
2020(令和2)年度の情報・トピックスを掲載します。
東京藝術大学上野キャンパスでは、「藝大ヘッジ=Geidai Hedge」という植樹プロジェクトを推進されています。2016年にスタートしたこの取り組みは、大学沿道の老朽化した鉄のフェンスを武蔵野在来の植生の苗木を植えて四季の表情豊かな混垣に置き換えるというものです。既存の緑地を修景して周辺の街並みに連なる植栽を形作る藝大に相応しい植樹活動です。
有難いことに、2018年より進和学園で栽培した苗木を多数ご利用頂いており、2020年3月の第5回植樹ワークショップでは、2,103本の苗木について予算も付けて頂きました。新型コロナウイルス対策(三密回避)を講じて無事に実施することが出来ました。あれから1年、コロナ禍の影響は依然大きく、緊急事態宣言は解除されたものの植樹祭等のイベントには慎重な対応が求められます。そのため、今回は、一般参加は募らず関係者による植樹地の保全のための「補植」が計画されました。苗木740本は、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金より寄贈させて頂きました。内、420本は、進和学園メンバーが手塩にかけて育てた苗木です。
2021年3月28日、18名が集い植樹を行いました。また、翌29日には、苗木提供のご支援を頂いた環境まちづくりNPOエコメッセの皆様と研進スタッフが藝大へ伺い、植栽地を見学させて頂くと共に、正門近くの植栽箇所に植樹させて頂く幸運に恵まれました。
サクラや新緑が美しくキャンパスを彩る春爛漫の温もりに包まれて、コロナの憂鬱さを一瞬忘れるような心地好い時間を過ごしました。
親身なるご支援を賜りました藝大並びに関係の皆様に心より感謝申し上げます。 コロナが終息して、大勢の皆様とご一緒に安心して木を植えることが出来る日を楽しみにしています。
【参考資料】
・東京藝大 植樹ワークショップGeidai Hedge(2020.3.20)
・藝大ヘッジ Geidai Hedge5(2020.3.20/案内チラシ)
・東京藝大に苗木提供(Geidai Hedge4~2018.12.8~/生育状況確認)
福祉工場「しんわルネッサンス」から程近い里山(平塚市上吉沢)で農業を営む「湘南小巻ファーム」様とは、「農福連携」(農業と福祉の連携)を推進しています。園主の小巻秀任さんは、祖父から受け継いだ畑で農薬や化学肥料を使わず、森の落ち葉やカヤを利用した伝統的な自然農法により安心・安全で美味しい野菜を育てています。先月、私達が取り組む「いのちの森づくり」の仲間でもある里美さんと目出度くご結婚され、幸せ一杯のお二人は森からの恩恵を活かした農業に夢を託されています。神奈川新聞(2021年3月11日)が「伝統野菜を2人で紡ぐ」との見出しで「湘南小巻ファーム」様の取り組みを大きく報じました。
また、里美さんの弟の昌斗さんは、2017年に小巻様の指導の下に「湘南サンファミリー農園」を立ち上げ農業に挑戦!里芋の下処理作業を進和学園メンバーが請負わせて頂いたことを契機に、「農福連携」を目指すようになりました。
現在、地元福祉施設の「みんなの家ミミ」の皆さんが、週3日、「湘南小巻ファーム」へ赴き野菜の出荷作業を手伝う「施設外就労」に励んでいます。進和学園が仲介役となって実現したものですが、生き生きと働く皆さんの姿からいつも元気を頂戴しています。
また、進和学園の「湘南とまと工房」製品(トマトジュース、ジャム類)や原木乾燥椎茸を、小巻様が自前の野菜と共に「道の駅足柄金太郎のふるさと」様、並びに「漁港の駅TOTOCO小田原」様に納品代行して下さり、配送業務の効率化と販売促進に貢献頂いています。
進和学園が運営するホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」では、毎週末、小巻様が手掛けた無農薬クレソンをメニューに活用し好評を博しています。
加えて、「湘南小巻ファーム」&「湘南サンファミリー農園」様には、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金にご寄付を賜る等、お互いのメリットに繋がるパートナーシップを育んでいます。
これからも、様々な形で力を合わせ「農福連携」の成果を蓄積して参りたいと思います。
神奈川新聞「湘南小巻ファーム/伝統野菜を2人で紡ぐ」(2021.3.11)(PDF)
【参考資料】
タウンニュース平塚版「農福連携でクレソン出荷(みんなの家ミミ)」(2019.9.12)
タウンニュース平塚版「野菜と歩む 21歳の挑戦/湘南サンファミリー農園」(2017.10.12)
やどかり出版は、精神障害者の地域生活を支える活動をしている公益社団法人やどかりの里(埼玉県さいたま市)を母体にした出版社です。企画、編集、製作、印刷、製本、販売の各部門に障害者が雇用され活躍されています。
同出版社が発行する精神保健福祉ジャーナル「響き合う街で」(2021年2月号)に、株式会社ベストワーク代表の丸 志伸様による「いのちの森づくり 進和学園・株式会社研進の実践~森づくりは人づくり~」と題するレポートが掲載されました。
全面特集として「SDGsを意識した共同創造のソーシャルファーム」というテーマを掲げ、「やどかりの里」がファイザープログラムの助成を得て推進されている「T.T(つなぐ・つくる)プロジェクト」の取り組みの成果と今後の展開を盛り込むと共に、「農や自然と関わる地域活動」として参考となる実例を報告しています。その中で、私達が取り組む「いのちの森づくり」を取り上げて頂きました。
「T.Tプロジェクト」の第4回会議(2020年8月3日、会場+オンライン)においては、「いのちの森づくり」に焦点を当て、研進(出縄貴史・加藤ナルミ)が講師を務めさせて頂きました。このような機会を得ましたことは、大変光栄なことであり、機関誌でもご紹介頂いたことに心より感謝申し上げます。
「いのちの森づくり」では、自然の森の再生を通じて「多様性と調和」を追求しています。SDGs(持続可能な開発目標)は、人間社会と経済活動のサステナビリティは、環境(生物多様性)及び社会(ソーシャルインクルージョン)を土台に据えています。「T.Tプロジェクト」及びソーシャルファームが目指す理念と重なるものであり、私達は、共通する価値観を大切にしてささやかな実践を蓄積して参りたいと思います。
掲載レポート(PDF):
「響き合う街で」2021年2月号~いのちの森づくり 進和学園・研進の実践~(丸 志伸)
朝日新聞「地球教室」は、独自教材の提供、出張授業や各種イベント等、多様なメニューから成る充実した環境教育プログラムで、今年、13年目を迎えます。小学校高学年の「かんきょう新聞・作文」には、本年度も全国から多数の応募があり、参加賞の一部に今回も進和学園で栽培したポット苗をご利用頂きました。
【参加賞:植樹用ポット苗のご利用実績】
幼苗は、いのちの森づくりプロジェクトにおいて進和学園メンバーが栽培したもので、ご利用は11年連続、今回の400本を含めてご利用実績は、累計24,744本となります。学校や家庭で育てて頂き、植える場所に困った場合は、「苗木の里親制度」により進和学園に送り返して植樹することが出来ます。
これに加え、進和学園に里帰りした苗木と同じ本数を、東北地方に適した樹種の苗木にバトン・リレーを行う植樹リレーを行っています。東日本大震災(2011年3月11日)において甚大な被害を受けた東北の防潮林「いのちを守る森の防潮堤」として活用頂いています。
朝日新聞様が、本企画の参加賞として、毎年、障害のある方達が手掛けた苗木を採用下さっていることに深く敬意を表すると共に、心より感謝申し上げる次第です。
・朝日新聞「地球教室」/ポット苗の育てかた・苗木の里親/東北植樹リレー(PDF)
・朝日新聞 環境教育プロジェクト「地球教室」(広告特集PDF:2021.2.28)
公益財団法人かながわトラストみどり財団主催の「成長の森」は、赤ちゃんの誕生を機に、寄付金を募り子どもの成長と苗木の生長を重ねて見守りながら植樹活動を行う神奈川県の事業です。「かながわ森林再生50年構想」の一環として、2007年にスタートしました。「やどりぎ水源林」(足柄上郡松田町寄(やどりき)地内)を中心に、当初はコナラ等の広葉樹を植樹し、2009~2012年にかけて、進和学園が栽培した苗木を合計720本ご利用頂いた実績があります。
また、進和学園(サンメッセしんわ)の紙すき班が、牛乳パックとお茶殻を利用して手作りした「成長の森・参加記念カード」を採用頂いています。
2013年からは、無花粉スギの植樹を推進することとなり進和学園が手掛けた苗木の提供はなくなりましたが、財団のご厚意により「成長の森・参加記念カード」は、毎年、ご利用頂いています。今般、2020年度「成長の森」事業に係わる参加記念カード(写真上)を納品させて頂きました。紙すき班メンバーにとって、大きな喜びであり励みにもなります。
有難いことに、同カードは、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設による森づくりチーム)が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトへの寄付金(1枚につき40円)付きとなっており、森づくりを通じた自然環境保全と福祉との連携にも貢献頂いています。
手漉きハガキは、「ともしびショップ湘南平/ホットケーキパーラー湘南リトルツリー」にて販売しています。進和学園の様々な楽しい自主製品もございますので、是非、お立ち寄り下さい。
*かながわトラスみどり財団様とは、ヤマユリの花の再生に取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトをはじめ、自然観察会等のイベントにおいても連携関係にあります。財団会員の方は、「ホットケーキパーラー湘南リトルツリー」において特典(コーヒー・サービス)もございます。
「しんわルネッサンス」におけるホンダ車部品事業は、2007年に知的障害部門の福祉工場として日本初となる品質マネジメントシステムISO9001認証を取得しました。それ以降も、本認証を維持しており、今年度も2月9~10日に審査が行われ、無事に更新を果たしました。
「しんわルネッサンス」では、1月を「作業強化月間」と定めてホンダ車部品をはじめ農産品加工、いのちの森づくり、地元スーパー「施設外就労」その他、作業グループごとに課題/目標を掲げて取り組みました。
コロナ禍に伴う緊急事態宣言や、世界的な半導体不足により自動車の減産を余儀なくされるといった逆風下ではありますが、このような時こそ、原点に立ち返って「品質保証」や「工程管理」を総点検し、自らの仕事を見直すチャンスと捉えたいと思います。
2021年2月18日、私達が独自に取り組んだ「作業強化月間」の表彰式をささやかですが執り行いました。各グループにおいて努力し成長を遂げた方や貢献が顕著であった方に表彰状と副賞を贈呈、併せ、「コロナに負けずに頑張ろう!」と一同で意志結集を図りました。
公益社団法人 日本発達障害連盟 の機関誌「JL NEWS」2021年1月号(No.133)において、「コロナ禍と障害者就労~新たな枠組みに向けて~」と題する特集が組まれています。
新型コロナウイルスにより社会全体が大きな影響を受ける中で、今後の障害者就労の在り方も見直しを迫られ、新たな枠組みを模索して行かねばならないとの問題意識によるものです。
障害者法定雇用率が、本年3月1日より0.1%引き上げられ2.3%となりますが、法定雇用率ありきの雇用対策には限界もあり、「雇用のミスマッチ」を助長することにもなりかねません。コロナ禍が雇用状況の悪化に追い打ちをかけることが懸念される今こそ、直接雇用に加えて企業への発注奨励策の拡充、いわゆる「みなし雇用制度」の導入も視野に置いた福祉的就労全体の底上げ策が求められています。そのためには、「雇用」と「福祉」を融合させた新たな枠組みを構築することが不可欠であり、その観点からの検討や論議も開始され具体化しています。
同機関紙では、ウィズコロナ時代の障害者就労の展望及び「働き方改革」を踏まえた最新情報と提言を含め発信しています。
【掲載記事】
1.巻頭言「コロナ禍と障害者就労/新たな枠組みに向けて」(P1~2)
(株式会社研進 代表取締役・JL NEWS編集委員 出縄貴史)
2.「障害者みなし雇用研究会」報告書と超党派インクルーシブ雇用議連の取り組み(P3~6)
(NPO法人就労継続支援A型事業所全国協議会 理事長 久保寺一男)
3.コロナ禍での前進/福祉的就労支援現場で起きた変化(P7)
(MotherNess Publishing 代表 羽塚順子)
【関連情報】
・全Aネット「みなし雇用研究会」報告/障害者就労促進発注制度の実現に向けて(2020.7.4)
・東京新聞&中日新聞に記事掲載/障害者の「みなし雇用」導入に期待(2020.8.28)
神奈川県では、新型コロナウイルス感染症対策のために医療・福祉・介護の現場で働く方や、ボランティア団体等を支援する『かながわコロナ医療・福祉等応援基金』を設け、個人・企業の皆様からの寄付金を募集しています。同基金を活用して『みんなの感謝お届け事業』を推進、コロナ禍の困難に立ち向かう医療・福祉従事者に広く感謝と労いの気持ちを伝えるため、メッセージを添えた県産品等が贈呈されています。
