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宮脇昭先生との出会い~「しんわルネッサンス」植樹祭~

「しんわルネッサンス」竣工記念講演会「しんわルネッサンス」植樹祭

■不思議な嬉しいご縁
 進和学園では、「しんわルネッサンス」開設に伴う記念講演及び植樹祭を宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)にお願いしました。これは、出縄明理事長(当時)がNHKラジオで宮脇先生のお話しを聴き感動し、新福祉工場「しんわルネッサンス」の植樹のご指導をお願いしたところ「本気でやるならやりましょう」とご快諾を頂いたことからスタートしました。
 「しんわルネッサンス」における仕事は、「進和職業センター」から継承するホンダ車部品組立加工ですが、宮脇先生は1970年代から本田技研工業各製作所の「ふるさとの森づくり」を指導されていた事実をお聴きし有難いご縁を感じました。
 更に私達が驚いたのは、その「ふるさとの森づくり」の発案者が本田技研工業の当時副社長でいらした西田通弘様であったことです。西田様には、進和学園におけるホンダ車部品授産事業創業当初よりご支援頂き、2019年10月にご逝去されるまで進和学園の顧問として両者の掛け橋となってお導き頂きました。正に不思議な有難いご縁というべきでしょう。
 
■「しんわルネッサンス」竣工記念講演会
 2006年3月26日、「しんわルネッサンス」竣工式に合わせ宮脇先生を講師にお招きして「いのちの森づくり~進和学園から世界へ~」と題する記念講演会を開催しました。当日は、ご来賓として本田技研工業元副社長の西田通弘様にもご参加頂き、講演会の冒頭にご挨拶及び宮脇先生のご紹介をして頂きました。宮脇先生の「命を守る森づくり」についての説得力に満ち情熱溢れるお話しにお集まり頂いた約450人の皆様は大いに感銘を受けられたものと思います。新工場のスタートを祝い、発展を祈るに相応しい素晴らしい講演会となりました。

しんわルネッサンス 植樹祭

■「しんわルネッサンス」植樹祭
しんわルネッサンス植樹祭看板hpCIMG6310.jpg 2006年4月22日、宮脇先生のご指導により「しんわルネッサンス」における植樹祭が行われました。進和学園の利用者ご本人、ご家族、職員、地域の皆様、「まじぇる会」様はじめボランティアの方々など570人程に参加頂きました。宮脇先生は「平塚にかつてはあったが今は無くなってしまった木を植えて、世界の命の森づくりに向け発信しましょう」と挨拶され、植え方を皆で学びました。工場周囲1,442㎡の地に、シラカシ、アラカシ、タブノキ、スダジイ、ヤマザクラ、イロハモミジなど高・中・低木の苗52種類/4,888本を皆で協力し合いながら植樹しました。植樹を経験した皆様の晴れ晴れしい笑顔が印象的で、新工場の明るい未来を象徴するかのようでした。

・sandyayanoさんのブログ「森好き*旅好き*ランダムノート

・エスペックミック(株)様 植樹事例紹介「しんわルネッサンス」

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          (植樹後6年~2012年5月7日撮影~)

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   (植樹後6年3か月:「まじぇる会」の皆様ご視察~2012年7月28日~)

書籍紹介「九千年の森をつくろう! ~ 日本から世界へ ~」(藤原書店)

