3月 春の育樹活動を再開!
3月は、「いのちの森づくり」における植樹地の育樹(除草)作業を再開しています。平塚近隣では、主に「学校の森づくり」として手掛けている植樹地(太洋中学校、茅ヶ崎西浜高校、伊勢原高校、平塚盲学校等)での作業を進和学園メンバーが担当しています。
一方、静岡県掛川市では、NPO法人時ノ寿の森クラブさんが地元の福祉施設:草笛の会(だいとう作業所)さんと協力して育樹を再開。湘南国際村めぐりの森でも、毎週金曜日の日中活動を再開、3月31日には、NPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)の理事長:髙橋様と佐竹様も参加下さり、福祉施設4施設&研進も合わせ19名が集い、年度末を締め括り新年度へ繋げる作業を和気藹々と楽しく行いました。
城山熊野神社「鎮守の森」~進和学園の苗木ご利用に感謝!~
城山熊野神社(東京都板橋区)の境内に広がる森は、潜在自然植生による「鎮守の森」です。日本に残された「鎮守の森」は、生態学者の故 宮脇昭先生の研究により世界から注目を集めました。自然の森は、色々な種類の木々が混ざり生物多様性を育みます。人工的に創られた森や開発により劣化した森よりも環境を保全し復元する力を有するため、地震・台風・火災・津波等の災害にも耐えて、地域や人々の命を守ってくれます。
城山熊野神社の「鎮守の森」の調査を行った目黒伸一先生(国際生態学センター)は、宮脇先生の弟子として研究に携わり森林再生を指導されています。この度、目黒先生のお導きにより、城山熊野神社における植樹に、進和学園が栽培した苗木を利用頂ける幸運に恵まれました。
宮司の石川文吉様は、日本の未来を子供達に託すため、「鎮守の森を保育の庭に」を掛け声に、境内に城山幼稚園を開園されたそうで、目黒先生のご紹介により進和学園「いのちの森づくり」プロジェクトとの連携が実現しました。
2023年3月25日(土)、城山幼稚園に連なる神社敷地内において植樹イベントが行われ、進和学園から苗木502本を提供させて頂きました。苗木代金に加え、進和学園で保有する植樹用のマルチング材(稲わら)も含めて予算を確保下さいました。「いのちの森づくり」に従事するメンバーの工賃にも還元されます。皆様のご支援に、心より感謝申し上げます。
この日は、朝から冷たい雨模様でしたが、石川宮司様に幼稚園の先生方、地域やボランティアの皆様を合わせ、40名以上が集いました。研進スタッフも参加させて頂きました。目黒先生のご指導の下に、潜在自然植生に基づく「混植・密植方式」(宮脇メソッド)による植樹を行いました。豊かさを増す「鎮守の森」が、神社を訪れる人々や幼稚園に通う子供たちを見守ってくれることでしょう!
「自分の家で木を育てよう」~花水地区町内福祉村(花水わくわく教室)~
2023年3月25日(土)、花水地区町内福祉村(神奈川県平塚市)主催の「花水わくわく教室」のプログラムとして、「自分の家で木を育てよう」と題して、「ポット苗づくり」体験イベントが花水公民館において開催されました。同様のイベントを2年近く前の2021年5月にも実施していますが、今回も、私達が推進する「いのちの森づくり」の一環として、進和学園&研進スタッフは、当日の運営をサポートさせて頂きました。苗木や資材の提供その他経費は、前回と同じく、ご支援頂いている企業・団体様からのご寄付から成る「いのちの森づくり友の会」基金を活用させて頂きます。
花水地区の小学生と保護者を中心に20名近くが参加し、最初に、講義形式で、木や森の基礎知識を学びました。木の種類(広葉樹・針葉樹/常緑樹・落葉樹)をはじめ「自然の森」の役割として、二酸化炭素吸収(光合成)や地盤形成等の環境保全・防災に加え、食物連鎖やSDGs(持続可能な開発目標)にも及ぶ充実した内容です。「ポット苗をつくって育ててアゲハチョウをよぼう!」「自分にできるSDGs」・・といった呼び掛けに、子供達も興味を示してくれたようです。
その後、雨天のため急遽、屋内にブルーシートを敷いて設営した「ポット苗づくり」のためのテーブル3台に分かれて、シラカシ、タブノキ、センリョウの幼苗を育苗箱から1本づつポットへ移す作業を体験!皆さん、夢中で作業を行い短時間で320個のポット苗が出来上がりました。
最後に「クイズによる樹木しらべ」も行い、楽しみながら知識を深める絶好の機会となりました。この日、ポット苗づくりを行った苗木は、各自3~4本をご自宅に持ち帰り育てることとしました。2~3年後、生長した苗木を、ご一緒に植樹する計画を立てたいと思います。
平塚信用金庫様 創立90周年記念植樹式 - 平塚市総合公園 ー
平塚信用金庫(ひらしん)様は、今般、創立90周年を迎えられました。神奈川県の県央にある8市1町(平塚、厚木、相模原、大和、座間、海老名、伊勢原、秦野の各市&寒川町)における地域金融機関として発展され、地域経済や人々の暮らしを支えて頂いています。
創立90周年に当たり、種々の企画や行事が実施されていますが、その一環として、2023年3月24日(金)、平塚市総合公園の一画において記念植樹式が開催されました。
有難いことに、進和学園が「いのちの森づくり」プロジェクトとして栽培している苗木を優先的にご利用頂くと共に、平塚市の全面的なご協力を得て、植樹地の造成を含めて一連の作業を進和学園に「仕事」としてご発注賜りました。作業に従事するメンバーにとって大きな喜びであり励みとなりました。心より感謝申し上げます。
当日は、「ひらしん」職員の皆様と公園事務局及び進和学園&研進スタッフ約20名が集いました。土地本来の潜在自然植生の樹種を多数選び、「混植・密植方式」により、創立90周年にちなみ90本の苗木を植えました。シンボルツリーのアカガシは、現在、平塚市内では伐採されて母樹は殆ど見られない希少な樹種です。生長するとドングリを落としますが、木々の生長と地域の発展を重ねて見守り、近い将来、皆様とご一緒にドングリ拾いを行うことを楽しみにしています。
【参考】平塚信用金庫様プレス・リリース(2023.3.15)
植樹式・樹種リスト(25種類90本)
準備作業報告:1回目(2023.2.9) 2回目(2023.3.15) 3回目(2023.3.22)
「ひらしん」様には、進和学園の自主製品の販売促進をはじめ、「いのちの森づくり友の会」基金にも毎年ご協賛を頂いています。
「ひらしん」様による日頃からの親身なるご支援に重ねて御礼申し上げます。企業の社会的責任(CSR)及びSDGs(持続可能な開発目標)の観点に照らしても、深く敬意を表する次第です。
浄楽寺(横須賀市)コミュニティスペースづくり ~ 苗木ご利用に感謝! ~
浄楽寺(神奈川県横須賀市)は、鎌倉時代の「運慶作仏像」が安置され、830年近くの歴史を有す由緒ある寺院です。
これまで、寺院は地域のコミュニティを担う半公共的なスポットとして機能してきましたが、時代の変遷と共に、その使命や役割を如何に果たして行くかが問われています。浄楽寺では、貴重な文化財を守りながら、更に地域に開かれた施設として、より多くの人々が集い交流できる場を目指して新たな取り組みを開始しました。
境内の一部を開放し、マルシェ等のイベント等が開けるスペースとして活用することで、地域住民との相互扶助の関係を構築すべく、クラウドファンディングも導入してプロジェクトを計画。自然と共存する形で環境整備・土木の手法を適用する“大地の再生チーム”の協力を得て、単にコンクリートで固めるのではなく、大地の空気と水の循環を促して地中環境の改善を図りながら、草木の豊かな広場に変えて行きます。土地にも、そこで生きる人々にも、優しく豊かなコミュニティスペースづくりを目指しています。
このプロジェクトをリードされるWAKUWORKS(株)様とのご縁から、私共が推進する「いのちの森づくり」も参画させて頂くこととなりました。コミュニティスペースの緑化に、進和学園はじめ福祉施設で栽培した苗木をご利用頂けることとなりました。
2023年3月7~8日、浄楽寺の駐車場であった土地に、関係者及びボランティア・地域の皆様が集いました。当該エリアの周囲や要所における地盤の耕起、水脈づくり、燻炭や枯葉を土に漉き込む土壌改良を行うと共に、植栽には自然種の高中低木を混植・密植します。今回、予算を確保頂いた苗木102本に加え、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金からは、苗木140本と草本類610本を寄贈させて頂きました。
研進スタッフも参加させて頂きましたが、“大地の再生”を意図した丁寧で地道な作業には大いに感銘を受けました。私達が手掛けた苗木がこのような素晴らしい取り組みにご利用頂けることは、誠に光栄なことであり嬉しく思います。木々の生長と合わせ、人々に幸せをもたらす素敵なコミュニティスペースが生まれることを祈念しています。
湘南国際村めぐりの森 植樹地の養生・保全作業 - 1,000本の補植を計画 -
湘南国際村めぐりの森(神奈川県横須賀市)は、私達の「いのちの森づくり」プロジェクトの大切な拠点の一つです。112haに及ぶバブル期の開発跡地を、官民一体の「協働参加型めぐりの森づくり推進会議」を結成して、故 宮脇昭先生のご指導に基づく「その土地本来の木による本物の森(自然の森)」を再生すべく、2009年から植樹活動を継続しています。
昨秋、植樹地(A地区)の南側に、ドッグラン施設が開設されましたが、工事の際に誤って植樹した樹木の一部が広範囲に伐採され、横枝を人の背丈位から下は強剪定されるという事態が生じました。むき出しになった樹幹が、直接日照を受けることは過酷であり、生長を阻害され最悪の場合は枯れてしまいます。コロナ禍であったとはいえ、事前調整や情報共有が不十分であったことは否めません。推進会議においても重要議題として取り上げられました。経緯と原因の究明及び今後の対策を検討し実施して行くこととなりました。
福祉施設による森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」は、苗木の栽培、植樹、育樹・・と一連の作業を行い、障害のある方々の就労機会に繋げています。原則、毎週金曜日の午前中、湘南国際村での日中作業に励んでいます。冬季は、オフシーズンで、例年3月中旬から作業再開となりますが、今年は、上記の植樹地の養生・保全のために早めに集合をかけることとしました。
2023年3月3日(金)、「湘南の凪mai!えるしい」&「同えいむ」の2施設のメンバー及び研進スタッフの合計9名が参加し、植樹地(A地区)の南側、ドッグラン施設に隣接し日照や強風の影響を最も受け易い箇所に、「補植」として100本の苗木を植えました。既存の樹木を守るために、林縁部にシャリンバイやトベラ等の低木6種類を混植・密植しました。当面、かかる養生のための補植を1,000本計画しています。苗木代金及び労賃は、多くの皆様からのご支援により運営している進和学園「いのちの森づくり友の会」基金から充当して活用させて頂く予定です。
浜松「~KALAプロジェクト」11年目に向けて!