今般、同事業において、行政のご指導並びに百貨店の高島屋様のご支援により、進和学園「しんわルネッサンス」(湘南とまと工房)で搾汁・加工した「湘南トマトジュース(180ml)」をご採用頂き、医療に従事される方々に配布されました。
昨年11月中旬、12,000本を出荷、一度にこれ程のご注文を頂くことは稀であり、食品加工班のみならず他のグループも協力して作業に当たり達成感に浸りました。その後の追加発注も含めて、2万本以上を出荷することが出来ました。作業に従事するメンバーにとって、「働く喜び」「役立つ喜び」にも繋がっています。
嬉しいことに、年末から年明けを迎え今に至るまで、私達が手掛けたトマトジュースを飲んで下さった皆様から、お電話やメール、お手紙で感謝のお言葉が次々に寄せられています。
2021年1月19日、川崎市の「あおぞらデンタルクリニック」の皆様が、写真入りの温かいメッセージ・カードを贈って下さいました。朝礼で全員に報告すると思わず拍手が沸き起こりました。「感謝」をお届けする事業において「感謝」を返して頂けることに・・・、深刻化するコロナ禍により社会全体が沈滞する中で、お互いに励まし合う素敵な交流が生まれています。
進和学園の農産加工品:詳しくは⇒「湘南とまと工房」
NPO法人就労継続支援A型事業所全国協議会(全Aネット)は、(公財)ヤマト福祉財団の助成を受け、優良A型事業認定制度を設けました。A型事業所での就労内容の改善に向け、全Aネットは、好事例集の発行と認定事業の実施を打ち出し、今般、全国より16事業所を第1回の優良認定事業所として公表しました。その中に、進和学園の「しんわルネッサンス」(A型:定員20名)が選定され、優良事業所として認定される栄誉に輝きました。
本認定の評価基準としては、厚生労働省が適正な事業運営の目安としている就労事業収支基準と労働条件の基本である一定の平均月額賃金の確保を応募条件とし、賃金・労働時間等の内容、一般就労への移行努力、重度障害者や精神障害者の受入れ等、社会的包摂への取り組み状況、能力開発・向上への注力、職員処遇等、選定項目は幅広く設定されています。A型事業所は、全国で3,842(利用者72,197人)(2020年3月:厚生労働省)ですが、今回認定された16事業所はこれらの項目の多くをクリアし模範となる事業所であると審査会が認定したものです。
「しんわルネッサンス」は、47年目を迎えるホンダ車部品事業(部品小組立)を中心に手掛けていますが、A型に従事する方々は、部品の準備・投入や完成品の検査等の判断力を要する重要な業務を担っています。B型(非雇用)の方達と協働体制を組んで品質保証と工程管理の水準を高い次元で実現しています。平均月額工賃(2019年度)は、A型:166,062円と全国平均(76,887円)の2倍以上、B型:46,903円は全国平均(16,118円)の3倍近くとなっています。(全国平均は、2018年度実績)
このたびの優良A型事業所認定は、誠に光栄なことであり、特に、深いご理解と親身なるご指導の下に「良質な仕事」を継続的にご発注頂いているHonda様をはじめ、私達の取り組みを支えて下さっている多く皆様のご支援のお陰と心より感謝申し上げる次第です。優良事業所の名に恥じぬよう、皆様のご期待にお応え出来るよう、これからも一同で力を合わせ尽力して参ります。
私達が推進する「いのちの森づくり」は、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱される「その土地本来の木による本物の森」を再生する取組みです。苗木の栽培や植樹・育樹活動を「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム:現在12施設が参加)が担い、障害のある方々の就労機会に繋げています。
「福祉・環境・教育・労働」の連携を目指すこの活動は、2006年10月に始まり、多くの皆様に支えて頂き15年目を迎えました。自然の森の再生の他、人工林への広葉樹導入、道路・公園・企業・学校等の緑化や東北沿岸及び遠州灘の防潮林に至るまで、私達が手掛けた苗木を多数ご利用頂き、苗木の提供本数は累計30万本を超えました。「いのちの森づくり」は、人間社会と経済活動のサステナビリティーの土台を「環境」(生物多様性)に据えるSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献します。
2021年(令和3年)を迎え、タウンニュース平塚版は、元旦号に「いのちを支える」をテーマに特集を組みました。世界中で感染が拡がるコロナ禍において、「命(いのち)」の大切さを改めて問うものです。その中で、私達の「いのちの森づくり」を取り上げ「苗木の生育30万本達成/広がる仕事領域」と題する記事が掲載されました。障害者の就労支援の一環として蓄積して来た実績に加え、(株)ゴバイミドリ様のご支援を得て取り組んでいる「里山ユニット」製作請負いに係わる「施設外就労」という新たな挑戦も紹介しています。
掲載記事:
⇒ タウンニュース平塚版「いのちの森づくり/苗木の生育30万本達成」(2021年元旦号)
私達の活動は、「いのちの森づくり友の会」への多くの皆様からのご寄付・助成・協賛により支えられています。公共の植樹事案に提供する苗木の代金及び植樹・育樹作業に従事する障害者の工賃に還元させて頂いています。「友の会」は、2008年にスタートしお陰様で13年目を迎えています。これまでに提供した30万本以上の苗木の内、「いのちの森づくり友の会」基金活用分は、下記の通り12万4千本(合計9,600万円)を超えています。「友の会」にご加入、並びにご寄付・助成・協賛を頂いている皆様に厚く御礼申し上げます。
「いのちの森づくり」苗木の出荷本数 (2020年12月末現在) | |
年 度 | 苗木の出荷本数(内、「友の会」基金活用分) |
2009 | 11,986本 ( 2,704本) |
2010 | 24,243本 ( 3,675本) |
2011 | 28,064本 ( 3,534本) |
2012 | 39,650本 (14,476本) |
2013 | 38,607本 (17,594本) |
2014 | 22,489本 (10,967本) |
2015 | 20,392本 ( 8,381本) |
2016 | 26,132本 (14,202本) |
2017 | 26,271本 (15,130本) |
2018 | 22,910本 (11,683本) |
2019 | 27,224本 (14,881本) |
2020 | 14,377本 ( 7,443本) |
合 計 | 302,345本 (124,670本) |
*2009~2019年度の「友の会」基金活用実績の詳細は、こちらをご覧下さい。
⇒ 「進和学園・いのちの森づくり基金活用実績」(2017~2019)
⇒ 「進和学園・いのちの森づくり基金活用実績」(2009~2016)
*「いのちの森づくり友の会」基金ご協力企業・団体(年間10万円/累計50万円以上)
昨年中はお世話になり心より感謝申し上げます。
コロナ禍による異例の年越しとなりましたが、コロナが終息し安心・安全な社会を取り戻し、実り多き良い年となるよう祈念致します。本年も宜しくお願い申し上げます。
障害のある方々と共に、働き甲斐のある人間らしい仕事を追求し、一人一人が光り輝く存在であるようチャレンジして参ります。
2021年(令和3年) 元日
株式会社 研 進 スタッフ一同
2021年(令和3年)元旦、ホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」は「初日の出営業」を行いました。コロナ禍を踏まえ、湘南平 への交通規制が敷かれると共に、残念ながら人気の展望台は閉鎖されるという異例の措置が講じられました。例年に比べ人出は少ないものの、湘南平からの初日の出はやはり格別です。6時50分過ぎ、太陽が水平線にかかり一筋の美しい光条が洋上に走ると一斉にカメラが向けられました。波に散る陽の光に祈りや願いを込めて新年を祝しました。
「湘南リトルツリー」では、マスク着用に「3密」を回避し、都度アルコール消毒を行う等のコロナ対策を実践し、店内でのカフェ及び屋外でのテイクアウトを中心に営業、明るい陽光に包まれて清々しい元旦の一時をお過ごし頂きました。
「湘南リトルツリー」は、2018年3月にオープンしてから間もなく3年が経過します。東京(赤坂・梅ヶ丘)の有名ホットケーキパーラーFru-Full(フルフル)様の親身なるご指導、並びに多くの皆様に支えて頂いています。昨年は、コロナ禍の緊急事態宣言により約1か月半の休業を余儀なくされました。その後も、お客様の減少傾向は続いていますが、丑年にあやかり焦らずじっくりと粘り強く歩んで参りたいと思います。
厚生労働省は、今般、「在宅就業障害者支援制度に関するアンケート」を「在宅就業支援団体」として登録している事業所を対象に実施しました。
在宅就業障害者支援制度は、障害者雇用促進法に規定された企業に対する障害者(福祉施設)への発注奨励策で、2006年に創設されました。自宅、もしくは福祉施設等で働く障害者に仕事を発注する企業に対して、障害者雇用納付金制度に基づき、特例調整金・特例報奨金が支給される制度です。労働施策でありながら福祉的就労の底上げにも資する画期的な制度と言えます。福祉施設にとっては、本制度の活用により企業からの仕事の発注が受け易くなり、障害者の能力開発に加え、工賃水準のアップが期待されます。しかしながら、制度創設から10年以上が経過しますが、残念ながら本制度は十分に活用されていないのが実情です。
これまで、国も助成対象となる基準を一部緩和したりハンドブック等を作成して本制度の普及に努めて来ましたが、仕事を仲介する在宅就業支援団体の登録数は増えず、抜本的な見直しの必要性が指摘されています。
弊社は、進和学園の営業窓口として、永年に亘り本田技研工業(株)様より仕事をご発注頂き、多くの障害者の自立支援に注力して来ました。本制度を活用して発注企業であるホンダ様に、2008年度より自動車メーカーで唯一、特例調整金が支給されています。
また、(株)しまむら様(平塚市の有名スーパー)より、「施設外就労」を中心とするご発注を頂き、2013年度より同社にスーパー業界初となる特例調整金が支給されています。
このような事例が全国に増えることが期待されますが、本制度の認知度は未だ低いと言わざるを得ません。制度自体の可能性とは裏腹に、運用面では発注企業にとってのメリットが乏しいこと(法定雇用率にカウントされず助成額も低い)、在宅就業支援団体の負担をサポートする仕組みがないこと、制度の名称も文字通りの「在宅」に限られると誤解され易いこと等を理由に、本制度の活用事例は少数に止まっています。
今回のアンケート調査を通じて、本制度が本来目指す企業への発注奨励策として見直され、「在るべき姿」に改善され、広く活用されることにより、「雇用」「非雇用」を含めた障害者就労全体の拡充に繋がることを願って止みません。
弊社及び進和学園では、本制度の活用に向けてのノウハウや事例を対外的に発信し、また、制度改定の提言を行っています。以下、ご参考に供します。
書籍紹介:「よくわかる在宅就業障害者支援制度の活用と事例/『みなし雇用』のすすめ」
(2019、出縄貴史・吉田岳史 共著 -日本法令-)
参考資料:
・在宅就業障害者支援制度-厚生労働省-
・在宅就業支援団体一覧
・「ビジネスガイド/在宅就業障害者支援制度」(2018.6)(日本法令 )
・「在宅就業障害者マッチング事例集/本田技研工業(株)」(厚生労働省 2018.3)
・「在宅就業障害者マッチング事例集/(株)しまむら」(厚生労働省 2018.3)
・日本発達障害連盟「JL News」/「『みなし雇用制度』の提言」(2017 May.No.111)
・「ビジネスガイド/障害者の直接雇用と発注による『みなし雇用』」(2015.12)(日本法令 )
・日本経済新聞「障害者 企業でいきいき/奨励制度が後押し」(2015.5.14)
・日本発達障害連盟「JL News」2013/在宅就業障害者支援制度の解説
・「Partners 2009」 (東京コロニー発行)
・タウンニュース「工賃アップを目指せ」(2008.5.29)
・神奈川新聞「窓口会社 就業支援団体に」(2008.5.11)
公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、私達が取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への鎮魂・追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いから発するプロジェクトです。2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で、主に球根と種子からの栽培に取り組み、球根からの栽培は3年連続で開花に成功、また、種子からの栽培も約15株を小球根の状態にまで生長させることが出来ました。2020年12月2日、かながわトラストみどり財団並びに関係の皆様が保全活動に尽力されている神奈川県内のトラスト緑地において、進和学園が3年間育てて大きくしたヤマユリの球根及び種子から栽培した小球根の返還式が行われました。元々、同緑地で採取したヤマユリの小球根や種子をお預かりし財団のご指導を得て進和学園にて栽培したものであり、ヤマユリの「里帰り」が実現しました。進和学園メンバー代表から財団専務理事の西ヶ谷孝之様に球根を返還申し上げた後、ボランティアの方々、神奈川県及び財団スタッフの皆様とご一緒に球根や小球根を植え付ける作業を行ないました。この3年間の栽培経験を報告させて頂きましたが、皆様も興味津々で熱心に作業に参加下さいました。
