
ホンダ車部品授産事業の歩み
![ホンダ車部品事業 ホンダ車部品事業hp20200304[1][1].jpg](/img/uploads/9/ホンダ車部品事業hp20200304[1][1].jpg)
「ものづくり」を通じて「働く喜び」を追求する!
■「進和職業センター」の開設
社会福祉法人進和学園は、1958年に郷土の農村復興に従事した出縄意太郎の遺産を基に、自宅を開放して知的障害児30名の施設として発足しました。児童の成長に伴い施設を拡充、1978年には成人施設に転換しました。
それに先立つ1974年9月、障害者の社会参加と自立支援を目的に「進和職業センター」(入所60名、通所60名)を開設。当時学園理事であった井深 大氏(当時、ソニー(株)会長)のご支持、厚生省を通じての住友銀行様のご寄付をはじめ、行政・地域のご理解ご支援を頂いて授産工場及び入所者のための生活棟を建設することが出来ました。

■株式会社研 進の設立とホンダ車部品事業
学園理事であった出縄光貴は、本田技研工業株式会社に勤務した経歴により同社と学園との架け橋として尽力、作業種として「ホンダ車部品組立加工」の仕事を行う道が拓けました。
1974年7月、進和学園の営業窓口会社として株式会社研進を設立(社名は、本田技研工業様の「研」と進和学園の「進」を合わせて命名)、学園と役割を分担しつつ一致協力して事業を推進する体制を築きました。
本田技研工業(株)創立50周年記念協力会社紹介文より-1998(平成10)年4月10日- |
(株)研 進:昭和49年、社会福祉法人進和学園の当時学園理事であった(株)SONY 会長の井深 大氏が積極的に開設を支持し、又本田宗一郎最高顧問(当時)にも強力に支持 して頂き、入園者に「働く喜び、社会に役立つ喜び」を体験してもらおうとHONDA 製品の部品加工(主にASSY作業)を行ってきている。 |
■障害者雇用の実践
![インジェクション・マシンの操作(1978年当時) 20081024100636_1[1].jpg](/img/uploads/9/20081024100636_1[1].jpg)
健常者と障害を有する方が、役割を分担してお互いに協力し合って業務を遂行、インジェクションマシンやプレス機械の操作、部品輸送の助手等、一時は10名を超える障害者の方々が研進の社員として働いていました。
蓄積した障害者雇用の経験やノウハウは、現在、「しんわルネッサンス」の就労継続支援事業A型(雇用型)に引き継がれています。
■新拠点「しんわルネッサンス」稼動
![ホンダ車部品事業(しんわルネッサンス) しんわルネッサンスhp20090726[1].jpg](/img/uploads/9/しんわルネッサンスhp20090726[1].jpg)
作業環境の再整備と生産性及び品質の向上並びに「障害者自立支援法」施行に伴う福祉サービスの新たな展開、特に「雇用型」「非雇用型」施設の併設により利用者各人の能力・ニーズに対応した高付加価値就労の機会創出を目指しています。
1974年以来、永年に渡り本田技研工業様の温かいご支援ご指導を得て活気溢れる授産事業を推進し、勇気と希望を分かち合って参りました。当初は、同社浜松製作所様の二輪車の仕事からスタートしましたが、現在では埼玉・鈴鹿製作所様の四輪車の仕事が主体となっています。

⇒ 神奈川新聞「福祉工場が好発進」(2006.3.25)
■連携福祉施設との協働/精神障害者の就労支援
ホンダ車部品の組立作業は、研進が仲介して連携福祉施設の社会福祉法人小田原支援センターに、仕事の一部を委託しています。
同センターは、知的障害者に加え精神障害のある方も従事しており、障害特性に応じて能力を発揮できる就労機会の拡充にも注力しています。
![社会福祉法人小田原支援センターでの作業 odawara-assist-pho-011[1].jpg](/img/uploads/9/odawara-assist-pho-011[1].jpg)
■工程管理・品質保証の一層の強化/日本初!ISO9001認証取得!
![Honda埼玉製作所様によるご指導 ホンダ様によるご指導20090320[1][1].jpg](/img/uploads/9/ホンダ様によるご指導20090320[1][1].jpg)

詳しくはこちら ⇒ SQM対応/工程管理・品質保証
■自動車メーカー初!「特例調整金」(障害者雇用促進法)の適用!
障害者雇用促進法に規定された「在宅就業障害者支援制度」に基づく「特例調整金」が、2008年度より毎年、Honda様に支給されています。自宅及び福祉施設で働く障害者に仕事を発注する企業に対する国の発注奨励策で、本邦自動車メーカーで初(現在も、Honda様のみ)の事例となっています。自社での障害者直接雇用に加えて、Honda様が福祉的就労分野にも仕事をご提供頂いていることは特筆に値するものと言えます。
■注目されるホンダ車部品事業 ~「福祉」と「企業」の連携好事例~
研進が仲介するホンダ車部品事業は、「福祉」と「企業」の連携好事例として評価され、行政・福祉・企業その他各方面から注目されています。JICA(国際協力機構)主催をはじめとする海外からの研修・視察先にも度々選定されています。
⇒ タウンニュース平塚版「障害者就労 先進事例に開発途上国6ヵ国が訪問」(2019.2.7)
⇒ 神奈川新聞「就労先開拓に高評価/海外の福祉関係者視察」(2013.7.20)
■「しんわルネッサンス」優良A型事業所に認定!
発注事業者として貴重な仕事をご提供し続けて頂いている本田技研工業株式会社様をはじめ、ご支援頂いている皆様に心より感謝申し上げますと共に、皆様のご厚意ご期待に応えられるよう、これからも一同力を合わせ精進して参ります。