浜松の遠州灘における海岸防潮林構築のため、植樹活動を行う「~KALAプロジェクト」の総会が開催された旨、中日新聞が報じました。私達も、2015年から同プロジェクト・メンバ-に参加、進和学園が栽培した苗木を多数ご利用頂いており、コロナ禍以前は、植樹祭にも駆け付けました。コロナ禍以降も、「いのちの森づくり友の会」基金を活用して苗木の提供を継続しています。私達が手掛けた苗木が、防災林としてもお役に立てればこの上ない喜びです。
朝日新聞「地球教室」参加賞 ~ 進和学園の苗木ご利用に感謝! ~
朝日新聞「地球教室」は、独自教材の提供、出張授業や各種イベント等、充実した環境教育プログラムで、今年、15年目を迎えています。小学校高学年の「かんきょう新聞・作文」には、本年度も全国から多数の応募があり、有難いことに、参加賞の一部に今回も進和学園で栽培したポット苗をご利用頂きました。
【参加賞:植樹用ポット苗のご利用実績】
幼苗は、いのちの森づくりプロジェクトにおいて進和学園メンバーが栽培したもので、ご利用は13年連続、今回の385本を含めてご利用実績は、累計25,531本となります。学校や家庭で育てて頂き、植える場所に困った場合は、「苗木の里親制度」により進和学園に送り返して植樹することが出来ます。
これに加え、進和学園に里帰りした苗木と同じ本数を、東北産のドングリや木の実から育てた苗木や東北地方の気候に適応する樹種の苗木にバトンを引き継いで植える植樹リレーを継続しています。東日本大震災(2011年3月11日)において甚大な被害を受けた東北の防潮林「いのちを守る森の防潮堤」(宮城県岩沼市・仙台市、福島県南相馬市)や被災集落(宮城県石巻市北上町)の復興の植樹に活用頂いています。
朝日新聞社様が、本企画の参加賞として、毎年、障害のある方達が手掛けた苗木を採用下さっていることに深く敬意を表すると共に、重ねて感謝申し上げる次第です。
・朝日新聞「地球教室」/ポット苗の育てかた・苗木の里親/東北植樹リレー(PDF)
・朝日新聞 環境教育プロジェクト「地球教室」(広告特集PDF:2023.2.27)
苗木の出荷準備/掛川市千浜海岸防災林植樹に向けて
冬季は、「いのちの森づくり」はオフシーズンとなりますが、2023年2月15日、進和学園「どんぐりハウス」には、苗木の出荷準備に励むメンバーの姿がありました。
今月、予定されている静岡県掛川市千浜海岸防災林植樹においてご利用頂く苗木です。苗木をネットに詰め、水やりを行い、後は、運送業者の集荷を待つだけ。
私達が手塩にかけた苗木が遠州灘の防災林としてお役に立つことは、この上ない喜びです。
パソボラサークルさんより苗木を受取り/心強い仲間に感謝!
「どんぐりブラザーズ」(福祉施設による森づくりチーム)の一員であるNPO法人パソボラサークル(農業ステーション)(小田原市)のご担当者お二人が進和学園「どんぐりハウス」へ来訪されました。同施設で栽培をお願いしている約8,000本のポット苗から、規格を満たした3種類260本を軽トラックに積んで運んで下さいました。
今春も幾つかの植樹イベントが予定されており、出荷可能な苗木を揃えて準備を開始しています。パソボラサークルさんは、農業を手掛けておられるので苗木の栽培もしっかり対応下さっています。私共にとって心強く頼もしい存在です。
ウィアーワン北上 & 地球守 様 ご視察!
宮城県石巻市北上町における「平地の杜づくり」プロジェクトは、東日本大震災で被害を受け、今は暮らすことが出来なくなった集落の跡地を、人々がまたそこに身を置きたくなる、訪れたくなる、気持ちの良い美しい場所へと蘇らせる挑戦です。私達は、進和学園で栽培した苗木を寄贈し植樹することにより、この取り組みに少しでも貢献出来ればと参画させて頂いています。
2023年2月2日、本プロジェクトを推進されている一般社団法人ウィーアーワン北上及び土壌環境保全・緑化を指導されるNPO法人地球守の皆様が、進和学園の「いのちの森づくり」をご視察下さいました。苗木を栽培する「どんぐりハウス」及び隣接する(株)ゴバイミドリ様の作業場「5×緑BASE」を中心にご案内申し上げ、今後の活動や連携について話し合いました。
(株)フリーデン様に感謝!~新工場の植栽ご発注/障害者就労支援に貢献~
株式会社フリーデン様(神奈川県平塚市)は、企業養豚のパイオニアとして業界をリードされ、育種・養豚から加工・販売・飲食店経営まで自社で一貫して実施、「やまと豚」のブランドは全国的にも有名です。「安全・安心・おいしさ」をご提供され、国際味覚審査機構において三ツ星を獲得される等、世界からも高く評価されています。
同社は平塚市内の新工場の建設に伴い、元受工事業者の(株)湘南営繕協会様を通じて、工場敷地の植栽工事を研進・進和学園に優先発注下さいました。進和学園が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトへのご支援の観点も踏まえ、特段のご配慮を頂いたものです。
2020年の秋に工場の南と東側の一部における植樹をスタートさせ、建設工事の進捗に合わせて、順次作業を進めて来ましたが、今般、エントランス部分及び構内中央の広場も含めて一連の植栽を完了することが出来ました。
企業緑化の場合、自然の森の再生手法を活用しつつ、人との共存を意識した樹種の選定やメンテナンス、建物との調和や美観にも一定配慮する必要があります。私達が通常採用する生物多様性を尊重した混植・密植方式に加え、芝生地の造成や草本(玉竜)の整然とした植栽等、私達にとって初めて試みる緑化も含めてご発注を賜りました。私達の作業領域を拡げ、経験とノウハウの蓄積にも繋がる貴重な案件となりました。
フリーデン様による植栽工事のご発注は、障害者の就労支援に係わる「民福連携」(民間と福祉の連携)及び地域貢献にも直結するものです。企業の社会的責任(CSR)やSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも深く敬意を表する次第です。作業に従事する進和学園メンバーにとって、大きな励みとなり「働き甲斐」にも繋がります。フリーデン様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。
【関連資料】
・(株)フリーデン様 植栽請負作業進捗報告(2022.11.3)
・タウンニュース平塚版「新工場『緑化』で決意 ㈱フリーデンが植樹式」(2020.12.3)
ホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」
NTT東日本(神奈川事業部)様との連携 ~ いのちの森づくり ~
2022年12月16日、株式会社NTT東日本-南関東 神奈川事業部のSDGs(持続可能な開発目標)ご担当者様が、福祉工場「しんわルネッサンス」に来訪され、進和学園で栽培した植樹用の幼苗200本をご購入下さいました。同社社員の皆様が、ポット苗を2~3年育てて植樹を行おうという計画です。
同社スタッフの皆様には、予め、進和学園の圃場「どんぐりハウス」もご視察頂き、私達が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトについてご案内申し上げておりました。社内でご検討頂いた結果、社員の皆様自らが苗木の栽培を体験して、植樹活動に繋げるという実践的な取り組みがスタートしました。
この日、お持ち帰り頂いた苗木は、スダジイ、シラカシ、アラカシ、アカガシ(以上ドングリの木の代表種)及びタブノキの5種類。故 宮脇昭先生にご指導頂いた潜在自然植生種に基づく混植・密植方式(宮脇メソッド)による「本物の森づくり」で主役を務める高木類です。ポット内に根が充満して樹高が30cm以上に生長した段階で植樹が可能となります。
NTT東日本様が、SDGsに関連して苗木の栽培と植樹活動に取り組まれることに深く敬意を表する共に、「いのちの森づくり」における連携が叶いましたことは、誠に光栄なことであり嬉しく思います。皆様が育てた苗木も合わせて、ご一緒に植樹する日が今から楽しみです。そして、同社との「民福連携」(民間と福祉の連携)を通じた交流に心より感謝申し上げる次第です。
15年目を迎えた「いのちの森づくり友の会」基金 皆様のご支援に感謝!
私達が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトを、資金面で支える「いのちの森づくり友の会」基金は、2008年12月に発足し、お陰様で15年目を迎えました。この間、多くの個人・団体・企業様からご寄付・助成・協賛を頂き、進和学園はじめ連携福祉施設「どんぐりブラザーズ」の植樹活動を支えて頂いています。
故 宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱された混植・密植方式(宮脇メソッド)に基づき、その土地に合った多様な自然種の広葉樹を植えて、更に、植樹地の保全のための育樹作業(除草等)を通じて、障害のある方々の貴重な就労機会に繋げています。
進和学園 いのちの森づくり基金 の活用実績 (2022年12月10日現在) |
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年 度 | 事案数 | 提供苗木本数 | 活用金額(労賃・諸経費含む) |
2009 | 3 | 2,704本 | 1,204,800円 |
2010 | 17 | 3,675本 | 2,467,410円 |
2011 | 30 | 3,534本 | 3,836,919円 |
2012 | 40 | 14,476本 | 8,991,417円 |
2013 | 40 | 17,594本 | 9,266,423円 |
2014 | 39 | 10,967本 | 13,331,659円 |
2015 | 30 | 8,381本 | 10,010,692円 |
2016 | 30 | 14,202本 | 12,493,184円 |
2017 | 25 | 15,130本 | 11,662,474円 |
2018 | 27 | 11,683本 | 8,806,247円 |
2019 | 26 | 14,881本 | 10,698,148円 |
2020 | 17 | 8,343本 | 7,372,266円 |
2021 | 20 | 10,625本 | 9,337,085円 |
2022 | 18 | 7,923本 | 4,714,963円 |
合 計 | 362事案 | 144,118本 | 114,193,687円 |
(注)2022年度の活用金額は、上期(4~9月)分の数字です。
企業や行政、森林再生に取り組むNPOや団体から、苗木や植樹案件をご発注頂く場合に加え、公共性が認められる場所(公園、学校、防潮林、道路側道等)には、苗木を寄贈して植樹を行います。また、植樹地のメンテナンスを「どんぐりブラザース」の日中活動として引き受け、苗木代金や障害のある方々への支払工賃の原資となるのが「友の会」基金です。
基金は、年間、約1,000万円の規模となり、活用金額の累計は間もなく1億2千万円に達します。これまでの苗木の出荷本数約34万本の内の4割に当たる約14万4千本が、同基金を活用して植樹したものです。