2022/04/27

「九千年の森をつくろう」hp20220425.jpg 植物生態学者で「森づくり」のパイオニア、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)(1928~2021)が指導された「その土地本来の木による本物の森(自然の森)」は、地球温暖化や環境破壊から生命を守る「MIYAWAKI METHOD」として、世界から注目されています。
 本書「九千年の森をつくろう!~日本から世界へ~」は、昨年(2021年)7月16日、93歳で亡くなられた宮脇昭先生を追悼し、先生が生涯を通じて提唱され実践された潜在自然植生理論に基づく「いのちの森づくり」のノウハウを取り纏めると共に、先生が「森づくリ」を通じて広く社会に発信続けた理念・思想・哲学をレビューするものです。宮脇方式(混植・密植)による森づくり活動の事例や、先生にご指導を仰ぎ親交のあった多くの方々からの寄稿文、世界で報じられた追悼記事、先生の名言集、そして、宮脇方式による植樹地データ等を収録しています。宮脇先生が指導された「いのちの森づくり」を理解する決定版ともいえる充実した内容となっています。
 尚、第3部「宮脇方式の森づくり活動」において、企業やNPO等による植樹事例33件が紹介されていますが、誠に光栄なことに、進和学園「いのちの森づくり」プロジェクトに関連して、研進の出縄貴史による寄稿文が掲載されています。また、第4部「宮脇昭さんとの思い出1~国内編~」では、61名の方が寄稿されていますが、研進の「いのちの森づくり」プロジェクトリーダーを務める加藤ナルミの寄稿文も収録されています。

【寄稿文】
「進和学園から世界へ!~『いのちの森づくり』が日本の福祉を変える!~」(研進:出縄貴史)
「宮脇先生と私」(研進・いのちの森づくりプロジェクトリーダー:加藤ナルミ)

【参考】
宮脇昭先生を偲ぶ会(2022.4.24)
追悼 宮脇昭先生~「いのちの森づくり」のご指導に感謝!~(2021.8.6)

宮脇昭先生を偲ぶ会

2022/04/24

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 2022年4月24日(日)、「宮脇昭先生を偲ぶ会」が、レンブラントホテル厚木(神奈川県厚木市)において開催されました。当初、先生の誕生日の1月29日に予定されましたが、コロナ禍の感染拡大に伴い延期され、この日の開催となりました。
 潜在自然植生理論に基づく「その土地本来の木による本物の森づくり」を世界各地でご指導された生態学者の宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)は、昨年(2021年)7月16日にご逝去されました。(享年93歳) 先生の偉大なご功績を称え、先生を偲ぶ会に、約160名の皆様が参集されました。先生にご指導を仰ぎ、また、親交のありました皆様、学会、行政、教育、企業、ボランティア・・・各界より多彩な方々が臨席されました。会場に掲げられた先生のお写真を取り囲むように、進和学園で栽培した苗木を飾らせて頂きました。先生がご存命であれば94才になられることから、シイ・タブ・カシ類・・色々な種類のポット苗を混ぜて94本を用意しました。
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 ご来賓や各分野を代表されてのスピーチを拝聴し、宮脇先生が「いのちの森づくり」を通じて示された自然環境保全、防災、教育、社会活動から人生訓に至るまでの理論・思想・哲学の重みを改めて感受しました。
 私達は、障害のある方々(どんぐりブラザーズ:福祉施設による森づくりチーム)と共に、ドングリや木の実から苗木を育て、ささやかですが「いのちの森づくり」に取り組んでいます。宮脇先生はじめ皆様に支えて頂き16年目、苗木の提供本数は累計32万本を超えました。先生の教えや志を受け止め、たとえ僅かでも、実践に移して行けるよう、これからも皆で力を合わせチャレンジして参ります。
 宮脇先生、天国から私達を見守って下さいますように!(合掌)
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【参考】
「宮脇昭先生を偲ぶ会」式次第(2022.4.24)(PDF)
追悼 宮脇昭先生~「いのちの森づくり」のご指導に感謝!~(2021.8.6)
進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト   進和学園「いのちの森づくり友の会」基金

