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どんぐりブラザーズ/福祉施設間の育苗・育樹連携

 私達から他の福祉施設に、苗木の栽培作業を業務委託し委託料を作業メンバーの工賃に還元する「苗木の栽培委託スキーム」を導入しています。主に研進&進和学園スタッフが、知識やノウハウを提供し、栽培上の技術指導をさせて頂きます。
 また、植樹後2~3年間は、雑草の生長により日照が遮られたり、つる性植物の被圧により苗木の生長が阻害されるため、定期的な育樹(除草)作業が必要となります。自然淘汰に任せられる樹高1.5~2m以上に達するまでの間、当該育樹作業を有償で連携福祉施設「どんぐりブラザーズ」の皆さんにお願いしご一緒に作業に励んでいます。

■育苗(苗木の栽培)の委託
 進和学園に加えて、これまで、次の福祉施設「どんぐりブラザーズ」の皆さんに参加頂いています。

①社会福祉法人湘南の凪・えいむ(生活介護:逗子市)
 湘南の凪取組みhp.jpg
 湘南の凪屋上育苗場IMG_7483hp1.jpg
    2012年4月より、施設の屋上スペースを活用して、タブノキ、シラカシ、アラカシ、スダジイ
 等の苗木を栽培頂いています。
    2013年5月4日、湘南国際村めぐりの森植樹祭を控え、湘南の凪の皆さんが育てたタブノキの
 苗80本がめでたく出荷されました。
  近年、夏は猛暑で大変ですが。屋上にある育苗場には、遮光幕を設置し対策を講じています。
 湘南の凪の皆さんとは、湘南国際村めぐりの森の育樹(除草)作業でも協働体制をとっており、
 親しく交流を図っています。

②社会福祉法人あすなろの会・みとおし(就労継続支援B型:山梨県都留市)
あすなろの会hpIMG_5636.jpg 2015年7月より、同施設の敷地内にて、ポット苗栽培が開始されました。神奈川県以外の福祉施設では、初めての連携となります。標高600m以上で冬季は雪も降ることがあり、落葉樹を中心に選定することとしました。
 2016年春より、独自に東北産の落葉樹ミズナラのポット苗栽培にも挑戦、宮城県での植樹も実現しました。ガマズミ等の樹種は、高尾小仏や湘南国際村での植樹にも利用されています。

あすなろの会・苗木のお求め
⇒ (社)あすなろの会・いのちの森づくり「マホロバ」

③社会福法人みなと舎ライフゆう(医療型入所施設)
ライフゆうhpIMG_9656.jpg 社会福祉法人みなと舎ライフゆう様(横須賀市)より、苗木の栽培を行いたいとのご希望が寄せられ相談の結果、2024年4月10日より、苗木の栽培委託がスタートしました。同施設は、医療型障害児者入所施設・療養介護事業を担われ、重度障害をお持ちの方、車椅子ご利用の方も多いのですが、苗木の栽培が皆様の楽しみとなり、少しでもプラスになれば幸甚です。
 湘南国際村めぐりの森にも至近距離にあり、同植樹地の主木であるタブノキ、スダジイ、アカガシ等の樹種を、先ずは200本程度栽培して頂くこととしました。

④NPO法人パソボラサークル (就労継続支援B型:小田原市)
 20170322パソボラサークル青木様hpIMG_8368.jpg2013年2月より2023年6月まで、10年以上に渡り、同施設の農業ステーションにおけるポット苗の栽培委託を継続実施頂きました。
 広い敷地と豊富な湧水を活用して、8,000~10,000本の苗木を安定して栽培。露地栽培でしたが、直射日光と風対策のための遮光幕もうまく活用して高品質の苗木を生産頂きました。
 残念ながら、土地を提供下さっていた地主さんのご都合により、撤収を余儀なくされ、現在、苗木の栽培は中断されています。
 施設から比較的近距離の開成南小学校や松田町自然館の植樹には、パソボラサークルの皆さんが育てた苗木が多数利用されました。それ以外の植樹地においても、進和学園の手が及ばない部分をしっかりとサポートして、大きく貢献頂いています。頼もしく心強い仲間ですので、苗木の栽培が再開されることを期待しています。       