「津久井やまゆり園」での事件から4年・・、障害のある方達の人権を尊重し命の大切さを語り継いで行くためにも、「かなユリ・チャレンジ」に込めた願いを継承して参りたいと思います。球根の「里帰り」を果たしたこの日、有難いことに財団事務局より新たな小球根を分けて頂きました。早速、福祉工場「しんわルネッサンス」でも植付を行いたいと思います。
本件について、財団機関誌「ミドリ」に報告記事が掲載されました。
⇒ 「ミドリ」-「かなユリ・チャレンジ」活動報告-No.119 冬号 2020
*上記をクリックすると拡大して閲覧出来ます。
「ミドリ(midori)」No.115 冬号2019/「かなユリ・チャレンジ」
「イベント&ボランティア情報2019」「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト
「ミドリ(midori)」No.111 2018冬号/「湘南リトルツリー」
「ミドリ(midori)」No.110 秋号2018/「かなユリ・チャレンジ」
「ミドリ(midori)」No.109 夏号2018/「かなユリ・チャレンジ」
「ミドリ(midori)」No.107 冬号2017/「かなユリ・チャレンジ」
*公益社団法人日本発達障害連盟の機関誌「JL NEWS」(2019年7月号)は、「津久井やまゆり園事件から3年~それぞれの立場で、取り組みを~」と題する特集を組みました。進和学園「しんわルネッサンス」の瀬戸利彦施設長が、「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトについて寄稿した文章が掲載されました。
⇒ JL NEWS 「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト(瀬戸利彦)
/(2019年7月号:公益社団法人日本発達障害連盟)
【栽培レポート:3年目】
球根の掘り起こし&小球根の回収-秋の作業-(2020.10.28)
3年連続開花に成功!一部に開花不良/美しいヤマユリを観賞(2020.7.26)
害虫:アオバハゴロモの幼虫付着対策(2020.7.7)
3株共に生長/2株に蕾を認めた!/種子(小球根)からの栽培(2020.6.15)
球根からの栽培/3年連続発芽に成功!(2020.5.5)
種子(小球根)からの栽培/2年目の発芽(2020.4.7)
【栽培レポート:2年目】
3年目に向けて秋の作業 NO.2(2019.12.4)
活動報告会/3年目に向けて秋の作業 NO.1(2019.10.1)
球根からの栽培/2年連続でヤマユリ開花(2019.8.1)
【栽培レポート:1年目】
ヤマユリの球根植え替え/鱗片・種子からの栽培(秋の作業)(2018.10.15)
ヤマユリが咲きました!(2018.7.7)
3個のツボミ 10~15cmに生長!(2018.6.28)
球根の生長優先のためツボミ1個を摘み取り/残り3個ツボミ5~6cm(2018.6.19)
ヤマユリを固定する支柱を設置/ツボミの大きさ4~5cm(2018.6.7)
ツボミが4個付きました!ツボミの大きさ約3cm(2018.5.21)
【プロジェクト始動の際の記録】
「ヤマユリ」再生プロジェクト/種子からの育成(2018.1.25)
「ヤマユリ」再生プロジェクト/木子の植え付け(2017.11.21)
「ヤマユリ」再生プロジェクト/球根の植え付け (2017.11.13)
第91回都市対抗野球大会でのHonda狭山チームの優勝は、日頃よりホンダ車部品の仕事に従事している私達にとって大変嬉しい出来事でした。11年振りの快挙は、憂鬱なコロナ禍にあって、多くの人々に元気と勇気を授けてくれました。
また、12月14日、F1(フォーミュラ1)の今季最終レースとなるアブダビ・グランプリでは、レッドブル・ホンダが、「ポール to ウイン」で完勝!「常勝Honda」を印象付け、私共の福祉工場「しんわルネッサンス」の朝礼の話題にも取り上げられました。
2020年12月17日、「しんわルネッサンス」の昼食は、ささやかながら祝勝ランチと称して嬉しいひと時を共有しました。進和学園が運営するホットケーキパーラー湘南リトルツリーのプチ・ホットケーキにアイスクリームを乗せた特製デザートを賞味しながら、皆でHondaチームの優勝を祝しました。
コロナ感染対策としてソーシャルディスタンスを保ち、会話は控え目にしつつも、あちこちで皆の明るい笑顔が弾けました。
年末を控え厳しさを増すコロナ情勢ですが、「The Power of Dreams/夢を力に」・・ピンチをチャンスに転ずるプラス志向で沈滞ムードを打ち砕いて行きたいと思います。
他の写真も含めてご覧下さい。
⇒ Photo Album Chart(2020.12.17)
関連情報:
祝 Honda 優勝!-都市対抗野球-(2020.12.7)
日本経済新聞「ホンダ、11年ぶり優勝」(2020.12.4)
ホンダ車部品事業 アーカイブ(ホンダ様との交流)
第19回湘南国際村めぐりの森植樹事業は、コロナ禍に伴い一般公募による植樹祭は見送られ、春と同じく代替策として協働参加型めぐりの森づくり推進会議/混植・密植方式植樹推進グループの日中活動に落とし込んで複数回に分けて行われました。横須賀市道沿いの傾斜地(C地区)に広葉樹1,000本の植樹を計画、2020年11月13日から12月上旬にかけて分散実施し、この度、目標を達成することが出来ました。
グループ構成メンバーより、主に4団体(Silva、湘南の凪、横須賀ヘーメット、研進)が協力し、コロナ感染対策を講じながら植樹作業に励みました。残念ながら参加が叶わなかった方々の想いとご声援を胸に刻み、計画を完遂出来たことに感謝申し上げる次第です。
*第19回湘南国際村めぐりの森植樹事業暫定計画書(2020.9.1)
湘南国際村めぐりの森(横須賀市)では、バブル期の開発により緑を失っていた荒地が、継続的な植樹により自然の森の姿を取り戻しています。地球温暖化や異常気象への対策として、二酸化炭素(CO2)の吸収及び防災面においても、森林の再生は意義深いものがあります。
宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱される「その土地本来の樹種(潜在自然植生)」の広葉樹を多種類選択して混植・密植しますが、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が手掛けた苗木を優先利用頂いており、今回も合計700本の苗木を提供させて頂きました。下記の企業・団体様並びにご支援頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
三井住友海上火災保険株式会社 MS&ADゆにぞんスマイルクラブ |
苗木200本をご購入の上ご提供。 |
三機工業株式会社 | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社サン・ライフ | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
大樹生命保険株式会社 | 苗木100本を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 労務工賃を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 労務工賃を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
(注)苗木本数は、進和学園の標準価格にて換算した本数です。また、上記には、横浜ゴム(株)の社員の皆様が栽培された幼苗を進和学園にご寄贈頂き、栽培を引き継がせて頂いた苗木(タブノキ、ヤブツバキ)が合計126本含まれています。重ねて感謝申し上げます。
⇒ 横浜ゴム(株)様との連携取り組み(ご寄贈苗木の活用)【植樹作業報告】
2020年11月13日(植樹作業開始/植樹134本) 2020年11月20日(植樹106本)
2020年11月27日(植樹84本)
【関連資料】
進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト 進和学園「いのちの森づくり友の会」基金
第91回都市対抗野球大会の決勝戦が、2020年12月3日、東京ドームで行われ、Honda(狭山市)がNTT東日本(東京都)に勝利し、11年振り3回目の優勝を果たしました。
Honda様は、狭山、鈴鹿、熊本の3チームが出場し揃って第1回戦を突破!鈴鹿チームはベスト8に進出しました。そして、狭山チームが念願の優勝に輝き黒獅子旗を獲得しました。
コロナ禍により、恒例の華やかな応援合戦はなくなり入場制限も行う異例の運営となり、私達も職場や自宅から声援を送りました。福祉工場「しんわルネッサンス」では、昼休みと休憩時間に動画配信を利用してHonda応援歌を流して盛り上げました。Honda各チームの健闘振りに、大いに励まされ勇気付けられました。狭山チームの優勝の瞬間は、進和学園各施設及び自宅でのテレビ観戦となりましたが、この感動をバネとして、一同で結束してコロナ禍の閉塞感を打破し、苦境を乗り越えて参りたいと思います。
*上の写真をクリックして拡大閲覧出来ます。
日本経済新聞「ホンダ、11年ぶり優勝」(2020.12.4)
ホンダ車部品事業 アーカイブ(ホンダ様との交流)
一般社団法人親切会様は、お互いに親切にし合い困っている人に援助の手を差し伸べて、世の中を明るく住み良い社会にしていこうと取り組まれているボランティア団体です。(株)日立製作所様はじめ日立グループ各社が中心に参加される法人会員及び個人会員から構成され、「小さな親切」と「ささやかな福祉貢献」の二つを柱として活動されています。親切会様からは、進和学園が運営する「いのちの森づくり友の会」に対して、2014年度から毎年ご寄付を賜り、障害のある方達が栽培した苗木の植樹及び植樹地の保全活動をご支援頂いています。
2020年12月3日、今年も、親切会・関東支部より3名の皆様が来訪され、私共の苗木の圃場「どんぐりハウス」をご視察頂くと共に、福祉工場「しんわルネッサンス」をご慰問下さいました。また、ご寄付の贈呈式が行われました。親切会様からのご寄付は毎年10万円、7年連続で累計70万円となります。進和学園はじめ連携福祉施設から成る「どんぐりブラザーズ」が協働で取り組む「いのちの森づくり」に活用し、主に障害者の工賃に還元させて頂いています。
親切会様のご厚意ご支援に心より感謝申し上げますと共に、皆様のご期待にお応え出来るよう植樹活動を通じた自然環境保全、並びに障害者の自立就労支援に尽力して参りたいと思います。
株式会社フリーデン様(神奈川県平塚市)は、企業養豚のパイオニアとして業界をリードされ、育種・養豚から加工・販売・飲食店経営まで自社で一貫して実施、「やまと豚」のブランドは全国的にも有名です。「安全・安心・おいしさ」をご提供され、国際味覚審査機構において三ツ星を獲得される等、世界からも高く評価されています。
今般、同社は平塚市内の新工場の建設に伴い、誠に光栄なことに、工場敷地の植栽工事を研進・進和学園に優先発注下さいました。同じ平塚市に所在するご縁もあり、これまでも、同社には障害者雇用の実習受入れ等でお世話になっていましたが、進和学園が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトへのご支援の観点も踏まえ、特段のご配慮を賜りました。
2020年11月27日、植栽工事も中盤に差し掛かり、同社社長の森 延孝様、取締役業務本部長の山田 良様はじめ社員の皆様による記念植樹が行われました。有難いことに、私共も立ち会わせて頂き貴重な交流の機会となりました。新型コロナウイルス感染対策のためマスク着用に会話も控え目としながらも、進和学園が手掛けた苗木を多数ご利用頂いており、一同の心も自然と弾みます。
フリーデン様による植栽工事のご発注は、障害者の就労支援に通ずる「民福連携」(民間と福祉の連携)及び地域貢献にも直結するものであり、企業の社会的責任(CSR)やSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも意義深いものと深く敬意を表する次第です。作業に従事する進和学園メンバーにとって、大きな励みとなり「働き甲斐」にも繋がります。同社皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げますと共に、ご厚意ご期待にお応え出来るよう、植栽工事の完遂に向け一同で力を合わせ取り組ませて頂きます。
タウンニュース平塚版が当日の模様を報じています。
⇒ タウンニュース平塚版「新工場『緑化』で決意 ㈱フリーデンが植樹式」(2020.12.3)
ホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」