(注)「いのちの森づくり友の会」会報第13号(2022年7月発行)より抜粋。
「いのちの森づくり」をご支援下さっている多くの皆様に、心より感謝申し上げますと共に、これからも「福祉・環境・教育・労働」の連携を目指して、意義深い植樹活動に尽力して参ります。今後とも、宜しくご支援の程、お願い申し上げます。
*これは懐かしい! 「いのちの森づくり友の会」会報(第1号)(2010年6月発行:PDF)
(2008・2009年度の活動を掲載)
「いのちの森づくり友の会」基金へ多額のご寄付を賜っている3社様をご紹介させて頂きます。
■(株)サン・ライフホールディング様/(株)サン・ライフ様
冠婚葬祭・福祉・文化事業を展開される(株)サン・ライフホールディング様/(株)サン・ライフ様(神奈川県平塚市)には、2009年度からご支援を頂き、ご寄付は累計2,000万円に及びます。同社ご寄付を活用させて頂き、湘南国際村めぐりの森、国立神奈川病院、東北被災地(岩沼市)、国道134号線側道等の公共スペース33ケ所に、進和学園栽培の苗木4万6,533本(2022年12月10日現在)を植樹!私達が出荷した苗木の約14%が同社のご支援により実現しています。
また、同社の慰霊塔(小田原市)の敷地には、進和学園の苗木を毎年50本ご購入の上植樹頂き、10年で500本を植えて「サン・ライフの杜」(写真:2022年12月10日撮影)が豊かな自然の森として生長しています。
■本田技研工業(株)様
本田技研工業(株)様よりご発注頂いている自動車部品組立の作業は、進和学園の仕事の中核を占め49年目を迎えています。
Honda様のご厚意により、小川・寄居新工場の植栽計画において、進和学園栽培の苗木を多数ご購入の上、植樹頂きました。更に、「いのちの森づくり友の会」基金にも、2010年度から毎年、累計1,200万円のご寄付を賜っています。湘南国際村めぐりの森、高尾小仏、東北被災地、浜松・掛川防潮林をはじめ多くの植樹・育樹活動を支えて下さっています。
■三機工業(株)様
三井グループの総合設備建設会社である三機工業(株)様は、CO2削減に資する環境保全活動として「SANKI YOUエコ貢献ポイント制度」を運営されています。同制度の支援対象として、私達が推進する「湘南国際村めぐりの森」における森林再生活動が選定され、これまでに9回、累計611万3,000円のご寄付を賜りました。
2017年度からご寄付を活用させて頂き、苗木7,262本の植樹及び育樹(除草)作業を実施しています。
三桜工業(株)様との連携 ~ 「三桜植樹祭」に参加! ~
三桜工業株式会社様(本社:東京都渋谷区)は、自動車部品(ブレーキチューブ、フューエルチューブ等)を製造販売されるグローバル企業です。進和学園におけるホンダ車部品事業(部品の小組立)においても、同社の部品が含まれており、私達には、三桜工業様の社名は馴染み深く親しみを感じていました。今般、同社古河事業所(茨城県古河市)/組合福祉部様が主催され、三桜工業埼玉事業所(埼玉県加須市)の構内の一画において植樹イベントを行うこととなり、進和学園「いのちの森づくり」プロジェクトにお声掛け頂きました。本業を超えて、三桜工業様との新たな交流が生まれましたことは、大変光栄なことであり嬉しく思います。
2022年12月3日(土)、両者が連携して自然種の苗木24種類140本に草本類70株を混植・密植方式(宮脇メソッド)を活用して植える「三桜植樹祭」が実施されました。社員の皆様とご家族13名と進和学園&研進メンバー7名の合計20名が埼玉事業所に集いました。
ユンボ(重機)による地盤掘り起こしを行って頂き、地盤造成は短時間で終えることが出来ました。苗木の仕分けや注水、竹串打ち等の一連の準備作業にも熱心に取り組んで頂きました。朝方は冷え込みましたが、昼食時には陽の光にも恵まれ、皆さんと力を合わせて植樹作業を楽しみました。稲わらによるマルチング敷き詰めとわら縄掛けも順調でした。
植樹エリアは、約200㎡を計画頂いており、今回は、そのキックオフとして約50㎡の緑化を試みました。利根川の堤防を間近に望む外側には高木を配し、遊歩道を挟んで内側は低木類の混垣植栽としました。
三桜工業様が、社員の皆様自らが参加する企業緑化計画を立案され、苗木や植樹作業を進和学園にご発注下さり、「民福連携」(民間と福祉の連携)による植樹活動が実現しましたことに心より感謝申し上げます。将来の「三桜の杜」の構築に、少しでもお役に立てるよう、これからもご一緒に取り組ませて頂きます。
親切会(日立グループ)様のご支援に感謝!~ 植樹地ご視察とご寄付拝受 ~
一般社団法人親切会様は、お互いに親切にし合い困っている人に援助の手を差し伸べて、世の中を明るく住み良い社会にしていこうと取り組まれているボランティア団体です。(株)日立製作所様はじめ日立グループ各社が中心に参加される法人会員及び個人会員から成り、「小さな親切」と「ささやかな福祉貢献」を柱として活動されています。
親切会様からは、進和学園が運営する「いのちの森づくり友の会」に対して、2014年度からご寄付を賜り、障害のある方達が栽培した苗木の利用と植樹地の保全活動をご支援頂いています。
2022年12月1日、今年も、親切会・関東支部より3名様が来訪され、混植・密植(宮脇メソッド)により植樹した現場をご視察下さいました。今回は、東海大学湘南キャンパスと(株)フリーデン様における企業緑化の事例をご案内申し上げました。
■ 東海大学湘南キャンパス(植樹後3年)
2019年11月1日、東海大学湘南キャンパスの一画において、健康福祉学部准教授の菅野和恵先生のご尽力の下、学生の皆さん32名と進和学園メンバー合わせ51名が集い、605本の植樹を行いました。「東海大学いのちの森づくりプロジェクト」のキックオフでした。直後のコロナ禍の影響を受け、学生の皆様との協働行事は中断していますが、春と秋の育樹(除草)作業は、進和学園メンバーの日中活動の一環として継続しています。苗木は順調に生長し、高木の樹高は2~3mに達しています。
親切会様ご視察に際し、同大学キャンパスサポートオフィス(総務担当)のスタッフの方が同席の上、東海大学の取り組み等もご説明下さいました。目下、キャンパス内で、2ヶ所目の植樹地をご検討頂いており、「福祉・環境・教育」の連携による活動に期待が膨らみます。
■ (株)フリーデン様 企業緑化(植樹後2年/現在継続中)
「やまと豚」のブランドで有名な(株)フリーデン様の新工場(平塚市)建設に伴い、2020年11月27日、同社社長の森 延孝様はじめ社員の皆様と進和学園メンバーによる記念植樹が行われました。28種類350本の植樹を皮切りに、その後も、工事の進捗に合わせ、順次、工場敷地内の植栽を「仕事」として進和学園に優先発注下さっており、障害のある方々にとって働き甲斐のある貴重な就労機会となっています。「民福連携」(民間と福祉の連携)による企業緑化の好事例としてご案内申し上げました。
植樹地のご視察後、福祉工場「しんわルネッサンス」をご慰問頂きました。ホールにて、ご寄付の贈呈式が行われ、親切会様と学園メンバーとの交流の場となりました。親切会様からのご寄付は毎年10万円、9年連続で累計90万円となります。進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設による森づくりチーム)の取り組みに活用させて頂いています。
親切会様の深いご理解とご支援に、改めて感謝申し上げますと共に、皆様のご期待にお応え出来るよう、今後も、一同で力を合わせ「いのちの森づくり」にチャレンジして参ります。
【参考】
・進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト
・日立グループ・親切会 善行者表彰 ~林田雅之氏(研進役員)が受賞!~(2022.8.5)
・進和学園「いのちの森づくり友の会 会報第9号」親切会様ご寄稿(2018年6月)
いのちの森づくり~新たな知見や技法を導入~
「いのちの森づくり」は、潜在自然植生に基づく混植・密植方式(宮脇メソッド)による自然の森を再生する取り組みです。一方、私達が手掛ける植樹には、自然の森以外に、企業や公共施設等の様々なケースがあり、条件も異なります。私達は「多様性」と「共生」を尊重する混植・密植の原則は守りながら、新たな知見や技法を取り入れ、現実的で実効性を高める工夫を試みています。
企業養豚のパイオニアで「やまと豚」で有名な(株)フリーデン様よりご発注頂いた本社・新工場(平塚市)の植栽では、企業緑化に相応しい混植・密植を目指し、通常はアトランダムに植えるところを、一定の間隔のチドリ配置で植樹する方法を採用しました。
また、湘南国際村めぐりの森における逗子泥岩が地表に迫る固い植樹地では、重機による工事や客土の予算もないことから、俗称「グリグリ工法」を導入。これは、髙田宏臣様(NPO法人地球守代表理事)からご教示頂いた技法で、苗木の周囲の地面に人力で穴を開けて炭粉を入れ土中環境改善を図るものです。今後の苗木の生長を見守り、成果を確認したいと思います。
豊島区 苗木配布(官公需)に感謝!
東京都豊島区では、2009年度から「グリーンとしま」再生プロジェクトを実施し14年目を迎えています。地域における植樹・育樹活動に加え、様々な教育・啓蒙プログラムも組まれ、コロナ禍の影響を受けつつもスケジュールや内容を工夫して対応されています。この取り組みの一環として、区施設以外にも緑を増やすため、区民の皆様に「いのちの森」苗木配布を実施。また、人口高密な市街地で緑化スペースが不足する豊島区では、壁面や屋上緑化が都市環境を改善する有効な手段となっていることを踏まえ「つる植物」も配布されています。
研進(進和学園)は、本プロジェクトの実行委員会メンバーの一員として参加させて頂いています。
2022年11月20日(日)、豊島区役所本庁舎南側地区広場において、「つる植物・いのちの森」苗木配付が行われました。先月もファーマーズマーケットにおいて苗木の配付が行われ、今秋、2回目の苗木配付となります。
急な冷え込みと雨天予報にも拘らず、事前申し込みをされた区民の皆様がご来場下さいました。今回も、有難いことに進和学園で栽培した苗木を含めて優先発注を頂きました。自然種の広葉樹10種類486本の苗木をお持ち帰り頂きました。(10種類の苗木:アオキ、アセビ、ウラジロガシ、クチナシ、サツキ、センリョウ、ツツジ、ネズミモチ、マサキ、マンリョウ)
豊島区より優先発注頂いた苗木の累計本数は、22,365本となります。豊島区が一連の緑化プロジェクトにおいて、障害のある方々が手掛けた苗木を継続して優先発注下さっていることに、改めて感謝申し上げる次第です。
【関連記事:2022年度の取り組みから】
・豊島区 「いのちの森」苗木配布 ~ ファーマーズマーケット~(2022.10.9)
・池袋第一小学校「いのちの森」記念植樹(2022.9.7)
・豊島区「いのちの森」苗木配付(2022.6.5)
・豊島区「グリーンウェイブ2022」苗木配付(2022.5.10)
東京藝大Geidai Hedge7に苗木提供!