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     パソボラサークルIMG_7765hp.jpg
パソボラ露地栽培hpDSCN2039.jpg
 NPO法人パソボラサークル・農業ステーション「 いのちの森づくり」

横須賀ヘーメット育苗ハウスhpIMG_6043.jpg④社会福祉法人横須賀黎明会
  横須賀ヘーメット(横須賀市)

 2014年10月から2022年9月の8年間に渡り、同施設の園芸ハウスにおいて、タブノキやアカガシのポット苗栽培を請負って頂きました。
 2020年からの新型コロナウイルス感染の影響を受け、施設の運営上、苗木の栽培は難しい状況となりました。   
 一方、湘南国際村めぐりの森での育樹(除草)作業には継続して参加頂いており、頼り甲斐のある連携メンバーとして活躍頂いています。


⑤社会福祉法人県央福祉会・パステルファームワーキングセンター
(生活介護:相模原市
    県央福祉会hp.jpg
 2012年10月から2021年9月の9年間に渡り、同施設の園芸ハウスにおいて、シラカシとアカガシの苗木を中心に栽培頂きました。利用者の高齢化や新型コロナウイルス感染の影響を受け、苗木の栽培を手掛けることが難しくなりました。
 現在、高尾小仏植樹活動における育樹(除草)作業には、不定期ですが参加頂いています。


■育樹(除草)作業の委託

湘南国際村育樹KIMG0465hp.jpg
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 樹高30~50cmの2~3年生苗は、成長期で活着率が高く、苗木の価格も安いことから植樹活動に最適です。但し、3年間程は雑草の影響で光合成が阻害されたり、つる性植物の被圧を受けてしまうので、定期的に育樹(除草)作業が必要となります。苗木が雑草に負けない位に生長すると、「その土地本来の木」であれば自然淘汰に委ねメンテナンス不要となります。
      国道134袖ケ浜hpIMG_9067.jpg
 これまで、育樹作業には、次の福祉施設の皆さんに参加頂いています。
湘南の凪(えいむ)、湘南の凪(mai!えるしい)、横須賀ヘーメット、パソボラサークル、あすなろの会(みとおし)、小田原支援センター、足柄緑の会(コスモス学園)、神奈川県障害者自立支援センター(キルクももはま)、あるが(ハッピーフルーツ)、敬愛(けいあい工房)、SOWETみんなの広場、バニーフーズ(ラビー)
 また、静岡県掛川地区においては、NPO法人時ノ寿の森クラブ様の仲介で掛川芙蓉会(掛川工房つつじ/あいあい学園)、草笛の会(だいとう作業所)の皆さんに参加頂いています。
     20170602湘南国際村育樹hpIMG_9029.jpg     
 2009年に植樹活動がスタートした湘南国際村めぐりの森においては、育樹(除草・補植)作業を、夏季と冬季を除いて日中活動(原則、毎週金曜日)としてルーチン化し継続的に取り組んでいます。研進が主導し、湘南国際村に近い「湘南の凪えいむ/mai!えるしい」、「横須賀ヘーメット」他の皆様と協働体制で作業に励んでいます。
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 2017年に開始された高尾小仏植樹活動の育樹作業については、地元八王子市の「あるがハッピーフルーツ」並びに「県央福祉会パステルファーム」(相模原市)、「あすなろの会みとおし」(山梨県都留市)他の皆様と連携して実施しています。
湘南国際村及び高尾小仏の何れも、進和学園「いのちの森づくり基金」を活用して、障害者の自立・就労支援の一環として継続しているもので、「どんぐりブラザーズ」の皆さんは、森林再生を通じた環境保全や防災面でも大きく貢献しています。
    
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写真:2012年7月24日 進和学園・湘南の凪・バニーフーズ(ラビー)・研進の育樹仲間と。
   作業を終えて、皆、良い笑顔をしていますね!

 

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