ホンダ車部品授産事業の歩み

■「進和職業センター」の開設
社会福祉法人進和学園は、1958年に郷土の農村復興に生涯を捧げた出縄意太郎の遺産を基に、自宅を開放して知的障害児40名の施設として発足しました。児童の成長に伴い施設を拡充、1978年には成人施設に転換しました。
それに先立つ1974年9月、社会参加と自立への支援を目的に「進和職業センター」(入所60名、通所60名)を開設しました。当時学園理事であった井深大氏(当時、ソニー株式会社会長)のご支持、厚生省を通じての住友銀行様のご寄付をはじめ、行政・地域の深いご理解ご支援を頂いて授産工場及び入所者のための生活棟を建設することが出来ました。

■株式会社研 進の設立とホンダ車部品授産事業
学園理事であった出縄光貴は、本田技研工業株式会社に勤務した経歴により同社と学園との架け橋として尽力、「進和職業センター」における授産事業として「ホンダ車部品組立加工」の仕事を行う道が拓けました。
「進和職業センター」開設を控えた1974年7月、授産事業推進管理を担う営業窓口会社として株式会社研進を設立(社名は、本田技研工業様の「研」と進和学園の「進」を合わせたものです)、学園と役割を分担しつつ一致協力して事業を推進する体制を築きました。

| 本田技研工業(株)創立50周年記念 協力会社紹介文より -1998(平成10)年4月10日- |
| (株)研進:昭和49年、社会福祉法人進和学園の 当時学園理事であった(株)SONY会長の井深 大氏が積極的に開設を支持し、又本田宗一郎最高 顧問(当時)にも強力に支持して頂き、入園者に 「働く喜び、社会に役立つ喜び」を体験してもら おうとHONDA製品の部品加工(主にASSY作 業)を行ってきている。 |

■障害者雇用の実践
(株)研進は、創業当初より「進和職業センター」で働く知的障害をお持ちの方々の中から、能力のある方、やる気のある方を募り、直接雇用による就労の場を提供することに努めました。当時は、障害者雇用納付金制度(国の助成制度)や特例子会社制度も不十分な時代であり、先進的な取り組みでした。
健常者と障害を有する方が、役割を分担してお互いに協力し合って業務を遂行、インジェクションマシンやプレス機械の操作、部品輸送の助手等、一時は10名を超える障害者の方々が研進の社員として働いていました。
蓄積した障害者雇用の経験やノウハウは、現在、「しんわルネッサンス」の就労継続支援事業A型(雇用型)に引き継がれています。

■新拠点「しんわルネッサンス」稼動
各種補助金、行政・地域並びに多くの皆様のご支援ご協力のもとに、2006年3月、「しんわルネッサンス」(福祉工場30名、社会就労センター70名)が稼動しました。
作業環境の再整備と生産性及び品質の向上並びに「障害者自立支援法」施行に伴う福祉サービスの新たな展開、特に「雇用型」「非雇用型」施設の併設により利用者各人の能力・ニーズに対応した高付加価値就労の機会創出を目指しています。
1974年以来、38年の長期に亘り本田技研工業様の温かいご支援ご指導を得て活気溢れる授産事業を推進し、勇気と希望を分かち合って参りました。当初は、同社浜松製作所様の二輪車の仕事からスタートしましたが、現在では埼玉・鈴鹿・浜松製作所様の四輪車の仕事が主体となっています。

■工程管理・品質保証の一層の強化
作業内容の高度化・複雑化に対応すべく、工程管理と品質保証を強化するQC活動を粘り強く積み重ね、作業レベルの向上にも全力を挙げて取り組んでいます。「しんわルネッサンス」では、2007年3月、品質マネジメントシステム「ISO9001」認証を、知的障害部門として日本で初めて取得しました。

発注事業者として貴重な仕事をご提供し続けて頂いている本田技研工業株式会社様をはじめ、ご支援頂いている皆様に心より感謝申し上げますと共に、皆様のご厚意ご期待に応えられるよう、これからも一同力を合わせ精進して参ります。
先進事例「しんわルネッサンス」→WAMネット/はたらきパーク)







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