東京藝術大学上野キャンパスが推進されている「藝大ヘッジ=Geidai Hedge」の緑化プロジェクトでは、大変光栄なことに、2018年より進和学園が栽培した苗木を多数ご利用頂いています。
今回、企画された「Geidai Hedge7」植樹ワークショップは、藝大の中央を貫通する道路沿いの音楽学部側正門からの約40mの鉄柵に代えて約750本の在来種の苗木を植えることとし、その内、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金より33種類682本の苗木を寄贈させて頂きました。
ワークショップは、2022年11月19日(土)と26日(土)の2回に分けて行われ、私達は、19日に参加させて頂きました。学生・大学教職員、地域住民の皆様にボランティア、関係者を含め30名以上が集いました。10組に分かれて、各組3~4名で分担し和気藹々と協力し合って360本の苗木を植えました。秋晴れの爽やかな天候にも恵まれ、楽しく充実したワークショップとなりました。
今回、寄贈させて頂いた苗木682本については、下記の企業様のご支援を賜りました。皆様のお陰で、植樹活動を通じた自然環境保全や障害者の就労支援にも貢献出来ますことに心より感謝申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
(株)サン・ライフ | 苗木212本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金への ご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業(株) | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金への ご寄付を通してご提供。 |
(株)ホンダロジスティクス | 苗木120本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金への ご寄付を通してご提供。 |
(株)建新 | 苗木100本のご提供についてご協賛。 |
くまざわ(株) | 苗木50本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金への ご寄付を通してご提供。 |
【参考資料】
・東京藝大Geidai Hedge7 植樹ワークショップ配布資料(2022.11.19)
・東京藝大Geidai Hedge6に苗木提供(2022.3.20)
第23回湘南国際村めぐりの森植樹祭
2022年11月6日(日)、第23回湘南国際村めぐりの森植樹祭が開催されました。事前予約登録の一般参加者100名様に主催者、関係者、スタッフも含め160名以上が集いました。今回も「マスク着用・検温・三密回避」のコロナ感染対策を講じながら、横須賀市道沿い(C-特区)に自然種の広葉樹26種類1,000本を植樹しました。
湘南国際村めぐりの森(神奈川県横須賀市)では、2009年から、故 宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が指導された潜在自然植生に基づく混植・密植方式(宮脇メソッド)による植樹祭を、毎年、春と秋に実施して来ました。バブル期の開発により荒れていた土地が、自然の森の姿を取り戻しています。地球温暖化や異常気象への対策として、二酸化炭素(CO2)削減及び防災強化、並びに、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、森林再生は重要で喫緊な取り組みと言えます。
今回も、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木を優先利用頂くと共に、在庫がない樹種については、エスペックミック(株)様のご協力を得て、合計900本の苗木を提供させて頂きました。苗木代金については、下記の企業様のご支援を賜りました。厚く御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
三機工業株式会社 | 苗木300本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
三井住友海上火災保険株式会社 | 苗木200本をご購入の上ご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木120本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社サン・ライフ | 苗木100本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木100本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社建新 | 苗木80本ご提供についてご協賛。 |
(注)上記には、横浜ゴム(株)の社員の皆様が栽培された幼苗を進和学園にご寄贈頂き、栽培を引き継がせて頂いた苗木60本(タブノキ、スダジイ、アカガシ)が含まれています。重ねて感謝申し上げます。
⇒ 横浜ゴム(株)様との連携取り組み(ご寄贈苗木の活用)
【関連資料】
第23回湘南国際村めぐりの森植樹祭 案内チラシ(PDF)
進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト 進和学園「いのちの森づくり友の会」基金
植樹祭を2日後に控えた11月4日(金)、苗木の仕分け、除草、水桶配置等の準備作業を行ないました。一般社団法人Silvaさんの指導に基づき、サポーターの皆様に「どんぐりブラザーズ」の湘南の凪えいむ&mai!えるしい、けいあい工房に研進を合わせ20名が参加しました。
植樹予定地の近くに仮設された廃材活用の「鳥居」の前で、植樹祭の成功と皆さんの健康・幸せを祈願!和気藹々とチーム・ワークを発揮して、予定通り作業を終えました。秋晴れの空の下、気持ち良く充実した日中作業でした。
獣害から苗木を救済!/ 高尾小仏植樹
高尾小仏植樹地では、時折、獣害(鹿・猪)を受けることがあります。これまで植樹して来た場所に、鹿や猪が侵入し苗木が食べられたり倒されたり・・・、これも自然の宿命です。動物達も一生懸命に生きているのですから、寛容の精神で受け止めてはいますが、皆で力を合わせて植えた木々を消滅させる訳には行きません!
2022年11月5日(土)、NPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)の呼び掛けで、主に鹿が侵入して荒らされた植樹場所の修復作業を行ないました。天候にも恵まれ35名が集い、約2時間をかけて苗木の救済作戦を実行!あちらこちらに鹿の糞も見られ、明らかに鹿が侵入した形跡が伺えます。鹿によってマルチング材の稲わらが斜面をずれ落ちて苗木を下敷きにしてしまうのです。稲わらの下に隠れてしまった苗木を取り出し元通りにする地道な作業ですが、皆で手分けをして取り組み、効率良く作業を終えることが出来ました。鹿が侵入したと思われる箇所には、シートを張って一定の防御策を講じています。
「どんぐりブラザーズ」からは、地元のNPO法人あるがハッピーフルーツの皆さんと進和学園&研進スタッフも参加、これからも皆様と協力し合い「いのちの森づくり」を粘り強く続けて参りたいと思います。
「里山ユニット」の出荷!~ 貴重な仕事に感謝! ~
(株)ゴバイミドリ様より製作を請け負わせて頂いている「里山ユニット」は、在来種の苗木を組み合わせて自然を身近に楽しめる緑化ユニットです。9~10月は、多数の「里山ユニット」の出荷が実現しました。日頃は、「いのちの森づくり」の拠点である「どんぐりハウス」または、隣接するゴバイミドリ様の仕事場「5×緑 BASE」で作業していますが、苗木の根元に敷き詰めるマルチング材(「お団子」と称します)作りは福祉工場「しんわルネッサンス」で行うこともあります。「どんぐりグループ」以外のメンバーにとっても貴重な仕事となり、大変助かっています。
2022年10月25日、「里山ユニット」6基が東京の上野公園(台東区)に向けて出荷されました。(写真)
秋の育樹(除草)作業大忙し!
「いのちの森づくり」では、苗木の栽培と植樹に加え、植樹地の保全のための育樹(除草)も重要な仕事です。植樹する苗木は、樹高が低い2~3年生のものが主体のため、植えてから数年間は、雑草やつる性植物から苗木を守る必要があります。これを「育樹」といいます。取り除いた雑草やつる性植物も地球資源であり廃棄や焼却はせず、苗木の根元に敷いてマルチング材(保湿・肥料・土壌改良)として活かします。
春と秋は、育樹(除草)作業で大忙し!自然の森を目指す植樹地では、数年後は自然淘汰に委ねメンテナンス・フリーとなりますが、学校や施設、公園等では、人々の生活や活動と調和を図る必要があり、定期的な作業が不可欠です。障害のある方々の就労機会(施設外就労)として貴重な作業であり、私共では精力的に取り組んでいます。
【主な育樹(除草)作業(施設外就労)場所/敬称略】
①業務請負(有償):(株)しまむら(スーパー)各店舗、(株)トヤマ(神奈川県山北町)、(株)フリーデン(平塚市)、
上野洋一邸(平塚市)
②「いのちの森づくり友の会」基金活用:湘南国際村めぐりの森、高尾小仏、掛川市海岸防災林(静岡県)、防災備蓄
倉庫(平塚市北豊田)、開成中央公園(神奈川県開成町)、国道134号線防潮林(平塚市)、学校の森づくり(東海大学、秦野曽屋
高校、小田原東高校、伊勢原高校、大洋中学校、開成南小学校、なでしこ小学校、平塚盲学校、平塚ろう学校、伊勢原養護学校等)
PGF生命様のご支援に感謝!~ 「高尾小仏植樹祭2022」 完結! ~
「高尾小仏植樹祭2022」(都立高尾陣場自然公園内)は、本年9月25日(日)に開催されましたが、台風15号の影響により、当初植樹予定の2,700本は、2,181本(700㎡)に止まり、519本(168㎡)は改めて日程調整を行い植樹することとなりました。10月8日(土)に、主催者のNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)及び関係者により、319本(103㎡)の植樹を行い、残りは200本となりました。
2022年10月22日(土)、PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)の社員・ご家族の皆様23名と福祉施設の森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」18名の総勢41名が連携して、積み残された200本(65㎡)の植樹を行いました。主催者のレナフォ及び土地を所管される中日本高速道路(NEXCO中日本)並びに地元自治会のご理解ご協力を得て、この日の植樹イベント開催に至りました。これにより「高尾小仏植樹祭2022」は完結し、中央高速道路の小仏トンネル工事残土からできた巨大な盛土場の環境保全と防災にも役立つ植樹活動が、また一歩前進を遂げました。
2017年に始まった高尾小仏植樹活動においては、故 宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が指導された「その土地本来の木による本物の森(自然の森)」を再生すべく、宮脇方式(メソッド)による混植・密植を採用しています。
「どんぐりブラザーズ」からは、地元のNPO法人あるがハッピーフルーツの皆さんと進和学園が参加!PGF生命の皆様と交流しながら力を合わせ植樹を行う「民福連携」(民間と福祉の連携)の貴重な機会となりました。大変光栄なことであり嬉しく思います。急斜面での作業でしたので安全第一を心掛けながら、美しい高尾の自然に包まれて爽やかな汗を流しました。
PGF生命様には、2019年より高尾小仏植樹活動における苗木提供について進和学園「いのちの森づくり友の会」基金へのご寄付を通じてご支援頂いています。今回も444本の苗木提供をご支援頂き、同社からのご寄付を活用した植樹は累計1,776本となりました。心より感謝申し上げる次第です。
【参考】
*「高尾小仏植樹祭2022」案内(PDF) *高尾小仏植樹祭2022(2022年9月25日)の模様
*動画配信 ⇒ 「レナフォ・動画集」(YouTube)
NPO法人あるがハッピーフルーツ様に感謝!~苗木保全管理~
「高尾小仏植樹祭2022」(都立高尾陣場自然公園内)は、2022年9月25日(日)に開催されましたが、台風15号の影響を受け、当初植樹予定の2,700本は、2,181本に止まり、残りの519本は、別途スケジュールを調整して10月中に植樹を行うこととしました。その間、命ある苗木への水遣りや保全管理が必要となりますが、「どんぐりブラザーズ」の一員で、植樹地からも近いNPO法人あるがハッピーフルーツ様が、お引き受け下さいました。
同施設の皆さんは、高尾小仏植樹活動に参加頂いていますが、苗木の栽培は初めての経験でしたが、植樹完了までの1ヶ月近くの間、苗木の世話をしっかりと担って頂きました。どうも有難うございました!