追悼 宮脇昭先生 ~「いのちの森づくり」のご指導に感謝!~ 

2021/08/06

 潜在自然植生理論に基づく「その土地本来の木による本物の森づくり」を世界各地でご指導された生態学者の宮脇昭先生(横浜国立大学名誉教授)が、2021年7月16日にご逝去されました。(享年93歳)先生の多大なご功績を称え、生前に賜りましたご指導ご交誼に心より感謝申し上げますと共に、慎んでご冥福をお祈り申し上げます。
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 20120517宮脇先生hpIMG_0196 (2).jpg宮脇先生には、2006年4月、福祉工場「しんわルネッサンス」植樹祭(52種類4,888本)を、また、2009年6月、生活介護施設「進和万田ホーム」植樹祭(52種類3,440本)を直々にご指導頂きました。宮脇方式(混植・密植)により植樹した上記2施設を囲む木々は、今では、素晴らしい「森」に生長し、私達の活動を見守ってくれています。
 2006年10月、進和学園における「いのちの森づくり」プロジェクトがスタート!宮脇先生はじめ多くの皆様に支えて頂き、15年目を迎えています。「自然の森は、色々な種類が混ざり合っている。仲の良いものだけ集めても駄目。人間社会も同じ。混ぜる。混ぜる・・」という先生の教えは、お互いに個性を尊重して切磋琢磨し、競争しながらも少し我慢して共に生きるという「多様性」と「共生」の理念を分かり易く伝えてくれます。
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 「いのちの森づくり」は「人づくり」に繋がり、そこに、私達は、障害のある方達の自立・就労支援の可能性を確信しています。今では、他の福祉施設の皆さんとの協働による森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」活動に発展、障害のある方々にディーセントワーク(Decent Work:働き甲斐のある人間らしい仕事)をもたらしています。ドングリや木の実を集めてポット苗を育て、植樹・育樹作業を継続することは、ささやかながら地球環境保全や防災にも貢献します。教育・福祉、更には、SDGs(持続可能な開発目標)にも通ずる付加価値の高い取り組みと言えます。
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 宮脇先生にご指導頂いた「いのちの森づくり」をこれからも地道に実践することで、先生のご恩に報いて参りたいと思います。宮脇先生!親身なるご指導を頂き、有難うございました。先生の教えをしっかりと胸に刻み、一同で力を合わせチャレンジして参ります。
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書籍紹介「いのちの森づくり 宮脇昭 自伝」~進和学園の取り組みも収録~

2019/10/10

9784865782301[1].jpg 潜在自然植生理論に基づく「いのちの森づくり」の指導者として世界的に著名な生態学者の宮脇昭先生(横浜国立大学名誉教授)の自伝(2019年/藤原書店)です。
 「自然の森は色々な種類が混ざり合っている。仲の良いものだけ集めても駄目。人間社会も同じ。混ぜる。混ぜる。混ぜる。」という宮脇先生の教えは、お互いに個性を尊重して切磋琢磨し、競争しながら少し我慢して共に生きるという「多様性」と「共生」の理念を、私達に分かり易く伝えてくれます。「森づくり」を通じた「人づくり」、そこに私達は、障害のある方々の自立・就労支援の可能性を見出しています。
 宮脇先生のご指導により、2006年の春、福祉工場「しんわルネッサンス」に52種類4,888本の「その土地本来の木」を混植・密植してから13年以上が経過、30~40cm程の苗木が今では樹高10m以上に達して素晴らしい森となり私達を見守ってくれています。2006年10月、福祉・環境・教育・労働の連携を目指して、進和学園「いのちの森づくり」プロジェクトがスタート、ドングリや木の実から苗木を育て、これまでに提供した苗木は累計28万本を超えています。苗木の栽培・植樹・育樹活動に従事する障害のある方々の工賃にも還元され、働き甲斐や生き甲斐をもたらしています。
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 本書では、先生の幼少時代から雑草生態学の研究に邁進された20代、ドイツ留学による潜在自然植生との出逢い、「日本植生誌」の刊行、そして、日本及び世界各地での植樹指導、東日本大震災に伴う「森の防潮堤」提言に至る軌跡が綴られています。光栄なことに詳伝年譜には、研進&進和学園の取り組みもご紹介頂いています。(P.254~255)
 また、2008年9月9日、パレスホテル(東京)で行われた、第107回本田財団懇談会における先生の講演内容も収録され、本田技研工業(株)の各事業所における「ふるさの森づくり」をはじめ、宮脇方式による植樹活動が多くの写真と共に紹介されています。

【目次】
Ⅰ  わが人生(自伝)
Ⅱ  詳伝年譜(1980年~)(一志治夫) 
Ⅲ  日本の森を蘇らせるため、今私たちにできること(本田財団懇談会における講演/2008.9.9)
*巻末資料

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