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「本物の森」をつくる宮脇方式

宮脇先生による植樹指導宮脇方式による植樹「しんわルネッサンス」

進和学園の「いのちの森づくり」は、宮脇昭先生が提唱している「潜在自然植生」、すなわちその土地本来の樹木である「ふるさとの木」を見極めて苗木を育て、主役となる樹種を中心に混植・密植して本来あるべき自然の森(本物の森)を創生するものです。
日本においては、関東以西、標高800Mまでの「潜在自然植生」は「常緑広葉樹」です。シイ、タブ、カシ類の高木を主体に中・低木も自然のシステムの中で競合しつつ共生してバランスのとれた「本物の森」を形成するのが本来の姿です。例えば、神社仏閣に残された「鎮守の森」が本来の森の姿を物語っています。「鎮守の森」は、「神様が宿る森」として大切にされ巨木になるまで育つことができたのです。日本人が残してきた財産ともいえます。現在では都市開発や針葉樹(スギ、ヒノキ)中心の林業、人為的に植えられた外来種の木々が増えて「本物の森」は失われつつあります。
「本物の森」は、厳しい環境においても長持ちし、管理コストも最小限に止めることが出来ます。また、主役のシイ、タブ、カシ類は深根性、直根性のため地中深くまっすぐに根を張って台風、地震、大火、洪水などから人間の命を守ってくれます。宮脇方式は、正に「いのちの森づくり」の名に相応しい森林保全・再生のための植樹方式といえます。

 ■宮脇先生のお言葉
・「人間がいなくなったら、自然はいずれ元に戻れるが、緑がなくなったら人間は生きて行けない。未来のために、愛する人のために、今私達が残せるものは緑なのです」
・「自然の森は、色々な種類が混ざり合っています。これが生物社会の掟です。好きなものだけを集めない。人間社会も一緒です。仲の良い者だけ集めても駄目なのです。混ぜる、混ぜる、混ぜるんです。無駄なものは一切ないのです」
・「生態学的な共生というのは、競争しながら少し我慢して一緒に生きることです。全て満足すると駄目になる。本物は厳しい環境において長持ちするものです」
・「今生きていることが幸せであり、この瞬間がすべてです。生きていることは天文学的な奇跡なんです。少々のことがあっても、大変だなんて考えないでもらいたい。とにかく前向きに考える。絶対に諦めない。やらずに心配しないで、やりながら考えてもらいたい」

森づくり/人づくり

■「森づくり」は「人づくり」
宮脇先生の森づくりの考え方は、「人づくり」にも繋がり、「人生いかに生きるべきか?」という問いへの道標ともいえます。自然の森は、色々な種類が混ざり合っている。人間社会も同じで仲の良い者だけ集めても発展は望めない。お互いに他者を尊重し競争し切磋琢磨してこそ、良い組織や社会が出来るのです。生態系を含めて万物の画一化が進む中で、「多様性」こそが肝要と先生は強調されています。
生態学的な共生とは、競争しながら少し我慢して一緒に生きること。全て満足すると自然も人間も駄目になる。本当に大切なものを守るためには、多少の辛抱や不自由は覚悟すべきであり、目先の利益にとらわれず長期的に広い視野で物事を見るべきと先生は語られています。家族の絆、ご近所・学校・会社での人間関係も然り、日常生活における様々な局面で、そして、持続可能な社会の実現に向けて、地球的規模で進展する温暖化や環境問題への対応を考える時にも、先生の一言一句が胸に迫って来ます。
先生の森づくりに参加し、私達は「本気」でやること「一生懸命」になることを改めて学びました。最近、特に日本人は、この当たり前の言葉を忘れてしまっているのではないでしょうか?動機が曖昧なままに過ごしている、生きているという実感が希薄になっている、社会全体にエネルギーが感じられない・・、そのような気がしてなりません。私達は、今こそ「本気」で「一生懸命」に生きなければならないと思います。先生がおっしゃる通り、生きていることは天文学的な奇跡であり、私達は「生」を受けたことに感謝し、「いのち」を大切に育まねばならないのです。

宮脇昭先生の著書

■宮脇昭先生の著書
宮脇昭先生の次の著書に、進和学園「いのちの森づくり」の情報が掲載されていますのでご紹介します。
①「いのちの森づくり 宮脇昭 自伝」
 (2019年10月/藤原書店 2600円)
 詳伝年譜(一志治夫)の2006年に研進&進和学園における「いのちの森づくり」が紹介されています。(P.254)
②「三本の植樹から森は生まれる-奇跡の宮脇方式」
 (2010年4月/祥伝社 1050円)
 巻末特集「宮脇方式で樹を植える人々」において、進和学園の活動が紹介されています。(P.196)
③「森はあなたが愛する人を守る」
(2009年10月/講談社 池田明子氏との共著 1470円)
 ポット苗の注文先情報として全国5団体の一つに研進・進和学園が紹介されています。(P.145)

■宮脇昭先生のDVD「未来を照らすいのちの森」
宮脇先生DVD hp.jpg4,000万本の木を植えた植物生態学者 宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)の映像記録を収録したDVD(製作:「いのちの森」映像化プロジェクト/発売元:株式会社イデアオフィス)が発売されました。
 第1章 いのちの森
   宮脇先生のメッセージおよび解説による潜在自然植生に基づく
 「その土地本来の木による本物の森づくり」を豊富な植樹実績
  の紹介を通じて把握することが出来ます。

   第2章 いのちの森づくり
   木を植える人達の活動や企業の森づくりの模様が分かり易く紹介
  されています。進和学園の「いのちの森づくり」プロジェクトについても収録されています。

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