SDGs トマトジュースで森づくり ~ 楽天市場「湘南とまと工房」 ~
進和学園の農産品加工「湘南とまと工房」は、湘南地区のトマトやミカン、ブルーベリー等を加工し自主製品として販売しています。「農福(ノウフク)連携」(農業と福祉の連携)の好事例としても注目され、農業の活性化と障害のある方々の自立・就労支援にも貢献しています。
「湘南とまと工房」は、稼働から8年、お陰様で多くの皆様にご愛用頂いて好評を博しています。
通販の「楽天市場」「たべるとくらすと」にも出店し、全国の皆様にもご利用頂いています。
この度、楽天市場「湘南とまと工房」では、SDGs(持続可能な開発目標)企画として、進和学園はじめ福祉施設の森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」が推進する「いのちの森づくり」プロジェクトと連携して、「SDGsトマトジュースで森づくり」をスタートさせました。
楽天市場からご注文頂いたお客様50名様ごとに、進和学園はじめ福祉施設で育てた苗木1本を植樹します。美味しさと健康を!そして、CO2(二酸化炭素)削減に繋がる植樹活動を通じた地球環境保全や障害者福祉への取り組みに、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
ご利用はこちらから! ⇒ 湘南とまと工房・楽天市場店
宮脇メソッド植樹祭(神奈川県秦野市)
2022年10月15日(土)、神奈川県秦野市平沢向山において、「宮脇メソッド植樹祭-いのち(鎮守)の森を世界に-」が開催されました。「いのちの森づくり2020↗プラス2未来へ」及び出雲大社相模分祠が主催し、「本物の森」づくりをご指導された故 宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)の遺志を受け継ぎ、宮脇方式(メソッド)と呼ばれる潜在自然植生に基づく植樹(混植・密植)を行うものです。昨秋に実施した「宮脇昭追悼植樹祭」の植樹地に隣接する場所に、自然種の苗木22種類/1,000本を植樹しました。
開会式の冒頭、宮脇先生を偲び黙祷を捧げ、主催者を代表して出雲大社相模分祠長の草山清和様が挨拶され、植樹祭の趣旨と意義を説明されました。藤原一繪先生(横浜国大名誉教授)は、COP(気候変動枠組み条約による地球温暖化対策)に関連して、植樹による環境保全、特に、世界各地で宮脇メソッドによる植樹が早期に自然の森を再生する手法として注目されていることを解説。また、中村幸人先生(東京農大名誉教授)による極相林(植物群落の遷移を経て創出される森)のお話しは、今日、植えた小さな苗木が400年後に巨木として残されるという壮大な自然の営みに触れた内容で印象的でした。
「宮脇メソッド」による植樹を理解すべく、地盤耕起や苗木の仕分け、マルチング材(稲わら)敷き詰め等も含めて、一連の作業プロセスがプログラムに組まれました。通常は、2時間程度の植樹祭ですが、昼食を挟んで約4時間、「宮脇メソッド」による植樹を体験。参加者の交流も図りながら、笑顔が弾ける素晴らしい植樹祭でした。
今回の植樹祭も、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木を多数ご利用下さると共に、在庫のない樹種については、エスペックミック(株)様のご協力を得て調達させて頂きました。ご支援頂いた企業・団体はじめ参加下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
本田技研工業株式会社 | 苗木250本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社 建新 | 苗木200本の提供についてご協賛。 |
株式会社 サン・ライフ | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
環境まちづくりNPOエコメッセ | 苗木111本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社 ホンダロジスティクス | 苗木100本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
くまざわ株式会社 | 苗木80本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
ミドリ安全株式会社 | 苗木59本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
(注)上記の苗木本数は、進和学園の標準価格にて換算した本数です。
また、上記には、横浜ゴム(株)の社員の皆様が栽培された幼苗を進和学園にご寄贈頂き、栽培を引き継がせて頂いた苗木が4種類(ヤブニケイ、アラカシ、シロダモ、スダジイ)80本含まれています。重ねて感謝申し上げます。
植樹祭案内チラシ (2,000本を目標と記されていますが、1,000本を植えました)
⇒ 「宮脇メソッド植樹祭-いのち(鎮守)の森を世界に-」
豊島区 「いのちの森」苗木配布 ~ ファーマーズマーケット~
「としまみどりの防災公園」(愛称:イケ・サンパーク)(東京都豊島区東池袋)において、毎週末開催される「IKE・SUNPARK Farmers Market(イケ・サンパーク ファーマーズ マーケット)」は、旬な野菜や果物を農家から直接買えるチャンスとして人気を博しています。
2022年10月8日(土)・9日(日)には、SDGsブース(担当:豊島区環境政策課)において「グリーンとしま」再生プロジェクトのパネル展示及び「いのちの森」苗木配布が行われました。両日共に、先着100名様に家庭でも栽培し易い低木(8日:ジンチョウゲ、アセビ、サツキ/9日:センリョウ、マンリョウ、ツツジ)をプレゼント!苗木200本は、進和学園に優先発注頂いたものですが、お陰様で、3連休とも重なり天候にも恵まれたため、用意した苗木は全てお客様にお持ち帰り頂きました。ご家庭での緑化を楽しんで頂き、ささやかな環境保全に活かして頂ければ幸いです。
豊島区よりご発注頂いた苗木の累計本数は、本イベントを含めて21,879本となります。豊島区が一連の植樹・緑化プロジェクトにおいて、障害者福祉施設にお声掛け下さっていることに、心より感謝申し上げます。
官 公 需 の 優 先 発 注
福祉施設で働く障害者の平均月額工賃は、1万5,000円台と低水準にあります。自立のためには障害基礎年金と合わせて最低賃金の3分の1以上が必要と言われています。行政より障害者福祉施設への仕事の発注、いわゆる「官公需」の優先発注を促進すべく、障害者優先調達推進法(2013年4月施行)が制定されています。
豊島区では、同法が施行される以前から随意契約に基づいて、苗木を進和学園へ優先発注下さっており、苗木の栽培に従事する障害のある方々の働き甲斐や生き甲斐にも繋がっています。同法の適用も合わせ、障害者の就労支援に貢献する官公需の発注事例が増えることが期待されます。
【関連記事~2022年度の取り組みから~】
池袋第一小学校「いのちの森」記念植樹(2022.9.6)
豊島区「いのちの森」苗木配付(2022.6.3)
豊島区「グリーンウェイブ2022」苗木配付(2022.5.10)
高尾小仏植樹祭2022「おかわり」~ 積み残し苗木の植樹 ~
「高尾小仏植樹祭2022」(都立高尾陣場自然公園内)は、先般、9月25日(日)に開催されましたが、台風15号の影響を受け、当初植樹予定の2,700本は、2,181本(700㎡)に止まり、残りの519本(168㎡)は、別途スケジュールを調整して10月中に植樹を完了させることとしました。
2022年10月8日(土)、主催者のNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)及びレナフォの植生工学士にボランティアの皆さん、並びに研進スタッフを含め14名が集い、319本(103㎡)の植樹を行いました。この日、集まった少数精鋭メンバーは、植樹大好き人間・・正に植樹の「おかわり」と呼ぶに相応しく、一人当たり20本を超える贅沢な植樹を満喫しました?!
残りの200本(65㎡)は、PGF(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル)生命保険株式会社様と「どんぐりブラザーズ」(進和学園はじめ福祉施設による森づくりチーム)による「民福連携」(民間と福祉の連携)イベントとして企画され、10月22日に植樹を予定しています。
【参考】
*「高尾小仏植樹祭2022」案内(PDF) *「同植樹祭2022 おかわり」案内(PDF)
*高尾小仏植樹祭2022(2022年9月25日)の模様
*動画配信 ⇒ 「レナフォ・動画集」(YouTube)
石巻市北上町「平地の杜づくり」プロジェクト(被災集落の復興)に参加!
宮城県石巻市北上町を舞台に推進する「平地の杜づくり」プロジェクトは、東日本大震災で津波の被害を受け、今は暮らすことが出来なくなった集落の跡地を、人々がまたそこに身を置きたくなる、訪れたくなる、気持ちの良い美しい場所へと蘇らせる挑戦です。かつて集落であったその場所は、大地が本来持つべき貯水力や浄化力を失い、乾いて痩せたままで、生き物にとって決して環境が良い場所ではありません。そのような大地を再び自然に託して人々と共に生きる「杜」へと戻す逆転的開発ともいえる取り組みです。
2022年10月1日(土)・2日(日)、一般社団法人ウィーアーワン北上様主催による本プロジェクトの集中レクチャー(施工会)が開催され、研進スタッフも参加させて頂きました。「土中環境改善」の第一人者である高田宏臣氏(NPO法人地球守代表理事)が講師を務め、豊かな緑を育み生物多様性を取り戻すための基盤となる土壌づくりや植樹のノウハウを学びました。
また、前日の9月30日(金)には、震災遺構 門脇小学校の見学が組まれましたが、津波火災の痕跡を残す校舎は大切に保存され、自然の猛威がもたらした悲劇を私達はどう受け止め、これからをどう生きるか?という重い問い掛けを行い、自然の一部である人間はどうあるべきか?という強いメッセージを発しており、深い感銘を受けました。
人々が去り取り残された被災集落を、自然の営みの中で再生するという意義深い取り組みを応援すべく、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金(下記参照)を活用して、その土地に適合する樹種の苗木520本を寄贈させて頂きました。進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設による森づくりチーム)が栽培した苗木に加え、エスペックミック(株)様のご協力を得て苗木を揃え、参加下さった皆様のお力を借りて植えることが出来ました。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
株式会社サン・ライフ | 苗木300本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木150本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木70本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
高尾小仏植樹祭2022に参加!
2022年9月25日(日)、「高尾小仏植樹祭2022」(都立高尾陣場自然公園内)は、直前の台風15号の影響を受け、開催時間を午後に遅らせて実施されました。降雨により急斜面の植樹地が泥濘で滑り易い状態であったため、主催者のNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)より、参加を申し込み頂いた方々に「決してご無理されないようにして下さい」とのご案内をメール及びWEBにて配信。その結果、当初参加予定者270名のところ、192名の参加となりました。参加者は半減するかと予想しましたが、幸い、台風一過の晴天に恵まれたこともあり、大勢の皆様に足を運んで頂きました。
同地での植樹は、中央高速道路の小仏トンネルの工事残土による盛土場に、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱された「その土地本来の木による本物の森(自然の森)」を再生する取り組みで、6回目(6年目)の植樹祭となります。ここ3年は、コロナ禍における植樹祭となり、検温にマスク着用という感染対策を講じての実施が続いています。
今回の植樹本数は、2,700本の予定でしたが、台風の影響による開催時間の変更に伴い参加者が減ったことから、2,181本(700㎡)に止まり、残りの519本(168㎡)は、別途スケジュールを調整して10月末までに植樹を完了させることとしました。
今回も、「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木を多数ご利用下さると共に、在庫のない樹種については、エスペックミック(株)様のご協力を得て調達させて頂きました。「森づくり」を通じた自然環境保全や防災に加え、障害のある方達の就労支援にも繋がる付加価値の高い植樹活動です。ご支援頂いた企業・団体はじめ参加下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
NPO法人国際ふるさとの森づくり協会 (イオン環境財団他) |
苗木2,100本をご購入の上ご提供。 |
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル 生命保険株式会社) |
苗木444本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木56本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木50本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
ミドリ安全株式会社 | 苗木50本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
(注)上記の苗木本数は、10月末までに植樹完了予定の残りの519本を含めた合計2,700本に係わるご支援内容です。進和学園の標準価格にて換算した本数となります。
また、上記には、横浜ゴム(株)の社員の皆様が栽培された幼苗を進和学園にご寄贈頂き、栽培を引き継がせて頂いた苗木が相当数含まれています。重ねて感謝申し上げます。
横浜ゴム(株)様との連携取り組み(ご寄贈苗木の活用)
【参考】
*案内チラシ ⇒ 「高尾小仏植樹祭2022」(PDF)
*動画配信 ⇒ 「レナフォ・動画集」(YouTube)
植樹祭を2日後に控えた9月23日(金)、進和学園&研進メンバーは準備作業に参加しました。接近する台風15号の影響が心配されましたが、作業を開始すると小雨も止んで雨合羽を脱いで「苗木の仕分け」を中心に担当させて頂きました。ボランティア及びレナフォ事務局の皆様とも協力し、和気藹々と作業に励みました。
宮脇方式による混植・密植を行うために、樹種ごとに纏めて届いた苗木を、バランスよく色々な種類が混ざり合うようにトレーに配分します。2人でペアーを組んで作業を行ない、次第に要領も覚えて予定時間内に終えることが出来ました。
高尾小仏育樹祭に参加!~除草と補植~
2022年9月10日(土)、高尾小仏育樹祭に参加しました。高尾小仏における植樹は、中央高速道路の小仏トンネルの工事残土から成る盛土場に、自然の森を再生する取り組みで2017年から、毎年、植樹祭を実施しています。故 宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱された潜在自然植生に基づく混植・密植方式を採用しています。私達が推進する「いのちの森づくり」において、「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が手掛けた苗木を多数ご利用頂いており、9月25日に開催予定の「高尾小仏植樹祭2022」を控え、この日は、繁茂した雑草類を刈り取る育樹・保全作業を行ないました。