第91回都市対抗野球大会に、Honda様は、狭山市(埼玉県)、鈴鹿市(三重県)及び大津町(熊本県)代表として3チームが4年連続で出場を果たしました。開催予定であった東京オリンピック&パラリンピックとの関係で、例年の7~8月から11月に日程が変更されましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により組織的な観客動員や応援は行わないという異例の展開となりました。
皆でお揃いのHonda Tシャツを着用して東京ドームに繰り出すことは、私共にとって大変楽しみな恒例行事です。残念ながら、今年は、コロナ禍のため応援団を編成することは叶いません。11月23日のHonda鈴鹿チームを皮切りに、狭山・熊本チームは第1回戦を迎え、3チーム共に見事に勝利し2回戦へ進出しました。私達の職場でも都市対抗野球の話題が頻繁に交わされています。東京ドームで、Honda社員の皆様やファンの方々と一体となって応援歌を謳い上げることは出来ませんが、チームHondaの一員に加えて頂いている進和学園/小田原支援センター及び研進メンバー一同、Honda各チームの出場を祝しご健闘を心より祈念申し上げます。職場から、自宅から精一杯の声援を送りたいと思います。・・・「レッツゴー!Honda!」「ファイト!Honda!」、そして「コロナに負けるな!」
第19回湘南国際村めぐりの森植樹事業は、2020年11月13日に植樹作業の初日を迎えました。コロナ禍に伴い、恒例の一般公募による植樹祭は見送られ、春と同様に代替策として協働参加型めぐりの森づくり推進会議/混植・密植方式植樹推進グループの日中活動に落とし込んで複数回に分けて植樹して参ります。C地区と呼ばれる横須賀市道沿いの傾斜地に新たに1,000本の植樹を計画しています。
初日は天候にも恵まれ、参加メンバーの4団体(Silva、湘南の凪、横須賀ヘーメット、研進)が協力し、コロナ感染対策を遵守しながら、タブノキの苗木134本を植えることが出来ました。残念ながら植樹活動への参加が叶わなかった多くの皆様の想いとご声援を胸に刻み、植樹に従事出来ることに感謝申し上げる次第です。
湘南国際村めぐりの森(横須賀市)では、バブル期の開発により緑を失っていた荒地が、継続的な植樹により自然の森の姿を取り戻しています。地球温暖化や異常気象への対策として、二酸化炭素(CO2)の吸収及び防災面においても、健全な森林の再生は意義深いものがあります。
宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱される「その土地本来の樹種(潜在自然植生)」の広葉樹を多種類選択して混植・密植しますが、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木を優先利用頂いており、今回も合計700本の苗木を提供させて頂きます。ご支援下さっている企業・団体様(下記予定)並びに多くの皆様に厚く御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) <予定> | |
三井住友海上火災保険株式会社 MS&ADゆにぞんスマイルクラブ |
苗木200本をご購入の上ご提供。 |
三機工業株式会社 | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社サン・ライフ | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
大樹生命保険株式会社 | 苗木100本を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 労務工賃を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 労務工賃を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
(注)上記の苗木本数は、進和学園の標準価格にて換算した本数です。
また、上記には、横浜ゴム(株)の社員の皆様が栽培された幼苗を進和学園にご寄贈頂き、栽培を引き継がせて頂いた苗木(タブノキ等)が相当数含まれています。重ねて感謝申し上げます。
横浜ゴム(株)様との連携取り組み(ご寄贈苗木の活用)
第19回湘南国際村めぐりの森植樹事業暫定計画書(2020.9.1)
【植樹作業報告】
2020年11月13日(植樹作業開始/植樹134本)
NTTドコモの関連会社(株)ドコモ・プラスハーティが運営する障害者情報サイトハーティサロン「ミライのトビラ」は、障害のある人と共に今と未来に向き合う人達の取り組みを動画で分かり易く紹介しています。これまでの「常識」にとらわれず、「とんがった」サポートを展開する障害者支援のかたち。それを「ミライのトビラ」と称して、参考となる事例を収録し公開しています。
同サイトにおいて、光栄なことに進和学園の取り組みが紹介されています。出縄守英理事長のインタビューを通じて、60年以上に亘る進和学園の歩みを振り返り、「社会に打って出る福祉」を目指す決意を含め、約6分間の動画に凝縮しました。是非、ご覧下さい!
「千鳥うちわ」は、江戸初期から伝わる伝統工芸品です。この度、マザーネス代表の羽塚順子様の仲介で、 クリエイティブシェルパ(注)の活動の一環として、羽塚様と共に「千鳥うちわ」の創作に取り組まれている藤田昂平様をご紹介頂きました。私達の就労拠点「しんわルネッサンス」に隣接する竹林に、「千鳥うちわ」の原材料に適した太くて真っすぐに伸びた真竹が生えていることを発見、真竹の採取作業を障害者就労に活かす試みをご提案頂きました。
(注) クリエイティブシェルパとは、後継者がいない職人技を継承すべく、細かい繰り返し作業を得意とする異才の若者や障害のある方達をマッチングして技術を継承する取り組みです。「千鳥うちわ」における「伝福連携」(伝統と福祉の連携)は、2020年度グッドデザイン賞を受賞されています。
2020年11月12日、羽塚様と藤田様のご指導を得て、「しんわルネッサンス」メンバーが真竹の採取及びカッティング作業を請け負いました。これらの真竹が優雅で美しい「千鳥うちわ」になることを想像しただけでワクワクと心が弾みます。伝統工芸品の創作の一端に関わるという貴重な体験となりました。
私達は、事業の多角化に取り組んでいますが、「伝福連携」の可能性も探りたいと思います。社会や経済環境の変化により伝統文化を如何に守り継承するかは難しい課題と言えます。クリエイティブシェルパによる「伝福連携」の活動が、現代に新たな価値を吹き込み持続可能な成果に繋がることが期待されます。
私達が推進する「いのちの森づくり」プロジェクトは、春と秋が活動のピークです。今年は、コロナ禍により植樹祭等の各種イベントは相次いで中止・延期を余儀なくされていますが、福祉施設の森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」では、コロナ感染対策を講じながら、ルーチンの日中活動において連携・協力して取り組みを継続しています。最近の事例をご紹介します。
■高尾小仏植樹地 育樹・補植作業
「高尾小仏植樹祭2020」(2020年9月27日)は、コロナ禍にも拘わらず皆様のご協力の下に素晴らしい植樹祭となりました。都立高尾陣場自然公園内に位置する中央高速道路の小仏トンネルの工事残土による広大な盛土場に、自然の森を創出する取り組みです。
「どんぐりブラザーズ」は、これまで植樹して来た場所の保全活動にも従事しています。今秋は、イノシシや鹿害により荒らされた箇所の手直しと共に「補植」を計画的に実施しています。
2020年10月20日(火)、地元のNPO法人あるが(ハッピーフルーツ)及び(社福)あすなろの会(みとおし)に県央福祉会(パステルファームワーキングセンター)の皆さんと協力して私達が栽培した苗木9種類100本を補植しました。また、11月10日(火)も、NPO法人あるがと県央福祉会の皆さんと研進スタッフにより苗木10種類160本を植えました。
高尾小仏植樹地の補植 報告書(2020.11.10) 高尾小仏植樹地の補植 報告書(2020.10.20)
■湘南国際村めぐりの森「どんぐりブラザーズ ミニ植樹祭」
2020年11月6日(金)、湘南国際村めぐりの森(横須賀市)において、毎週金曜日に実施している日中活動の一環としてミニ植樹祭を計画し、苗木22種類200本を植樹しました。「どんぐりブラザーズ」の湘南の凪(えいむ&mai!えるしい)、横須賀ヘーメット、進和学園の3法人4施設に加え、研進メンバーを合わせ20名が参加。お互いの交流を深めながら、楽しく充実した日中活動となりました。
湘南国際村めぐりの森「どんぐりブラザーズミニ植樹祭」報告書(2020.11.6)
■東海大学湘南キャンパス植樹・育樹作業
昨年(2019年)の秋に開始した同大学湘南キャンパス構内における活動です。本来は、学生、先生、職員の皆様との協働による「福祉・環境・教育」のコラボ企画ですが、今年はコロナ禍の影響により進和学園の日中活動として対応しています。
2020年10月16日(金)、キャンパスの北側にあるアーチェリー練習場に隣接する植樹地の育樹(除草)と苗木350本の植樹を行ないました。本プロジェクトを仲介頂いている(株)リンクプロデュース様並びに深いご理解の下に植樹地をご提供下さっている東海大学事務局の皆様に、心より感謝申し上げます。
上記活動においては、下記の企業・団体様による「いのちの森づくり友の会」基金へのご寄付を活用させて頂きました。皆様の温かいご支援に重ねて御礼申し上げます。
【高尾小仏(10/20、11/10)】
①苗木提供:PGF(プルデンシャルジブラルタファイナンシャル)生命保険(株)様・・・194本
NPO法人無形価値評価認定センター様・・・50本
ホットケーキパーラーFru-Full様・・・16本
②労務工賃:本田技研工業(株)様、(株)ホンダロジスティクス様、ミドリ安全(株)様
【湘南国際村めぐりの森(11/6)/東海大学(10/16)】
①苗木提供:(株)サン・ライフ様・・・合計550本
②労務工賃:平塚信用金庫様、(有)熊沢商店様、(有)石田電設様、(株)建新様、
ホーム建創(株)様
Honda青山本社1階のウエルカムプラザ青山にあるMILES Honda Cafeは、Honda車や関連商品の展示、アシモ君のデモンストレーション等を楽しみながら、寛ぎの一時を過ごせるお洒落な喫茶コーナーです。
同カフェは、ホンダ開発(株)様が運営されていますが、深いご理解とご支援のもと、「おやつシスターズ」(菓子類を手掛ける福祉施設)による焼き菓子と進和学園の「湘南とまと工房」で搾汁した湘南産トマト&みかんジュースをご利用頂いています。
ホンダ開発様では、2014年6月より青山本社の社員食堂において、「おやつで社会貢献」と銘打ち福祉施設の菓子類をお取り扱い頂いています。本年1月、MILES Honda Cafeのオープンに伴い、プロの一流品に加えて福祉施設の自主製品も厳選の上ご利用頂けることとなりました。お菓子づくりに励む障害のある方々にとって、働き甲斐にも繋がり大きな励みともなっています。
研進は、本取り組みを仲介させて頂いていますが、コロナ禍の影響がもう少し落ち着いたら「おやつシスターズ」のメンバーと共に繰り出したいと思っています。
【「おやつシスターズ」による厳選スイーツ】
①チュイール (社福)せたがや樫の木会 下馬福祉工房
②レモンフィナンシェ(社福)小田原支援センター パン工房イースト
③グランツバウム (社福)県央福祉会 グランツ遠藤
④ブラウニー (社福)進和学園 サンメッセしんわ
当初、「おやつシスターズ」の菓子類からは上記①②が選ばれましたが、今般、③④が追加され、バリエーションが増えました。
*ブラウニーを追加納品させて頂いた10月23日の模様
⇒ MILES Honda Cafe(PDF/2020.10.23)
Honda様とのお付き合いから、「民福連携」(民間と福祉の連携)を通じて「働く喜び」「役立つ喜び」を享受出来ますことに心より感謝申し上げる次第です。皆様のご支援ご期待にお応え出来るよう、一同、力を合わせて取り組んで参ります。
【参考】ホンダ車部品事業 ホンダ開発(株)様のご支援 アーカイブ(ホンダ様と共に)
MILES Honda Cafe(PDF/2020.9.15)
Hondaウェルカムプラザ青山を見学(2020.1.29)
福祉施設における平均月額工賃は15,000円台と低迷しており、一般就労等における「雇用」との格差は歴然としています。「雇用」が難しい障害のある方々にとって、施設外就労(企業内就労)での働き方は、下記の通り多くのメリットをもたらしてくれます。福祉施設を利用する障害者が職員の支援を受けながらチームを組み、仕事を発注する企業若しくは企業が指定する場所に赴いて一定の仕事を請け負います。
障害者本人は勿論、仕事を提供する企業や支援を担う福祉施設にとってもメリットは大きく、今後、更に期待される就労形態と言えます。
【施設外就労(企業内就労)の主なメリット】
1.障害者本人のメリット
①企業から仕事を請け負い、企業内や一般就労に近い環境での就業経験が積める。
②「良質な仕事」により高い工賃を享受出来る。
③実績が認められて就職・雇用への道が拓ける可能性がある。
