
湘南国際村めぐりの森
「どんぐりブラザーズ」提供苗木の植樹実績:累計52,654本
神奈川県横須賀市にある湘南国際村の約112haの広大な土地は、開発計画が見直され、2010年3月末に三井不動産より神奈川県に無償譲渡されました。土地の有効活用を検討の結果、「湘南国際村めぐりの森」の名称で森林再生を目指す計画が策定されました。官民一体となった「協働参加型めぐりの森づくり推進会議」が結成され、(株)研進と進和学園もメンバーに参画させて頂いています。
宮脇昭先生(横浜国立大学名誉教授)ご指導による「その土地本来の木による本物の森づくり」が有力な手法として導入され、毎年、植樹祭が実施されます。
「自然の森は色々な種類が混ざり合っている。仲の良いものだけ集めても駄目。人間社会も同じ。混ぜる。混ぜる。混ぜる!」という宮脇先生のメッセージにもある通り、その土地に合った潜在自然植生の苗木を多種類選んで「密植・混植」するのが宮脇方式の特徴です。
推進会議及び協賛各社様はじめ関係者のご理解ご支援の下に、進和学園並びに連携福祉施設「どんぐりブラザーズ」が栽培した苗木を、多数ご利用頂いています。
これまでの植樹累計は約69,000本に及びますが、その内、私達が手掛けた苗木は52,000本を超えています。森林再生を通じて多くの方々と交流し、環境保全にも貢献出来ることは、私達にとって大きな喜びです。
樹高が30~40cmのポット苗を植樹しますが、植樹後2~3年程度は、苗木の生長を促すために雑草の除去、即ち「除草・草むしり」が必要となります。これを「育樹」と呼びますが、湘南国際村めぐりの森は、逗子泥岩に覆われた固く痩せた地盤の植樹地が多く、苗木の生長が通常よりも遅いため、平均3~4年を要する見込みです。
2013年より、一部に「補植」を実施していますが、地盤や気候の厳しい条件にも耐えて活着率は90%を超えています。宮脇方式による密植・混植の手法により、自然の森が着実に育まれて行く姿を見守りたいと思います。
私達は、連携福祉施設の「湘南の凪」、「横須賀ヘーメット」、「けいあい工房」の皆様、そして、ボランティア参加頂いている皆様他と協力して年間延約30日の育樹(除草)作業を実践しています。
・「湘南国際村めぐりの森」公式サイト
・YouTube:2017年~2021年に実施した植樹・育樹祭の模様をご覧頂けます。