これまで、木々は順調に生長していますが、植樹後3年程は雑草や蔓性植物から苗木を守るために、定期的な育樹(除草)作業が必要です。更に、今回は、冬季の降雪とイノシシや鹿による獣害の影響で密植度が落ちてしまった箇所に、400本の補植を行いました。苗木は、「いのちの森づくり友の会」基金(下表参照)より提供させて頂きました。
主催者のNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)、レナフォの植生工学士にボランティア、土地を所管される中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)、地元自治会、地盤造成を担われている鹿島建設・清水建設の方々をはじめ、関係者70名近くが集いました。進和学園・研進からも参加し、皆様と交流しながら高尾の自然に包まれて急斜面での作業に励みました。2週間後に植樹祭を行う区画は、既に地盤造成が進んでおり、再び多くの皆様とお目にかかれることを楽しみにしています。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
株式会社サン・ライフ | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木100本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木50本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社建新 | 苗木50本の提供についてご協賛。 |
【参考】
・高尾小仏植樹祭2022(案内チラシ:PDF)
・高尾小仏植樹活動(2017~/トンネルの工事残土・盛土場の森林再生)
池袋第一小学校「いのちの森」記念植樹
今般、東京都豊島区立池袋第一小学校は、校舎を改築して子供達は2学期から新校舎に通学しています。新校舎のコンセプト「森の中の学校」に相応しく沢山の緑に囲まれた素敵な校舎が完成しました。校舎や校庭を囲むように、約3,000本の樹木が植えられ、建物と樹木が層となって重なり合うよう、校舎の各階へ階段状に植栽しています。
2022年9月6日(火)、同校にて区制90周年のシンボル事業として「いのちの森」記念植樹(注)が実施されました。6年生の児童に先生、高野之夫区長はじめ行政スタッフに「グリーンとしま」再生プロジェクト実行委員会の皆様も参加。有難いことに、植樹する苗木26種類・76本は、豊島区より進和学園へ優先発注頂き、進和学園及び研進メンバーも参画して植樹のサポート役を務めさせて頂きました。今回も、進和学園が手掛けた苗木をご利用頂き、植樹のお手伝いにお声掛け下さった豊島区及び関係の皆様に、心より感謝申し上げます。「いのちの森づくり」に従事する障害のある方々にとっても大きな励みとなります。
人口密度日本一と言われる豊島区ですが、緑に囲まれた学校は、子供達の豊かな感性を育む学習環境を提供してくれることでしょう。植樹した木々の生長と重ねて、児童の皆さんの健やかな成長を祈念申し上げます。
(注)本植樹では、「グリーンとしま」再生プロジェクトをご指導された故 宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱された「混植・密植方式」(宮脇方式)を採用しています。その土地に合った潜在自然植生による樹種(高中低木)を複数選んで混ぜて植えます。外来種や人工種と異なり、自然環境に適合し災害から命を守ってくれる森となります。
「自然の森は色々な種類が混ざり合っている。仲の良いものだけ集めても駄目。人間社会も同じ。混ぜる、混ぜる・・」という宮脇先生の教えは、一人一人の個性を尊重し、お互いに切磋琢磨し少し我慢しながら共に生きるという「共生」の理念にも通ずるものです。
小学生から嬉しいお便り「苗木の里親制度」~朝日新聞「地球教室」~
朝日新聞「地球教室」は、小学生向けの環境教育プログラムです。毎年、「かんきょう新聞・作文」には、全国から多数の応募があり、参加賞の一部には、「いのちの森づくり」において進和学園メンバーが栽培した自然種のポット苗(幼苗)をご利用頂いています。朝日新聞様のご理解ご支援を得て、ご利用は12年連続となります。
幼い苗木を学校や家庭で育てて頂き、植える場所に困った場合は、「苗木の里親制度」により進和学園に送り返して植樹することも出来ます。更に、進和学園に里帰りした苗木と同数の苗木(樹種は異なる場合があります)を、東日本大震災(2011年3月11日)の被災地に植える「植樹リレー」を実施しています。東北産のドングリや木の実から育てた苗木や東北地方の植生に適した樹種を選び、防潮林「いのちを守る森の防潮堤」や地域復興の緑化計画に活用頂いています。
この度、愛知県半田市立成岩小学校6年生の杉田煌季(スギタコウキ)くんから、嬉しいお便りと共に、煌季くんが立派に育ててくれたツクバネウツギの苗木が進和学園に届きました。
「煌季くん!大切に育ててくれてどうも有難う!」
里帰りしたツクバネウツギ(神奈川県産)は、進和学園が手掛ける関東地区の植樹に利用させて頂きます。東北被災地への植樹リレーとしては、今秋、宮城県石巻市北上町の「平地の杜づくり」プロジェクト(被災した集落跡地の再生)への苗木提供を予定しています。(注)
煌季くんはじめ多くの皆さんとの交流やご縁は、私達にとって大きな励みになります。これからも有意義な植樹活動に皆で力を合わせて取り組んで参ります。
(注)「苗木の里親制度」に基づく「東北植樹リレー」
これまでの実績は177本です。今秋(2022年10月)予定の宮城県石巻市北上町の「平地の杜づくり」プロジェクトに、煌季くんが育ててくれた苗木を含めて4本の植樹リレーを計画しており、これが実現すると累計181本となります。
【参考資料】
・朝日新聞「地球教室」/ポット苗の育てかた・苗木の里親/東北植樹リレー(PDF)
・朝日新聞 環境教育プロジェクト「地球教室」(広告特集PDF:2022.2.27)
夷隅川(千葉県)護岸工事植樹に苗木提供
今年5月の長雨後、千葉県いすみ市の夷隅川の土手斜面で大きな崩落が発生。通常であれば県の土木事務所が復旧工事を行いますが、土地所有者が、コンクリートで固める従来の施工方法により環境が損なわれることを懸念され、自己負担で自然に優しい環境土木による施工を採用することとなりました。
高田造園設計事務所様が工事を担うこととなり、前例のない民間による復旧工事を行います。人工素材に替えて、タブノキ、トベラ、ヤナギの苗木を植樹し、環境を育てながら自然と調和する護岸工事を目指します。
この意義深い取り組みを応援すべく「いのちの森づくり友の会」(株式会社研進・進和職業センターを偲ぶ会からの寄付金を活用)より苗木160本を寄贈させて頂くこととしました。
詳しくは ⇒ 「地球守通信」2022年8月号(NPO法人地球守)
Present Tree for 湘南国際村めぐりの森(10年経過した植樹地の模様)
Present Tree for 湘南国際村めぐりの森
認定NPO法人環境リレーションズ研究所様が推進されているPresent Treeの一環として、2011年9月17日に湘南国際村めぐりの森において実施した植樹祭から10年以上が経過しました。湘南国際村においては、福祉施設による森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」が、植樹地の保全のための育樹作業を継続して行い、障害のある方々の就労の場となっています。研進は、そのコーディネート役を担わせて頂いています。これまで、22回の植樹祭を実施しており、植樹地はA~D地区に分布して拡がっていますが、A地区の一画に Present Tree も含まれています。
この度、同NPOの活動報告として、10年が経過した植樹地の模様が、研進の出縄貴史へのインタビューを通して動画配信(1:25)により紹介されました。
(上記写真をクリックしてご覧下さい)
宮脇昭先生命日(1周忌)「タブノキ」追悼植樹(神奈川県秦野市)
「その土地本来の木による本物の森(自然の森)づくり」を指導された植物生態学者の宮脇昭先生の命日(1周忌)に当たる2022年7月16日(土)、先生を追悼する取り組み(先生の命日を「タブノキ」と称して森づくりイベントを企画し実践)が各所で行われました。
「いのちの森づくり2020↗プラス1未来へ」に所属するメンバーを中心に有志19名は、神奈川県秦野市平沢向山に集結!同会の事務局長を務める出雲大社相模分祠の草山清和様が当日の段取りをコーディネート下さいました。宮脇先生に師事された藤原一繪先生(横浜国大名誉教授)のご指導の下、昨秋(2021年10月)実施した「宮脇昭追悼植樹祭-いのち(鎮守)の森を世界に-」の植樹地において、宮脇先生がお好きであったタブノキをはじめ潜在自然植生種の広葉樹22種類94本を植えました。先生がご存命であれば94歳になられることから、先生を偲び同数の苗木を宮脇方式(混植・密植)により植樹しました。
進和学園の「いのちの森づくり」プロジェクトは、宮脇先生はじめ多くの皆様に支えて頂き16年目を迎えています。ドングリや木の実から苗木を育て植樹を行い、また、植樹地の保全のための育樹(除草)作業を障害のある方々の就労機会に繋げています。現在、進和学園に加えて、14の福祉施設が連携して「どんぐりブラザーズ」として活動していますが、これも、私達の取り組みを強力にご支援下さった先生のご指導の賜と心より感謝申し上げます。
これからも皆で力を合わせ「いのちの森づくり」を推進し、福祉的就労の拡充と自然環境保全に少しでも貢献出来るようチャレンジして参ります。宮脇先生!天国から私共の取り組みを見守って下さいますように!
「いのちの森づくり友の会」会報第13号発行!~宮脇昭先生 追悼号~
私達が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトの「会報」第13号を発行しました。昨年7月にご逝去された宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)(享年93歳)、並びに先生を追うように急逝されたNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(ReNaFo)の高野義武理事長(享年77歳)への追悼の念を込めて、ささやかですが特集記事を組みました。通常より多い16ページとして編集しました。「友の会」の会員様並びにご寄付・助成・協賛頂いている皆様には、登録住所宛てに送らせて頂きます。
お陰様で私達の取り組みは16年目を迎えています。障害のある方達が集う福祉施設から成る「どんぐりブラザーズ」には、現在、14施設が参加、ドングリや木の実から苗木を育て、各所での植樹・育樹活動による自然環境保全や障害者の自立・就労支援に注力しています。
「いのちの森づくり友の会(基金)」には、個人・団体・企業の皆様より広くご支援を頂いています。皆様のご厚意による基金は、公共性が認められる場所(公園・学校・防潮林・道路側道等)への苗木提供・植樹活動を支え、苗木の栽培や植樹後数年間を要する育樹(除草)作業を障害のある方達の工賃に還元することを可能としています。出荷した苗木は、累計32万4千本(内「友の会」基金活用分は13万6千本)を超え、障害者に「ディーセントワーク(Decent Work):働き甲斐のある人間らしい仕事」をもたらしています。
この2年程は、コロナ禍の長期化により私達の活動も大きな影響を被っています。かかる状況下、「いのちの森づくり」を強力に牽引下さった宮脇先生と高野理事長の指導者お二人が相次いで天国に召されました。そのショックは計り知れませんが、私達はこの難局を乗り越えて行かねばなりません。「志」を継いで「森づくり」を通じた福祉・環境・教育・労働の連携を目指して、これからも、一同力を合わせてチャレンジして参ります。
新着情報 プラス2件/里山ユニット&高尾小仏育樹
■里山ユニット「お団子作り」に励む!(2022年6月9日)
(株)ゴバイミドリ様より製作を請け負っている「里山ユニット」は、苗木を組み合わせて自然を身近に楽しめる緑化ユニットです。日頃は、「いのちの森づくり」の拠点である「どんぐりハウス」または、隣接するゴバイミドリ様の仕事場「5×緑 BASE」において作業していますが、有難いことに多数の追加ご発注を頂いており、残業体制を組むことになりました。苗木の根元に敷き詰めるマルチング材(「お団子」と称します)作りを福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭テラスで行うこととし、夕刻には「どんぐりグループ」以外の職員や従業員(A型)が集合して和気藹々と作業に励みました。
■高尾小仏育樹作業(2022年6月23日)
私達が取り組む「いのちの森づくり」は、植樹に加え植樹地の保全のため苗木を植えてから数年間は、育樹(除草)作業が必要です。自然の森の場合は、苗木が2~3m程に生長すれば人の手を掛けず自然淘汰に委ねることとなります。私達は、育樹を計画的に行っていますが、作業の分担は容易ではありません。進和学園に加え、福祉施設による森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」(現在、13法人14施設)が連携して作業に当たっています。
2022年6月23日、NPO法人あるが(ハッピーフルーツ)の4名と研進3名の7名は、高尾小仏の植樹地へ!昨秋植樹した場所は、4月に一度、育樹を行いましたが2ヶ月でイタドリ(雑草)が繁茂し苗木を覆い尽くす状態でした。皆で力を合わせ、頑張りました。あと何回か作業の必要がありそうです。
モッチの樹プロジェクト&どんぐりブラザーズ 植樹活動
湘南国際村めぐりの森(横須賀市)における「モッチの樹プロジェクト&どんぐりブラザーズ」の連携による活動は、これまで3回のミニ植樹祭を実施しています。アマチュア・トップ・ゴルファーの望月優花さん達とのコラボ企画ですが、主に、「チャリティー・ゴルフ・コンペ」の収益の一部を、進和学園「いのちの森づくり友の会」へご寄付頂いて植樹を行っています。
2022年6月17日(金)、福祉施設の森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」の日中活動に、望月さんをお迎えして植樹地の保全のための育樹(除草)&補植(100本)を実施しました。湘南の凪(mai!えるしい&えいむ)、横須賀ヘーメット、けいあい工房、進和学園の4法人5施設及び研進メンバーも含め25名が集いました。
昨年10月に植樹した場所を中心に、雑草を刈ってマルチング材として苗木の根元に敷く作業と、密植度(1平米当たり3~4本)が低い所に苗木を補植する作業を行ないました。望月さんとご一緒することで、参加メンバーの心も浮き浮きと弾みます!コロナ感染対策にも留意しながら、植樹活動を通じた楽しい交流の時間を共有しました。
「モッチの樹プロジェクト」様のご支援による植樹は、2018年の高尾小仏植樹祭に始まり、その後、湘南国際村に舞台を移して継続し、植樹本数は累計610本となりました。森を切り開いて造成されたゴルフ場も多く、ささやかですが自然環境へ恩返しを!という想いから取り組んでいます。障害のある方々が栽培した苗木を利用するという福祉面での付加価値も高く、深く敬意を表すると共に心より感謝申し上げます。この意義深い活動をこれからも続けて行ければと願っています。
【モッチの樹プロジェクト関連の植樹実績】
① 高尾小仏植樹祭 75本 (2018. 9.23)
② 湘南国際村めぐりの森 101本 (2019. 3.27)
③ 同上 112本 (2019.10.28)
④ 同上 222本 (2021.10.15)
⑤ 同上 (育樹・補植) 100本 (今回)
累計:610本
【関連記事】
・「モッチの樹プロジェクト」様のご支援~「ハウス」にサンタやってきた!(2021.12.23)
・ YouTube動画配信「望月優香様・モッチの樹プロジェクト」(2021.10.16 )
家具の大正堂様/苗木ご寄贈に感謝!