④当該発注企業に就職・雇用が叶った場合、出身元の福祉施設による定着支援が得られる。
⑤一旦就職・雇用された方が、高齢化その他雇用困難な事情を抱えた場合の受け皿となる。
2.発注企業のメリット
①障害者の直接雇用に伴う労務管理の負担から解放される。
②人出不足対策及び人件費削減に繋がる。
③有能な障害者を見極め雇用に相応しい人材発掘の機会となる。
④一定要件を満たせば、障害者雇用納付金制度における特例調整金等の受給対象となる。
(障害者への支払工賃35万円につき21,000円(6%)の特例調整金が支給される)
⑤CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)にも即している。
3.福祉施設のメリット
①「良質な仕事」を確保し、目標工賃を達成するために有効である。
②障害者の自立・就労支援に係る職員の指導ノウハウを発揮する機会となる。
③設備投資や原料仕入れ等の必要がなく工賃還元率・利益率を高めることが出来る。
④就労支援事業所の場合、福祉制度上の「施設外就労加算」を申請・受給出来る。
*障害者雇用促進法/障害者雇用納付金制度における「在宅就業障害者支援制度/特例調整金等」については、以下を参照下さい。⇒ 障害者雇用促進法/在宅就業障害者支援制度
研進では、これまでに次のような施設外就労(企業内就労)を手掛けています。
障害者の所得対策(工賃の確保)や「働き方改革」にも繋がり、発注企業及び福祉事業者を含めたトータル・ベストの観点から、Decent Work(働き甲斐のある人間らしい仕事)を実現する「施設外就労(企業内就労)」に注力して参りたいと思います。
【研進の仲介・コーディネートによる施設外就労(企業内就労)】■スーパー「しまむら」様におけるバックヤード業務
平塚市に11店舗を有する地元有名スーパー「しまむら」様の各店舗におけるバックヤード業務(商品陳列、野菜袋詰め、除草、清掃等)を進和学園メンバーが請負っています。当該発注実績が評価され、スーパー業界初の特例調整金の受給事例となっています。
詳しくは ⇒ スーパー「しまむら」様との連携
■(株)ゴバイミドリ様 「里山ユニット」の製作
(株)ゴバイミドリ様より「里山ユニット」製作を障害のある方々の仕事としてご提供頂いています。苗木を組み合わせて里山の自然を身近に楽しめる緑化ユニットです。
同社のビニルハウス(平塚市)において、進和学園メンバーが、充実した日中作業に励んでいます。
■(株)トヤマ様 工場構内植樹地の育樹・保全作業
放射光機器メーカーの(株)トヤマ様より同社工場(神奈川県山北町)構内の植樹地の育樹(除草)を「いのちの森づくり」の一環として受注すると共に、環境整備や清掃等を請け負い「どんぐりブラザーズ」の一員である足柄緑の会コスモス学園の皆さんに仲介しています。
足柄緑の会様の案内冊子において「施設外就労」の記事(P.7)が掲載されています。研進と連携関係にある(株)リンクプロデュース様が仲介されている(株)オカムラ様における事例も紹介されています。
⇒ 「コスモスの笑顔」(足柄緑の会/2020年10月10日発行)
■神奈川県公園協会様 苗木の栽培
公益財団法人奈川県公園協会様が賃借管理されているビニルハウス(神奈川県平塚市)において、植樹用苗木の栽培を進和学園が請負っていますが、研進が全体のコーディネート役を果たしています。
■「いのちの森づくり」プロジェクト 植樹・育樹
宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)のご指導により推進している「いのちの森づくり」プロジェクトにおいて、福祉施設による森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」を編成、現在、10を超える福祉施設が参加しています。
湘南国際村、高尾小仏、掛川(静岡県)をはじめとする植樹活動及び学校・公園・防潮林・道路側道等における植樹地の育樹・保全作業(除草・剪定)を仲介しています。
■ブルーベリーの収穫
7~9月に「ブルーベリーガーデン旭」様(神奈川県足柄上郡)のご協力を得て、同農園並びに進和学園の自前の「ブルーベリーガーデンしんわ」におけるブルーベリーの収穫作業を連携福祉施設「ブルーベリーサポーターズ」の皆さんにお願いしています。夏季の副収入として工賃に還元しています。
2020年10月14日、とちぎセルプセンター主催「ステップアップ研修 会計管理・コスト管理を学ぶ(施設管理者対象)」が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、ZOOMによるWEB会議で行われ、栃木県の福祉施設を中心に19名の皆様が参加されました。
マザーネス代表の羽塚順子様のコーディネートにより、誠に光栄なことに研進の出縄貴史が講師を務めさせて頂きました。研進が、進和学園はじめ連携福祉施設と協働で取り組む「いのちの森づくり」や「施設外就労(企業内就労)」による事業の多角化に伴う収支管理の視点から、実例と具体的な数字を挙げて説明申し上げました。先進的であるとか好事例ということではなく、私共が日々直面している問題や試行錯誤から、福祉的就労分野に共通する課題を浮き彫りにするためのアプローチです。会計管理やコスト管理については、栃木県中小企業同友会の会計士の方が専門的な立場からお話しされました。
自主製品の開発販売、あるいは業務請負において、障害者の就労支援に際しては、環境変化に臨機に対応しつつ「目標工賃」を確保して持続可能な事業を営む必要があります。そのためには、「売上高、工賃支給額、一人当たり工賃、工賃還元率、職員人件費、固定費等その他経費、粗利益、利益率・・」といった様々な指標を総合的かつ客観的に分析し、課題の洗出しと今後の対策を継続して検討して行くことが求められます。
特に、本研修では、いわゆる「作業会計」から職員人件費の一部を充当することを可能とする「良質な仕事」の確保と、それを促す施策・制度面の今後の拡充(企業への発注奨励策/「みなし雇用制度」の導入)に向けた問題提起と私見を披露させて頂きました。本研修が、少しでも皆様のご参考となれば幸甚です。
「ブルーベリーガーデンしんわ」は、進和学園の福祉工場「しんわルネッサンス」に隣接するブルーベリー畑です。現在、200本以上のブルーベリーを無農薬・無化学肥料で栽培しています。7~9月に美味しい湘南ブルーベリーを収穫して夏季の副収入として工賃に還元しています。
「ブルーベリーガーデン旭」(神奈川県足柄上郡)の園主:小宮真一郎様の親身なるご指導の下に栽培に取り組み、2017年より摘み取りを開始しました。
本年度は、7月が天候不順で心配されましたが、合計661kg(前年度682kg)を収穫しました。作業は、進和学園に加えて、近隣の連携福祉施設にもお願いして協働体制を組んで行っています。摘み取りが遅れると風雨による落下や鳥に食べられてしまうので、短期集中の対応が必要です。進和学園だけでは、既存の作業種を抱えながら臨機に収穫することが難しいため、福祉施設間で連携し、ささやかですが工賃も分配させて頂くこととしました。
このブルーベリーの収穫チームを「ブルーベリーサポーターズ」(下記)と名付けました。現在、進和学園以外に5つの福祉施設が参加下さっています。猛暑の中での摘み取りは決して楽ではありませんが、熱中症にも注意しながら各人のペースに合わせ作業に励んで頂いています。ブルーベリーを試食しながらの屋外作業は「暑いけれど美味しく楽しい!」と、皆さん、元気良く取り組んでくれます。
今年は、コロナ禍により一般のお客様をお迎えしての「観光農園」方式は一定の制約を余儀なくされたので、「ブルーベリーサポーターズ」の活躍に大いに助けられました。皆さんの頑張りを称え感謝の気持ちを込めて、慰労会を開催しました。ホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」にお招きし、「ドリンク、ミニ・ホットケーキ、ブルーベリ-プリン」を賞味しながら楽しいアフタヌーン・ティー・タイムを過ごしました。本来は、一堂に会して懇談もしたいところですが、「3密」を回避すべく施設単位で5回に分けて実施しました。来年は、コロナも落ち着き、お互いの交流も更に深めながら福祉施設間の連携の実を挙げて参りたいと思います。
【ブルーベリーサポーターズ】
① 社会福祉法人よるべ会 SP企画
② NPO法人みんなの家ココ みんなの家ミミ
③ NPO法人神奈川県障害者自立生活支援センター キルクももはま
④ NPO法人フレッシュ ベルカンパニー
⑤ 社会福祉法人おおいそ福祉会 かたつむりの家
⑥ 社会福祉法人進和学園 しんわルネッサンス
【参考】
福祉施設間の連携チームとして、研進では次の取り組みも仲介させて頂いています。
■どんぐりブラザーズ:進和学園が推進する「いのちの森づくり」において、福祉施設による
「森づくりチーム」を編成して取り組んでいます。
■おやつシスターズ:ホンダ開発(株)様のご協力を得て、Honda青山本社の食堂売店及び
MILES Honda Cafeにおいて、福祉施設による菓子類を販売させて頂いています。
2020年9月27日(日)、東京都八王子市裏高尾町(都立高尾陣場自然公園内)において、「高尾小仏植樹祭2020」が開催されました。中央高速道路の小仏トンネルの工事残土による広大な盛土場に、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱される「その土地本来の木による本物の森(自然の森)」を再生する取り組みで、4年目/4回目の植樹祭となります。当初、6月28日に予定されていましたが、コロナ禍により延期されていたものです。
宮脇方式(混植・密植)による植樹を推進するNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)が主催し、盛土場を所管される中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)が共催、(公)イオン環境財団はじめ企業のご協賛を得ると共に、進和学園いのちの森づくり友の会が、苗木の提供等に係わる協力メンバーとして参画しています。
霧雨模様の中、有難いことに一般募集の皆様も含め約170名が集いました。コロナ対策として受付での検温、マスク着用、「3密」を回避することにも注意しながら、38種類/3,868本の苗木を植樹することが出来ました。幸い、植樹作業に移ると雨も上がり、絶好の植樹日和に!各班で安全に注意しながらチームワークを発揮して頑張りました。作業を終えた皆様の笑顔が弾ける素晴らしい植樹イベントとなりました。
「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木も2,112本をご利用下さると共に、在庫のない樹種については、エスペックミック(株)様のご協力を得て調達させて頂きました。「森づくり」を通じた自然環境保全や防災に加え、障害のある方達の就労支援にも繋がる付加価値の高い植樹祭となりました。ご支援頂いた企業・団体はじめ参加下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
協賛企業・団体(敬称略/苗木本数・五十音順) | |
NPO法人国際ふるさとの森づくり協会 (イオン環境財団他) |
苗木2,070本をご購入の上ご提供。 |
(株)サン・ライフ | 苗木748本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
PGF(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル) 生命保険株式会社 |
苗木444本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。内、250本を植樹。 残り194本は別途補植予定。 |
NPO法人無形価値評価・認定センター | 苗木250本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。内、200本を植樹。 残り50本は別途補植予定。 |
環境まちづくりNPOエコメッセ | 苗木200本を進和学園「いのちの森づくり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
本田技研工業株式会社 | 苗木200本及び労務工賃を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
株式会社ホンダロジスティクス | 苗木100本及び労務工賃を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
ミドリ安全株式会社 | 苗木100本及び労務工賃を進和学園「いのちの森づ くり友の会」 基金へのご寄付を通してご提供。 |
(注)上記の苗木本数は、進和学園の標準価格にて換算した本数です。
また、上記には、横浜ゴム(株)の社員の皆様が栽培された幼苗を進和学園にご寄贈頂き、栽培を引き継がせて頂いた苗木(ウラジロガシ、ヤブツバキ)が合計287本含まれています。重ねて感謝申し上げます。
横浜ゴム(株)様との連携取り組み(ご寄贈苗木の活用)
参考:*案内チラシ ⇒ 「高尾小仏植樹祭2020」(PDF)