(株)家具の大正堂様では、本店(神奈川県相模原市)の裏山を「るーたん ♪ の森」と命名され、社員の皆様と地域住民が協力して森林保全に取り組まれています。同社の「森づくり」は、東日本大震災のボランティア活動を契機に、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が指導された「いのちを守る森の防潮堤」に関心を抱かれた社長の渋谷金隆様が中心となり、創業100周年記念事業と重ねてスタートしました。これまで、進和学園で栽培した苗木を多数ご発注の上植樹頂いています。社員の皆様がドングリや木の実を採集し苗木の栽培も手掛けられ、同社の一連の緑化活動は、栄えある環境大臣賞にも輝いています。
2022年6月16日、社員の皆様が栽培されたアラカシ、ネズミモチ等の幼苗4種類220本を進和学園にご寄贈賜りました。これまでも何回か苗木をお譲り頂いていますが、今回の苗木も良好な生育振りで瑞々しい緑が美しく生き生きとしています。社長の渋谷様が直々に「るーたん ♪ の森」をご案内下さり、これまでの「森づくり」の取り組みをご説明下さいました。
ご寄贈頂いた苗木は、私達が推進する「いのちの森づくり」プロジェクトに栽培を引き継がせて頂き、湘南国際村や高尾小仏等の植樹祭をはじめ各所での緑化活動に有効に活用させて頂きます。家具の大正堂様のご厚意ご支援に心より感謝申し上げる次第です。
豊島区 「いのちの森苗木」配布 ~ 官公需の優先発注に感謝!~
東京都豊島区では、2009年度から緑化活動を推進する「グリーンとしま」再生プロジェクトを実施しています。地域における植樹・育樹活動に加え、様々な教育・啓蒙プログラムも組まれていますが、この2年程は、コロナ禍の影響を大きく受けました。漸く本年度は、本来の計画に沿ってイベントも開催されるようになりました。
2022年6月5日(日)、豊島区役所本庁舎南側地区広場において、「つる植物・いのちの森苗木」配付が行われました。会場には区民の皆様が次々に苗木を受け取りに来庁されました。今回も、有難いことに進和学園で栽培した苗木を含めて優先発注を頂きました。高中低木の自然種の広葉樹10種類1,208本の苗木をお持ち帰り頂きました。
豊島区より優先発注頂いた苗木の累計本数は、21,603本となりました。豊島区が一連の緑化プロジェクトにおいて、障害のある方々が手掛けた苗木を継続して優先発注下さっていることに、改めて感謝申し上げる次第です。
官 公 需 の 優 先 発 注
福祉施設で働く障害者の平均月額工賃は、1万5,000円台と低水準にあります。自立のためには障害基礎年金と合わせて最低賃金の3分の1以上が必要と言われています。行政より障害者福祉施設への仕事の発注、いわゆる「官公需」の優先発注を促進すべく、障害者優先調達推進法(2013年4月施行)が制定されています。
豊島区では、同法が施行される以前から随意契約に基づいて、苗木を進和学園へ優先発注下さっており、苗木の栽培に従事する障害のある方々の働き甲斐や生き甲斐にも繋がっています。同法の適用も合わせ、障害者の就労支援に貢献する官公需の発注事例が増えることが期待されます。
(株)オカムラ富士事業所様 ビオトープ植樹祭 & おやつde社会貢献
2022年6月4日(土)、オフィス用家具や店舗用什器等のトップメーカー(株)オカムラ様の富士事業所(静岡県御殿場市)において、ビオトープ植樹祭が開催されました。地域の生態系保全への貢献及び社員コミュニケーション並びに環境意識醸成を目的としたイベントで、有難いことに、進和学園が推進する「いのちの森づくり」と連携して、障害のある方々が育てた自然種の広葉樹250本をご購入の上、植樹頂きました。
昨秋の湘南国際村めぐりの森(横須賀市)における森林再生に続いて、(株)リンクプロデュース(代表:原悦久)様の仲介によりオカムラの社員の皆様との交流が再び実現!進和学園&研進メンバー10名に、地元の福祉施設「ロバのみみ」の皆さん8名も参加させて頂きました。
植樹を終えて、伐採した竹を利用した箸づくりにも挑戦!楽しいランチ・タイムに続いて、「おやつde社会貢献」と銘打つ菓子類販売会も企画されました。進和学園及び「ロバのみみ」さんの手作りパンやラスク等のスイーツ類を販売させて頂き、お陰様で両施設共に完売しました。
コロナ禍で久しくこの種のイベントが途絶えていましたが、感染対策にも留意する中で温かい交流の輪が広がりました。
オカムラ様が、社内のみならず広く地域へのCSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)にも繋がる社会貢献活動を展開されていることに、深く敬意を表すると共に、貴重な社会参加の機会を与えて下さったことに心より感謝申し上げる次第です。
オカムラ(富士事業所)様「ビオトープ植樹祭」写真集(編集:株式会社リンクプロデュース様)
オカムラ(富士事業所)様「ビオトープ植樹祭」案内チラシ(PDF)
NPO法人地球守様との連携~千葉「昭和の森」& 山梨小菅村 森林再生~
NPO法人地球守(代表理事:高田宏臣)様は、「生態系を養いうる自然環境のポテンシャル」の視点を尊重し、環境講座や環境改善指導・診断・調査を全国各地で実施されています。
この度、ご縁あって、地球守様が関与される植樹活動において、進和学園の「いのちの森づくり」も参画させて頂く機会に恵まれました。私共にとって、自らが育てた苗木を含めて、植樹地を如何に確保するかが重要な課題とされている中で、地球守様の活動を通じて環境保全に貢献する植樹にご利用頂けたことを大変光栄かつ嬉しく思います。地球守様はじめ行政並びに関係の皆様に心より感謝申し上げます。
■「昭和の森」(千葉市緑区総合公園)における森林再生
2019年9月の台風15号は、千葉県を中心に大量の風倒木被害を及ぼしました。2020年よりNPO法⼈地球守様と千葉市が協力して、総合公園「昭和の森・四季の道」周辺の森の再⽣事業を推進しています。「昭和の森」は県内有数の都市公園で、市⺠の憩いの場として親しまれており、本プロジェクトは、公園や森の管理育成を⾏政だけではなく市⺠も参加して森を育てながら、学びの場として活⽤されています。
2022年4月29日、「苗木から次世代の森を育てる/第2回 森の再生ワークショップ」が開催され、下記の企業様のご支援の下に、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金より高中低木510本のポット苗を提供させて頂きました。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
本田技研工業株式会社 | 苗木250本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木150本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
ホットケーキパーラーFru-Full(フルフル) | 苗木110本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
■山梨県小菅村 水源の森再生プロジェクト
2022年5月21~22日に実施された本プロジェクトは、多摩川の源流域に位置する山梨県小菅村における森林再生の取り組みです。
戦後の拡大造林期に針葉樹(スギ・ヒノキ)が大量に植樹された人工林は、林業の衰退と共に管理保全が難しくなり、山全体の水源涵養力の低下を招いています。林床は暗く低木や草も育たない荒れた森の健全性を取り戻すために、間伐したスペースには自然種の広葉樹を植えて混交林を形成する試みが有効であり、地球守様は、その先導役を果たされています。講師の高田宏臣様は、理論と実践に裏打ちされた森林再生の実績を蓄積されています。初日の21日は、雨天にも臆することなく大勢が集い、熱心に作業に励みました。
今回、落葉広葉樹を中心に植樹しましたが、幸いにも、下記企業様のご支援を得て、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金より655本の苗木を提供させて頂きました。重ねて御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
株式会社サン・ライフ | 苗木500本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木100本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
ホットケーキパーラーFru-Full(フルフル) | 苗木55本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
豊島区 苗木配布(官公需)に感謝!