*動画配信 ⇒ 「高尾小仏植樹祭2020/2019/2018」(YouTube)
*過去3回の植樹祭(2017、2018、2019/看板)
2020年9月20日(日)、高尾小仏植樹活動の一環として「育樹祭」が開催されました。
2017年に開始されたこのプロジェクトは、中央高速道路の小仏トンネルの工事残土から成る巨大な盛土場に、自然環境保全及び防災の観点も踏まえて「森」を再生する取り組みです。これまでの植樹地において、苗木は順調に生長していますが、植樹後3年程度は雑草や蔓性植物の繁茂を放置すると樹木の光合成が阻害されてしまうため、年2回程度の育樹(除草)作業が必要です。コロナ禍においても、この保全活動は手を抜くことは許されません。6月の育樹作業から3ヶ月半が経過し、夏の間に雑草がかなり目立つようになりました。この日、秋雨前線の影響で小雨模様の中を69名が参加して約2時間、広大な植樹地を手分けして作業に励みました。
コロナ対策として、マスク着用にソーシャル・ディスタンスも意識しながら作業に当たりました。植樹活動を主催するNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)、土地を所管される中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)の方々をはじめ、日頃よりお世話になっている植樹ボランティアの皆様とも久し振りに再会。また、地元の福祉施設NPO法人あるが(ハッピーフルーツ)の皆さんとも交流しながら、進和学園「どんぐりグループ」メンバー及び研進スタッフも奮闘しました。
1週間後の9月27日(日)には、第4回の植樹祭が予定されています。コロナ対策に十分注意しつつ、皆様とご一緒に木を植えられることを楽しみにしています。
YouTube:「森へ」(作詞作曲:いまむら瞭/歌:溝端育和)
【参考】
「高尾小仏植樹祭2020」(PDF:案内チラシ)
「高尾小仏植樹祭2018/2019」(YouTube)
過去3回の植樹祭(2017、2018、2019/看板)
高尾小仏「育樹祭」に参加(2020.6.7)
高尾小仏育樹(苗木の修復作業)(2020.5.16)
Honda青山本社1階のウエルカムプラザ青山は、ホンダ車の展示やアシモ君のデモンストレーション等で親しまれていますが、本年1月に、全面的に改装されリニューアル・オープンしました。喫茶コーナーは、MILES Honda Cafeとして拡充され明るくお洒落な雰囲気に満ちています。春先からのコロナ禍の影響で、一定期間、休業を余儀なくされていましたが、営業も再開され最近は少しづつお客様も増えて来ているようです。寛ぎのカフェに隣接して、今秋、新発売されるHonda-e(電気自動車)も展示され人々の関心を惹いています。同喫茶コーナーは、ホンダ開発(株)様が運営されていますが、同社の皆様の温かいご支援により進和学園が手掛けた「湘南とまと工房」のジュースの他、連携福祉施設(おやつシスターズ)の焼き菓子もご利用頂いています。
進和学園におけるホンダ車部品組立の仕事は46年目を迎えていますが、「進和学園とHondaの歴史」というPOPも手作りで掲示下さり、障害のある方々が「働く喜び」「役立つ喜び」を追求する取り組みをご紹介頂いています。
Honda様とのお付き合いから、様々な「民福連携」(民間と福祉の連携)の貴重な実績を蓄積出来ることに心より感謝申し上げる次第です。皆様のご厚意ご支援にお応え出来るよう、一同、一層の精進を重ねて参りたいと思います。
ホンダ車部品事業 ホンダ開発(株)様のご支援 アーカイブ(ホンダ様と共に)
MILES Honda Cafe(PDF/2020.9.15)
YOUテレビ(ケーブルテレビ局/地上10、11ch)の番組「新素敵音楽館」において、URBAN SEED BANKによる「里山再生」の取り組みが紹介されています。日本の財産である森林・木材の利用について先進的な事例を取り上げる番組で、全国のCATV60局にて、9月に順次放映されると共に、一定期間、WEBにて動画配信もされています。進和学園の活動にも焦点を当てて頂いていますので、是非、ご覧下さい。
認定NPO法人環境リレーションズ研究所様が手掛けるURBAN SEED BANKは、里山に自生する在来種の植物を保全し、その種から育てた苗を都市の緑化に使うことで継続的な里山再生を目指す取り組みです。私達は、「いのちの森づくり」プロジェクトの一環として、同研究所が「熱海の森」より採集した幼苗の栽培を請け負い、障害のある方達の就労支援にも繋げています。
番組では、「ミス日本みどりの女神2020」の井戸川百花さんがキャストを務めています。「ミス日本みどりの女神」は、林野庁・国土緑化推進機構がミス日本協会と連携して任命、日本の森林業・木材産業の重要性や自然との共生、木の文化の価値を分かり易く発信する役割を担います。その一環として、URBAN SEED BANKにおける里山BONSAIワークショップをはじめ、そのベース基地である「熱海の森」や苗木を育てている進和学園の圃場を訪れるというストーリーです。
2020年7月16日、「熱海の森」に続いて、下記の進和学園の活動も取材頂きました。私共の取り組みがテレビ番組で放映されますことは、誠に光栄なことであり、ご指導を賜っている環境リレーションズ研究所並びに関係の皆様に心より感謝申し上げます。
【進和学園におけるTV取材・放映】
■「どんぐりハウス」:
「熱海の森」で採取した幼苗の栽培を請け負わせて頂いている「どんぐりグループ」の作業の様子を報じて頂きました。ドングリや木の実から苗木を育て、各所にて植樹活動を展開、福祉・環境・教育・労働の連携を目指す「いのちの森づくり」の拠点です。
■「ともしびショップ湘南平/湘南リトルツリー」:
福祉の店及びホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」は、「多様性と調和」をコンセプトに掲げ、内装に50種類もの街の木を活用しています。ウッドデザイン賞2019(林野庁)にも輝いています。老舗のレシピを継ぐ日本の伝統的なホットケーキは、可愛いドングリの焼印が印象的!その美味しさと癒しの空間が人気を博しています。
Photo Album Chart/YOUテレビ「新素敵音楽館」(2020年9月放映)
参考:YOUテレビ取材「ミス日本みどりの女神」ご来訪(2020.7.16)
環境リレーションズ研究所様/URBAN SEED BANK WEB記事
豊島区からの苗木ご発注:累計18,710本
東京都豊島区では、2009年度から緑化活動を推進する「グリーンとしま」再生プロジェクトを実施し12年目を迎えています。地域における植樹・育樹活動に加え、様々な教育・啓蒙プログラムも組まれていますが、今年は、コロナ禍の影響を踏まえスケジュールや内容の変更を余儀なくされています。
2020年9月6日(日)、としまセンタースクエア(豊島区庁舎)において、「としまグリーンウェイブ2020/つる植物・『いのちの森』苗木配付」が行われました。本来、6月7日に予定されていたイベントが延期されていたものです。コロナ感染対策を講ずる中、区民の皆様が次々に苗木を受け取りに来庁されました。今回も、有難いことに進和学園で栽培した苗木を含めて優先発注を頂きました。高中低木の自然種の広葉樹10種類(下記参照)1,418本の苗木をお持ち帰り頂きました。今年は、苗木の出荷実績も大きく落ち込む中で、私共にとって大変貴重な機会となり大きな励みとなります。
豊島区より優先発注頂いた苗木の累計本数は、18,710本となりました。豊島区が一連の緑化プロジェクトにおいて、障害のある方々が手掛けた苗木を継続して優先発注下さっていることに、改めて感謝申し上げる次第です。
官 公 需 の 優 先 発 注
福祉施設で働く障害者の平均月額工賃は、1万5,000円台と低水準にあります。自立のためには障害基礎年金と合わせて最低賃金の3分の1以上が必要と言われています。行政より障害者福祉施設への仕事の発注、いわゆる「官公需」の優先発注を促進すべく、障害者優先調達推進法(2013年4月施行)が制定されています。
豊島区では、同法が施行される以前から随意契約に基づいて、苗木を進和学園へ優先発注下さっており、苗木の栽培に従事する障害のある方々の働き甲斐や生き甲斐にも繋がっています。同法の適用も合わせ、障害者の就労支援に貢献する官公需の発注事例が増えることが期待されます。
障害者の雇用促進が重要課題とされる中で、法定雇用率(民間2.2%)を達成した企業は5割を切っています。雇用のミスマッチが多発し、国や地方自治体での雇用率水増し問題も顕在化しました。かかる状況を踏まえ、障害者の直接雇用に加えて、企業が福祉施設等に仕事を発注した場合に、一定割合を当該企業の法定雇用率に換算して加算する「みなし雇用」制度の導入への期待が高まっています。
いわゆる福祉的就労の現場では、良質な仕事の確保は喫緊の課題であり、一方、企業は、障害者の労務管理に苦労しています。障害者本人・福祉事業者・企業にとって、お互いにメリットのある「みなし雇用」を制度化し障害のある方々の働く場の拡大を求める声が強まっています。
東京新聞及び中日新聞(2020年8月26日)が、「障害者の『みなし雇用』導入 求める声 働く場の拡大に期待」と題する記事を掲載しています。両新聞の記者を兼務する五十住和樹氏が、福祉工場「しんわルネッサンス」におけるホンダ車部品事業を熱心に取材されました。ここで働く障害者ご本人へのインタビューや、発注企業である本田技研工業(株)様のコメントも紹介しています。
また、全Aネット(就労継続支援A型事業所全国協議会)が実施した、障害者の「みなし雇用」に係る企業アンケート結果、並びに専門家の意見として慶応大学の中島隆信教授による「みなし雇用」制度の導入提言も報じています。
私達も、「みなし雇用」の導入を強く訴えていますが、この考え方を分かり易く図示して新聞紙上で取り上げて頂いたことを嬉しく思います。今後、法定雇用率の更なる引き上げが予定されている中で、直接雇用に加えて「みなし雇用」の導入により障害者の就労機会が拡充することを願って止みません。
新聞記事(2020.8.26):
⇒ 東京新聞「障害者の『みなし雇用』導入 求める声 働く場の拡大に期待」(PDF)
⇒ 中日新聞「 同 上 」(PDF)
⇒ 東京新聞・中日新聞「 同 上 」(WEB版)
【参考資料】
「JL NEWS」2020年1月号「『みなし雇用制度』の導入提言」(慶応義塾大学教授 中島隆信)
「JL NEWS」2020年1月号「雇用至上主義の限界~『みなし雇用』のすすめ~」(出縄貴史)
日本経済新聞「障害者雇用の拡大へ/施設への業務委託活用を」(2016.11.3/中島隆信)
「ビジネスガイド/在宅就業障害者支援制度」(日本法令 2018年6月号/出縄貴史)
【書籍紹介】
「よくわかる在宅就業障害者支援制度の活用と事例/『みなし雇用』のすすめ」
(2019、出縄貴史・吉田岳史 共著 -日本法令-)
平塚市内の障害者福祉施設が手作りした平塚市のロゴマーク付きのマスクが人気を集めていることを神奈川新聞(2020年8月26日)が報じています。
新型コロナウイルス感染拡大を背景に、平塚市役所1階にある福祉ショップ「ありがとう」では、マスクの販売に着手。「手をつなぎたくなる街」のロゴを配した2種類のマスクを5ヶ所の福祉施設で生産し、7月末から販売を開始しました。最初の500枚は2週間程で売り切れ増産することに!感染防止とシティーセールスの一石二鳥に一役買っています。
進和学園の就労支援施設「サンメッセしんわ」もマスクを作る施設の一つ。実際に作業に従事しているメンバーへのインタビューも掲載されています。
私達が推進する「いのちの森づくり」プロジェクトは、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱される「その土地本来の木による本物の森(自然の森)」を再生する取り組みです。「自然の森は色々な種類が混ざり合っている。仲の良いものだけ集めても駄目。人間社会も同じ。混ぜる。混ぜる。・・」という理念は、個人・団体から企業まで多くの人々に影響を及ぼし支持されています。
横浜ゴム(株)様も、宮脇先生のご指導に基づく「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトに取り組まれ、社員の皆様が苗木栽培と植樹に加え苗木の提供活動に注力されています。各工場で栽培された余剰苗を、進和学園にご寄贈頂いて栽培を引き継がせて頂く「いのちの森づくり」における連携は2010年の夏に始まり丸10年が経過しました。
2020年8月25日、同社平塚製造所様より、今年も、シラカシやタブノキ等の幼苗14種類1,330本をお譲り頂きました。平塚製造所長代理の長尾亨様はじめ社員の皆様に温かくお迎え頂きました。同社からご寄贈頂いた苗木は、累計44,265本となり、その内、実際に植樹が実現している苗木は合計36,767本(205事案)に及び、私達がこれまでに提供した苗木総数29万2,928本(8/25現在)の13%近くを占めることとなります。
今回、ご寄贈頂いた苗木1,330本は、「どんぐりブラザーズ」として連携している福祉施設の内、社会福祉法人湘南の凪えいむ(400本)、社会福祉法人よこすか黎明会横須賀ヘーメット(490本)、進和学園(440本)と3施設で栽培を分担させて頂くこととしました。横浜ゴム様からご寄贈頂いた苗木は、多くの障害のある方々の就労支援にも繋がっています。