東京都豊島区では、2009年度から緑化活動を推進する「グリーンとしま」再生プロジェクトを実施し14年目を迎えています。この2年間は、コロナ禍の影響を受けスケジュールや内容を変更しているものの、今年も、「グリーンウェイブ2022」(注)として具体的なプログラムが組まれています。
(注)グリーンウエイブ:国連が定める国際生物多様性の日(5月22日)に、世界各地で木を植えることを契機に生物多様性について考える地球規模のキャンペーンです。豊島区では、この活動ともリンクさせて緑化プロジェクトを推進されています。
2022年5月8日(日)、豊島区役所本庁舎において、グリーンウェイブ活動参加団体への「苗木配付」が行われました。今回も、有難いことに進和学園で栽培した苗木を含めて優先発注を頂きました。高中低木の自然種の広葉樹10種類657本の苗木(注)をお持ち帰り頂きました。私達が手掛けた苗木が、地域の緑化や環境保全に活かされることは大きな喜びです。
(注)配布した10種類の苗木:ウラジロガシ、ヤマザクラ、サカキ、ヒサカキ、アセビ、サツキ、ジンチョウゲ、ツツジ、ムラサキシキブ、ヤマブキ
豊島区より優先発注頂いた苗木の累計本数は、20,395本となりました。豊島区が一連の緑化プロジェクトにおいて、障害のある方々が手掛けた苗木を継続して優先発注下さっていることに、深く敬意を表すると共に改めて感謝申し上げる次第です。
官 公 需 の 優 先 発 注
福祉施設で働く障害者の平均月額工賃は、1万5,000円台と低水準にあります。自立のためには障害基礎年金と合わせて最低賃金の3分の1以上が必要と言われています。行政より障害者福祉施設への仕事の発注、いわゆる「官公需」の優先発注を促進すべく、障害者優先調達推進法(2013年4月施行)が制定されています。
豊島区では、同法が施行される以前から随意契約に基づいて、苗木を進和学園へ優先発注下さっており、苗木の栽培に従事する障害のある方々の働き甲斐や生き甲斐にも繋がっています。同法の適用も合わせ、障害者の就労支援に貢献する官公需の発注事例が増えることが期待されます。
第22回湘南国際村めぐりの森植樹祭
第22回湘南国際村めぐりの森植樹祭が、2022年5月8日(日)、検温やマスク着用等のコロナ感染対策を講ずる中で実施され、約520名が参加しました。
今回は、昨年、ご逝去された宮脇昭先生(享年93才/横浜国大名誉教授)のご功績を称え、先生のご指導に感謝し先生を偲ぶ追悼植樹祭としても企画されました。当初、5,000本以上の植樹を計画しましたが、コロナ禍の長期化を踏まえ、規模を縮小して横須賀市道沿いの傾斜地(C-17地区)に30種類2,511本を植樹しました。
コロナ禍に伴う行動規制も解除され、久し振りに開会式も行われ、イベントらしい賑わいの中で皆様の笑顔も印象的で、随所で「森づくり」を通じた交流の輪が広がりました。
同地では、バブル期の開発により緑を失っていた荒地が、継続的な植樹により自然の森の姿を取り戻しています。地球温暖化や異常気象への対策として、カーボンオフセット(CO2吸収)及び防災面においても、森林再生の意義は大きいと言えます。
宮脇先生が指導された「その土地本来の樹種(潜在自然植生)」の広葉樹を多種類選択して混植・密植しますが、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木を優先利用頂くと共に、在庫がない樹種については、今回も、エスペックミック(株)様のご協力を得て、合計2,355本の苗木を提供させて頂きました。本植樹祭をご支援下さった下記の企業・団体様並びに関係の皆様に厚く御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
三機工業株式会社 | 苗木1,000本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社サン・ライフ | 苗木550本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
公益財団法人 鎮守の森のプロジェクト |
苗木444本をご購入の上ご提供。 |
三井住友海上火災保険株式会社 | 苗木200本をご購入の上ご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木100本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木61本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
(注)苗木本数は、進和学園の標準価格にて換算した本数です。また、上記には、横浜ゴム(株)の社員の皆様が栽培された幼苗を進和学園にご寄贈頂き、栽培を引き継がせて頂いた苗木が2種類(タブノキ、アカガシ)74本含まれています。重ねて感謝申し上げます。
⇒ 横浜ゴム(株)様との連携取り組み(ご寄贈苗木の活用)
【関連資料】
第22回湘南国際村めぐりの森植樹祭 案内チラシ(PDF)
(当初案内のチラシ:植樹本数が多く記載されています)
進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト 進和学園「いのちの森づくり友の会」基金
植樹祭を2日後に控えた5月6日(金)、苗木の仕分け作業を行ないました。一般社団法人Silvaさんの指導に基づき、サポーターの皆様に、「どんぐりブラザーズ」の湘南の凪えいむ&mai!えるしい、けいあい工房、進和学園の3法人4施設に研進を合わせ30名以上が参加しました。全員マスク姿でコロナ対策にも気を付けながら、和気藹々とチーム・ワークを発揮して効率良く作業を終えることが出来ました。
書籍紹介「九千年の森をつくろう! ~ 日本から世界へ ~」(藤原書店)
植物生態学者で「森づくり」のパイオニア、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)(1928~2021)が指導された「その土地本来の木による本物の森(自然の森)」は、地球温暖化や環境破壊から生命を守る「MIYAWAKI METHOD」として、世界から注目されています。
本書「九千年の森をつくろう!~日本から世界へ~」は、昨年(2021年)7月16日、93歳で亡くなられた宮脇昭先生を追悼し、先生が生涯を通じて提唱され実践された潜在自然植生理論に基づく「いのちの森づくり」のノウハウを取り纏めると共に、先生が「森づくリ」を通じて広く社会に発信続けた理念・思想・哲学をレビューするものです。宮脇方式(混植・密植)による森づくり活動の事例や、先生にご指導を仰ぎ親交のあった多くの方々からの寄稿文、世界で報じられた追悼記事、先生の名言集、そして、宮脇方式による植樹地データ等を収録しています。宮脇先生が指導された「いのちの森づくり」を理解する決定版ともいえる充実した内容となっています。
尚、第3部「宮脇方式の森づくり活動」において、企業やNPO等による植樹事例33件が紹介されていますが、誠に光栄なことに、進和学園「いのちの森づくり」プロジェクトに関連して、研進の出縄貴史による寄稿文が掲載されています。また、第4部「宮脇昭さんとの思い出1~国内編~」では、61名の方が寄稿されていますが、研進の「いのちの森づくり」プロジェクトリーダーを務める加藤ナルミの寄稿文も収録されています。
【寄稿文】
「進和学園から世界へ!~『いのちの森づくり』が日本の福祉を変える!~」(研進:出縄貴史)
「宮脇先生と私」(研進・いのちの森づくりプロジェクトリーダー:加藤ナルミ)
【参考】
宮脇昭先生を偲ぶ会(2022.4.24)
追悼 宮脇昭先生~「いのちの森づくり」のご指導に感謝!~(2021.8.6)
宮脇昭先生を偲ぶ会
2022年4月24日(日)、「宮脇昭先生を偲ぶ会」が、レンブラントホテル厚木(神奈川県厚木市)において開催されました。当初、先生の誕生日の1月29日に予定されましたが、コロナ禍の感染拡大に伴い延期され、この日の開催となりました。
潜在自然植生理論に基づく「その土地本来の木による本物の森づくり」を世界各地でご指導された生態学者の宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)は、昨年(2021年)7月16日にご逝去されました。(享年93歳) 先生の偉大なご功績を称え、先生を偲ぶ会に、約160名の皆様が参集されました。先生にご指導を仰ぎ、また、親交のありました皆様、学会、行政、教育、企業、ボランティア・・・各界より多彩な方々が臨席されました。会場に掲げられた先生のお写真を取り囲むように、進和学園で栽培した苗木を飾らせて頂きました。先生がご存命であれば94才になられることから、シイ・タブ・カシ類・・色々な種類のポット苗を混ぜて94本を用意しました。
ご来賓や各分野を代表されてのスピーチを拝聴し、宮脇先生が「いのちの森づくり」を通じて示された自然環境保全、防災、教育、社会活動から人生訓に至るまでの理論・思想・哲学の重みを改めて感受しました。
私達は、障害のある方々(どんぐりブラザーズ:福祉施設による森づくりチーム)と共に、ドングリや木の実から苗木を育て、ささやかですが「いのちの森づくり」に取り組んでいます。宮脇先生はじめ皆様に支えて頂き16年目、苗木の提供本数は累計32万本を超えました。先生の教えや志を受け止め、たとえ僅かでも、実践に移して行けるよう、これからも皆で力を合わせチャレンジして参ります。
宮脇先生、天国から私達を見守って下さいますように!(合掌)
【参考】
「宮脇昭先生を偲ぶ会」式次第(2022.4.24)(PDF)
追悼 宮脇昭先生~「いのちの森づくり」のご指導に感謝!~(2021.8.6)
進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト 進和学園「いのちの森づくり友の会」基金
「高尾小仏育樹祭2022春」に参加!
2022年4月23日(土)、「高尾小仏育樹祭2022春」に参加しました。高尾小仏における植樹は、中央高速道路の小仏トンネルの工事残土から成る盛土場に、自然環境保全及び防災の観点も踏まえて「森」を再生する取り組みで2017年に開始し、毎年、植樹祭を実施しています。宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱された潜在自然植生に基づく混植・密植方式を採用しています。私達が推進する「いのちの森づくり」の大切な拠点の一つであり、有難いことに、「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が手掛けた苗木を多数ご利用頂いています。
これまで、木々は順調に生長していますが、植樹後3年程は雑草や蔓性植物から苗木を守るために、定期的な育樹(除草)作業が必要です。これに加えて、今回は、昨年10月に植樹した場所にイノシシや鹿が侵入し、獣害を被った部分の手直し作業が急務となりました。密植度が落ちてしまった箇所には、300本の補植を行いましたが、内200本は予算措置(注)を講じて頂きました。残り100本は、「いのちの森づくり友の会」基金を活用して提供させて頂きました。
主催者のNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)、レナフォの植生工学士にボランティア、土地を所管される中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)、地元自治会、地盤造成を担われている鹿島建設・清水建設の方々をはじめ、関係者130名近くが集いました。進和学園・研進からも参加し、「どんぐりブラザーズ」の一員である地元のNPO法人あるが(ハッピーフルーツ)及び(社福)あすなろの会みとおしの皆様も一緒に作業に励みました。長期化するコロナ感染対策として、マスク着用にソーシャル・ディスタンスにも留意しつつ、新緑が美しい高尾の自然に包まれて爽やかな汗を流しながら、楽しい交流の機会となりました。
(注)国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)が主催する高尾小仏植樹活動に対して、米国の非営利環境慈善団体であるONE TREE PLANTED様より「協賛」頂けることとなりました。補植用の苗木200本について予算を付与して頂きました。心より感謝申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
NPO法人国際ふるさとの森づくり協会 (ONE TREE PLANTED) |
苗木200本をご購入の上ご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木50本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木50本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
【参考】
・高尾小仏育樹祭2022春(案内チラシ:PDF)
・高尾小仏植樹活動(2017~/トンネルの工事残土・盛土場の森林再生)
横浜ゴム様からの苗木ご寄贈に感謝!~12年目/累計:45,981本!~
横浜ゴム(株)様は、各事業所において豊かな自然の森を再生する「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトに取り組まれています。社員の皆様がドングリや木の実から幼苗を栽培し、植樹に加え苗木の提供活動にも注力されています。各工場で栽培された余剰苗を、進和学園にご寄贈頂いて私達が推進する「いのちの森づくり」において栽培を引き継がせて頂いています。このユニークな「民福連携」(民間と福祉の連携)の取り組みは、2010年に始まり12年目を迎えました。
2022年4月8日と14日、同社平塚製造所様より、今年も、タブノキやカシ類の幼苗6種類1,348本をご寄贈頂きました。コロナ禍に伴い、進和学園&研進の代表を少人数に絞って苗木を受け取りに伺いました。平塚製造所の皆様には、いつもの通り温かくお迎え下さり、苗木の車両への積み込みもサポート頂きました。
同社からご寄贈頂いた苗木は、累計45,981本となり、その内、実際に植樹が実現している苗木は合計39,425本(232事案)に及びます。私達がこれまでに提供した苗木総数、約32万4千本の12%以上を占めています。
横浜ゴム様からご寄贈頂いた苗木は、森林再生を通じた自然環境保全や防災対策の他、障害のある方々の就労支援にも繋がっています。CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも有意義な取り組みであり、深く敬意を表すると共に、継続的なご支援に心より感謝申し上げます。