「民福連携」(民間と福祉の連携)におけるユニークかつ価値ある取り組みであり、CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも意義深いものと深く敬意を表する次第です。変わらぬご厚情の下にご支援を継続下さっている同社の皆様に、心より感謝申し上げます。
⇒ 横浜ゴム(株)様との連携取り組み
【参考資料】
神奈川新聞「横浜ゴムから5300本の苗木リレー」(2010.8.11)
タウンニュース平塚版
⇒ 「福祉法人に苗木を寄贈 横浜ゴム平塚製造所」(2017.2.23)
⇒ 「つながる植樹の輪」(2010.8.12)
2020年8月6日、公益財団法人かながわトラストみどり財団主催の「自然観察&体験イベント」の一環として、進和学園の「ブルーベリーガーデンしんわ」において、一般の皆様をお迎えしてブルーベリー狩りをお楽しみ頂きました。まずは、福祉工場「しんわルネッサンス」の周囲に植樹して14年が経過した潜在自然植生種による「いのちの森づくり」、並びに同財団の助成を得て取り組んでいる「かなユリ・チャレンジ」(ヤマユリ再生)についてご紹介、そして、ブルーベリー摘み取り後は、平塚の景勝地として有名な湘南平(高麗山公園)を訪れました。自然と人間との共生の下に育まれて来た常緑樹と落葉樹が交錯する貴重な広葉樹の植生を中心にご案内申し上げました。特に、高麗山のタブノキやスダジイ等は、関東でも数少ない臨海性常緑広葉樹林であり、「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選定されています。
コロナ感染対策を踏まえて、午前と午後の2回に分けて少人数で実施し、其々8名、9名、合計17名(全員、神奈川県在住)の皆様にご参加頂きました。最後は、湘南平のホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」で小休止、街の木を50種類以上利用して「多様性と調和」をコンセプトとしてお洒落な空間を演出しているインテリアもご覧頂きました。
今回は、コロナ対策のため「3密」を避ける異例の対応を余儀なくされましたが、自然に触れあいながら美味しく楽しいサマー企画として皆様の心に刻んで頂けたら幸いです。
かながわトラストみどり財団様・活動報告「進和学園でブルーベリー狩り」(2020.8.6)
・ご参考:「ブルーベリーガーデンしんわ」に係る地元情報紙の記事をご参照下さい。
⇒ タウンニュース平塚版「あまーいブルーベリー観光農園で収穫期」(2020.7.30)
タウンニュース平塚版 「ブルーベリーたわわに 進和学園の観光農園」(2019.8.1)
タウンニュース平塚版「果物狩りで福祉に貢献 進和学園が体験者募集」(2018.8.2)
タウンニュース平塚版「観光農園へようこそ」(2017.8.10)
「里山ユニット」は、里山の風景や自然を身近に楽しめる緑化ユニットで、日本在来の苗木を組み合わせて作ります。(株)ゴバイミドリ様より「里山ユニット」製作を障害のある方々の仕事してご提供頂いています。「いのちの森づくり」の関連事業として、福祉工場「しんわルネッサンス」(どんぐりグループ)のメンバーが、日々、働き甲斐を感じながら作業に励んでいます。
2020年7月、ゴバイミドリ様のビニルハウスが、進和学園「どんぐりハウス」(神奈川県平塚市飯島)に隣接する場所にオープンしました。ゴバイミドリ様のハウスで行う仕事の一部を進和学園にご発注頂けることとなり、いわゆる「施設外就労」という形態での受注業務がスタートしました。福祉施設にとっては、「良質な仕事」を通じて安定的な工賃の確保にも繋がります。
「里山ユニット」の製作には、進和学園で栽培している苗木を優先的にご利用頂くと共に、ユニット内の土壌(専用の資材)準備から苗木の植え付け、そして、水遣り等の日々のお世話に至るまで様々な作業があります。各人の能力に応じて役割分担を行い、計画的に業務を遂行します。ゴバイミドリのスタッフの皆様が、優しく親身にご指導下さっています。
自主製品の開発販売だけでは自ずと限界があり、「民福連携」に基づく企業様からの受注が益々重要となって来ています。46年目を迎えるホンダ車部品事業や地元スーパー「しまむら」様における「施設外就労」等に加え、ゴバイミドリ様とのご縁が叶いましたことは、私共にとって大変心強く思います。感謝の気持ちを胸に刻み、一同、力を合わせて取り組んで参ります。
進和学園の「ブルーベリーガーデンしんわ」では、湘南産ブルーベリーの摘み取りをお楽しみ頂けます。今年は、日照時間が短く野菜や果物の生長が懸念されていますが、私達が手掛けているブルーベリーは、沢山の実を付けてくれました。7月の中旬より、近隣の連携福祉施設の皆様にも参加頂いて本格的な収穫を行っています。
コロナ禍の感染対策として、参加者が「3密」状態にならないよう注意しながら、日々、美味しく楽しい時間を過ごしています。例年より参加人数を絞るなど、一定のコロナ対策を講じながら一般のお客様にも楽しんで頂こうと考えています。夏休みの思い出づくりにも最適です!皆様のご来場をお待ちしております!
<ブルーベリー摘み取りのご案内>
・場所:ブルーベリーガーデンしんわ (神奈川県平塚市上吉沢1520-1)
アクセス ⇒ 地図ご案内(しんわルネッサンス&(株)研進)
・入場料:無料
・お持ち返り:100gにつき200円(税込)(市価の半額近く)
・その他:①福祉工場「しんわルネッサンス」の施設内の行動は、コロナ対策を踏まえ一定の制限
を設けさせて頂きます。
②摘み取り作業中のブルーベリーは「食べ放題」です。(農薬や化学肥料は使用してい
ないので安心ですが、食べ過ぎにはご注意下さい)
③進和学園の自主製品(トマトジュース、湘南ゴールドジャム、しいたけ等)、
ご希望がございましたらお買い求め頂けます。
・お申込み:TEL:0463-58-5414
*前日までにお申し込み下さい。完全予約制となります。
*受付 9:30~16:00/摘み取り 9:30~17:00
・ご参考:地元情報紙の記事をご参照下さい。
⇒ タウンニュース平塚版「あまーいブルーベリー観光農園で収穫期」(2020.7.30)
タウンニュース平塚版 「ブルーベリーたわわに 進和学園の観光農園」(2019.8.1)
タウンニュース平塚版「果物狩りで福祉に貢献 進和学園が体験者募集」(2018.8.2)
タウンニュース平塚版「観光農園へようこそ」(2017.8.10)
2020年7月27日、神奈川県藤沢市内のトマト生産者の代表が、自分達で育てたトマトで作ったトマトジュース840本を同市医師会にプレゼントされました。新型コロナウイルスの対応に当たる医師や看護師の方々を応援するためで、ジュースは、同医師会を通じてPCR検査や救急医療等を担当しておられる医療従事者約150人に届けられるそうです。
トマトからジュースに加工したのは、進和学園の福祉工場(しんわルネッサンス「湘南とまと工房」)で働く知的障害のある方達で、このように心のこもった特別な贈り物としてご利用頂けることは、一同の大きな喜びであり励みに繋がります。
読売新聞(2020年7月29日)が、本ニュースを報じています。
公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、私達が取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への鎮魂・追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いから発するプロジェクトです。
2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、3年目を迎えています。福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で、主に種子と球根からの栽培に取り組んでいます。球根からの栽培では、3本の苗が無事に発芽し、その内、2本が蕾を付けました。2020年7月23日から24日にかけて3つの蕾が開花しました。球根からの栽培では、3年連続で花を咲かせることに成功しました。
一番背の高い苗には、元々3つの蕾が付きましたが、途中で一つが脱落、その後も、アオバハゴロモの幼虫付着やその他の害虫の影響も受けたようで蕾に穴が開いてしまったり変形が認められました。二番目の苗の蕾は、害虫の被害も乗り越えて、小振りですが美しい花を最初に咲かせました。そして、穴の開いてしまった蕾も花弁の半分が縮れてしまう開花不良の状態ながらも開花しました。
「津久井やまゆり園」での事件から4年が経過・・・、あの日と殆ど同時期に咲いた今年のヤマユリ、白地にイエローの帯が走り、赤い斑点と朱色の雄しべがアクセントとなる華麗な姿を見せてくれました。とりわけ、開花不良を起こしたヤマユリは、悲しい事件への哀悼と一縷の願いを込めてヤマユリ自体が一生懸命に花を咲かせようと頑張っているようで感動を覚えます。命の尊さを教えてくれているようです。
(「津久井やまゆり園」での事件から4年目の7月26日、追悼の想いを込めて記させて頂きます)
【栽培レポート:3年目】
3年連続開花に成功!一部に開花不良/美しいヤマユリを観賞(2020.7.26)
害虫:アオバハゴロモの幼虫付着対策(2020.7.7)
3株共に生長/2株に蕾を認めた!/種子(小球根)からの栽培(2020.6.15)
球根からの栽培/3年連続発芽に成功!(2020.5.5)
種子(小球根)からの栽培/2年目の発芽(2020.4.7)
認定NPO法人環境リレーションズ研究所様が手掛けるURBAN SEED BANKは、里山に自生する在来種の植物を保全し、その種から育てた苗を都市の緑化に使うことで継続的な里山再生を目指す取り組みです。私達は、「いのちの森づくり」プロジェクトの一環として、同研究所が「熱海の森」より採集した幼苗の栽培を請け負い、障害のある方達の就労支援にも繋げています。
この度、YOUテレビ(ケーブルテレビ局)の番組「新素敵音楽館」において、URBAN SEED BANKの取り組みが紹介されることとなりました。日本の財産である森林・木材の利用について先進的な事例を紹介する番組で、全国のCATV60局にて本年8~9月に放映される予定です。
番組では、「ミス日本みどりの女神2020」の井戸川百花さんがキャストを務めます。「ミス日本みどりの女神」は、林野庁・国土緑化推進機構がミス日本協会と連携して任命、日本の森林業・木材産業の重要性や自然との共生、木の文化の価値を分かり易く発信する役割を担っています。その一環として、URBAN SEED BANKにおける里山BONSAIワークショップをはじめ、そのベース基地である「熱海の森」や苗木を育てている進和学園の圃場を訪れるというストーリーです。
2020年7月16日、午前中に「熱海の森」でのロケを終え、午後から進和学園における取材が行われました。主に、次の3ケ所で取材頂きましたが、私達の取り組みにも焦点を当てて下さったことは誠に光栄なことであり、日頃、ご指導を賜っている環境リレーションズ研究所並びに関係の皆様に心より感謝申し上げます。番組の放映が大変楽しみであり、多くの皆様に是非ご視聴頂ければ幸いです。
【進和学園における番組取材】
■「しんわルネッサンス」の森
宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)のご指導により、2006年に植樹した福祉工場「しんわルネッサンス」の森をご覧頂きました。自然種の広葉樹52種類4,888本を植えて14年が経過、見事に生長した豊かな緑が私達を見守ってくれています。
■「どんぐりハウス」:
「熱海の森」で採取した幼苗の栽培を請け負わせて頂いている「どんぐりグループ」の作業の様子を取材頂きました。ドングリや木の実から苗木を育て、各所にて植樹活動を展開、福祉・環境・教育・労働の連携を目指す「いのちの森づくり」の拠点です。日々、皆で力を合わせて充実した日中活動を実践しています。
■「ともしびショップ湘南平/湘南リトルツリー」:
福祉の店及びホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」は、「多様性と調和」をコンセプトに掲げ、内装に50種類もの街の木を活用しています。ウッドデザイン賞2019(林野庁)にも輝いています。老舗のレシピを継ぐ日本の伝統的なホットケーキは、可愛いドングリの焼印が印象的!その美味しさと癒しの空間が人気を博しています。
神奈川県の「ともに生きる社会かながわ憲章」は、2016年7月に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)を受け、このような事件が二度と繰り返されないよう、この悲しみを力に、断固とした決意をもって共に生きる社会の実現を目指して制定されました。同事件から4年が経過することを踏まえ、2020年7月12日、tvk(テレビ神奈川)の番組「カナフルTV」に出演した黒岩祐治知事は、同憲章の内容を改めて説明しました。
一方、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、この憲章とコラボした「#リスペクトでつながろう」マスクを進和学園の就労支援施設「サンメッセしんわ」で製作し、平塚市役所の障がい者福祉ショップ「ありがとう」で販売しています。本番組の中で、マスク製作に従事する皆さんの模様も放映されました。テレビ番組で私達の取り組みが紹介されることは、誠に光栄なことであり、一同の働き甲斐にも繋がります。
NPO法人就労継続支援A型事業所全国協議会(全Aネット)は、2020年6月26日付 Press Releaseにおいて、日本財団の助成を得て実施した「障害者みなし雇用研究会」(座長:諏訪康雄法政大学名誉教授)の報告を行いました。一般労働市場での就労が難しい障害者に多様な働き方を実現すべく、企業での直接雇用に加えて福祉事業所等への仕事の発注を促す「障害者就労促進発注制度」の創設を提言しています。
当初、研究会では、企業が福祉事業所等へ仕事を発注した場合に、当該企業の障害者法定雇用率に加算する、いわゆる「みなし雇用制度」の導入を意図していましたが、国の障害者就労対策の機軸である「直接雇用」への配慮から、現時点では、雇用率に上乗せするという制度ではなく、企業の発注を納付金の減額や調整金・報奨金の増額に止め、「みなし雇用」という表現も避けた制度を提言しています。
「みなし雇用制度」の導入を切望する立場からは、残念ながら期待していた内容には至りませんでしたが、「労働施策」と「福祉施策」に跨る複雑かつ難解な課題を正面から取り上げ、企業へのアンケート調査も行い、一般就労が困難な障害者の「働き方改革」にも繋がる方策を真剣に議論し具現化すべき方向性を示した意義は大きいと言えます。
障害者への発注促進策としては、障害者雇用納付金制度における「在宅就業障害者支援制度」(特例調整金・特例報奨金)が既に存在しています。弊社では、本制度を適用して、発注企業である本田技研工業(株)様や(株)しまむら様(平塚市のスーパー)が、其々自動車メーカー、スーパー業界で初の特例調整金を受給しています。企業が福祉事業所(就労移行支援・B型)に仕事を発注した場合に、直接雇用による調整金・報奨金に加え、特例的に上乗せ支給される仕組みです。また、法定雇用率未達成の際に課される納付金の減額相殺も認められています。同制度により、発注ベースの場合も「みなし雇用」効果が一部導入されている一方で、A型(雇用型)事業所への発注は対象外とされるという矛盾を抱えています。企業がA型事業所に仕事を発注しても、発注企業には制度上の恩恵は皆無という現状は問題です。私達は、特例調整金・特例報奨金支給においてA型事業所も対象に含めるべきとの提言を行っています。今回、全Aネットが、A型事業所への発注促進策として「障害者就労促進発注制度」を創設し、同制度の下で「在宅就業障害者支援制度」を廃し新制度に包含させる考えを示したことは、アプローチは異なるものの私共と同様の視点に立つものと評価したいと思います。
今後、法定雇用率(現行2.2%)の更なる引き上げが想定されており、その過程で「直接雇用」を基軸としつつ雇用一辺倒ではなく、福祉的就労の底上げにも資する障害者就労対策として福祉事業所等への発注を促進する制度の導入・拡充が求められます。そして、近い将来、一定の要件(例えば、法定雇用率2.2%までは直接雇用を義務付け、それを上回る部分は発注ベースも認める)の下に、本格的な「みなし雇用制度」の導入が実現することを期待したいと思います。
全AネットPress Release「障害者就労促進制度の実現に向けて」
~障害者みなし雇用研究会」報告~(2020.6.26)
全Aネット「障害者就労促進発注制度の実現に向けて」~「障害者みなし雇用研究会」報告~
【参考資料】
「JL NEWS」2020年1月号「『みなし雇用制度』の導入提言」(慶応義塾大学教授 中島隆信)
「JL NEWS」2020年1月号「雇用至上主義の限界~『みなし雇用』のすすめ~」(出縄貴史)
日本経済新聞「障害者雇用の拡大へ/施設への業務委託活用を」(2016.11.3/中島隆信)
「ビジネスガイド/在宅就業障害者支援制度」(日本法令 2018年6月号/出縄貴史)
【書籍紹介】
「よくわかる在宅就業障害者支援制度の活用と事例/『みなし雇用』のすすめ」
(2019、出縄貴史・吉田岳史 共著 -日本法令-)
湘南地区を中心に展開するフリーペーパー「湘南ナビ!」の「夏の贈り物」特集に「しんわルネッサンス/湘南とまと工房」のトマトジュースが紹介されました。
「コロナ」と「暑い夏」に負けないよう、免疫力のアップに湘南の逸品として人気を博しているトマトジュースを是非ご利用下さい。
フリーパーパー「湘南ナビ!」(2020年7月号 VOL.62)
「湘南ナビ!」サイトページ 「湘南ナビ!」夏の贈り物
「湘南とまと工房」は、通販「楽天市場」にも登場! 「湘南トマトジュース」以外にも湘南ブランドとして名高い「湘南ゴールドジャム」等を組み合わせたギフトセット等、皆様に喜んで頂ける商品ラインナップをご用意しております。覗いて見て頂ければ幸甚です。
ご利用はこちらから ⇒ 湘南とまと工房・楽天市場店
*「湘南とまと工房」は、(株)研進の登録商標です。
開智学園(埼玉県さいたま市/小・中・高校)では、2004年から開智岩槻キャンパス自然回復プロジェクト(ふるさとの森づくり)として、学校構内における緑化活動を推進されています。日頃は、児童・生徒の皆さんが力を合わせて木を植えることを通じて、情操・環境教育と連動させた貴重な「学びの場」としていますが、本年度は、新型コロナウイルス感染を踏まえ異例の対応となりました。2020年5月3日、31日、そして6月27日の3回に分けて、第2グラウンドに隣接する敷地に合計810本の苗木が植えられました。子供達が参加出来ないことは残念ですが、同校の中村宏先生、本取り組みを応援されているシバタ植物園代表の柴田修一様とお仲間の皆様少人数で作業が行われました。その土地本来の自生種の広葉樹を選び、混植・密植の混交林による多様な生態系を育みます。また、近隣の住宅地への砂塵の飛散を防止する効果も期待されます。
苗木は、進和学園「いのちの森づくり友の会」基金(注)を活用して提供させて頂きました。コロナ禍で植樹祭等のイベントが悉く中止・延期される中で、進和学園より苗木を出荷出来ることは大変有難いことであり、植樹を実践下さったことに心より感謝申し上げる次第です。
(注)苗木810本は、下記2社様からの進和学園「いのちの森づくり友の会」へのご寄付を活用
して寄贈させて頂きました。私共の活動に対するご理解ご支援に、厚く御礼申し上げます。
(株)サン・ライフホールディング様:510本、ホットケーキパーラーFru-Full様:300本
【参考】「いのちの森づくり友の会」会報第10号/中村宏様・柴田修一様ご寄稿(2019年6月)
東海大学いのちの森づくり第1回植樹祭(2019.11.1)
東海大学いのちの森づくりプロジェクト&建学祭模擬店報告書(2019.11.1)
第18回湘南国際村めぐりの森植樹祭(2020年5月10日)は、新型コロナウイルス感染拡大のため中止され、代替策として協働参加型めぐりの森づくり推進会議/混植・密植方式植樹推進グループの日中活動に落とし込み、何回にも分散させて合計2,815本の植樹を実施することとしました。4月末から約2ヶ月をかけて作業を行ない、今般、私共にて用意させて頂いた31種類2,500本の植樹目標を達成することが出来ました。
構成メンバーの4団体(Silva、湘南の凪、進和学園、研進)が中心に協力し、第1期の5月連休中に植樹した苗木1,002本に続いて、第2~3期は、1回当たり80~200本を段階的に植えました。暫定計画書に定めたコロナ感染対策を遵守しながらの異例の作業でしたが、何とか遣り遂げることが出来たことを嬉しく思います。今回、残念ながら植樹祭への参加が叶わなかった多くの皆様の想いとご声援が、私達に力を授け後押し下さったものと心より感謝申し上げます。
湘南国際村めぐりの森(横須賀市)では、バブル期の開発により緑を失っていた荒地が、これまでに6万本以上の植樹により本来の森の姿を取り戻しています。地球温暖化や異常気象への対策として、二酸化炭素(CO2)の吸収固定及び防災面にも資する植樹活動は意義深いものがあります。以前は見られなかった昆虫や野鳥、小動物も増えて自然環境保全の効果は確実に現れています。
宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が指導されて来た「その土地本来の樹種(潜在自然植生)」の広葉樹を多種類選択して混植・密植しますが、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木を優先利用頂いており、今回も合計2,500本の苗木を提供させて頂きました。ご支援下さっている企業・団体並びに多くの皆様に重ねて御礼申し上げます。
「どんぐりブラザーズ」が手掛けた苗木の提供については、下記企業・団体様のご協賛により実現しました。この植樹活動は、自然環境保全や防災に加え、障害者の自立・就労支援にも繋がっています。
第18回湘南国際村めぐりの森植樹事業暫定計画書(2020.4.23)
【植樹作業報告】
第1期:2020年4月28日(苗木1,002本納品)
第2期:2020年5月20日(植樹157本)、5月22日(植樹167本)、5月27日(植樹112本)
第3期:2020年6月3日(植樹112本)、6月12日(植樹84本)、6月24日(植樹84本)、
6月26日(植樹100本)
進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト 進和学園「いのちの森づくり友の会」基金
私達が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトは、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)はじめ多くの皆様のご指導ご支援を得て、お陰様で14年目を迎えています。障害のある方達の福祉施設から成る「どんぐりブラザーズ」には、現在、11施設が参加、ドングリや木の実から苗木を育て、各所での植樹・育樹活動による自然環境保全や障害者の自立・就労支援に注力しています。
2008年に「いのちの森づくり友の会(基金)」を発足させ、福祉・環境・教育・労働の連携を目指す活動の趣旨に賛同頂ける個人・団体・企業の皆様より広くご支援を頂けるようになりました。皆様のご厚意による基金は、公共性が認められる場所(公園・学校・防潮林・道路側道等)への苗木寄贈による植樹活動を支え、苗木の栽培や植樹後2~3年間は必要となる育樹(除草)作業を障害のある方達の工賃に還元することを可能としています。これまでに出荷した苗木は28万8千本(内「友の会」基金を活用して提供した苗木は11万7千本)を超え、障害者に「ディーセントワーク(Decent Work):働き甲斐のある人間らしい仕事」をもたらしています。
このたび、2019年度の活動を収録した「会報」第11号(A4版12ページ)を発行しました。「友の会」の会員様並びにご寄付・助成・協賛頂いている皆様には、登録住所宛てに送らせて頂きます。
本年度は、新型コロナウイルスにより世界中が困難に直面しています。各種のイベントは中止や延期を余儀なくされ、「いのちの森づくり」に関係する植樹祭や催しも同様に実施を控えています。この難局を乗り越えて、再び皆様と共に安心して笑顔で木を植えることが出来ることを祈って止みません。本プロジェクトをご支援頂いている皆様に心より感謝申し上げますと共に、これからも、皆様のご期待に沿えるよう、一同、力を合わせて取り組んで参ります。
「今日、ホンダさん来る?」・・「しんわルネッサンス」のホンダ車部品組立グループで働いている佐野雄一君の朝の挨拶は毎日100%同じです。私(研進:出縄)の返事は2通り。「『あじさいまつり』に来て下さるよ!」、「クリスマス会に来て下さるよ!」・・ところが、今年は違う返事を用意せねばなりません。「コロナが終わったらね!」、いつもと違う回答に佐野君も少し戸惑い気味です。佐野君の会話は続きます。これも毎日同じです。「都市対抗野球、応援に行く?レッツゴー・ホンダ!」
進和学園では、自ら栽培したアジサイを各施設で楽しんでいますが、今年も美しい花が見頃を迎えました。例年、この時期には、学園の恒例行事である感謝デー「あじさいまつり」を開催し、日頃お世話になっているHonda(埼玉製作所)様にもご来訪頂いています。自動車部品組立をはじめ私達の活動をご覧頂くと共に、毎年、全員にHonda Tシャツをプレゼント頂いています。夏は、お揃いの Tシャツを着用して東京ドームへ繰り出し都市対抗野球でHondaチームを応援することが佐野君のみならず皆の大きな楽しみなのです。
新型コロナ感染の影響を受け世界中が苦境に遭遇しています。自動車業界の打撃も大きく、私達が手掛ける自動車部品組立の仕事も5月は前年比73%減の落ち込みを余儀なくされました。その他の自主製品(パン・菓子類・クラフト・陶芸等)の売上も激減、「いのちの森づくり」では植樹祭等のイベントは中止・延期が相次ぎ、福祉の店「ともしびショップ/湘南リトルツリー」は1ヶ月半近く休業し6月から営業を再開しましたがお客様の足は遠のいています。唯一、「湘南とまと工房」の通販(「楽天市場」「たべるとくらすと」)が気を吐き顕著な伸びを示しています。
今は、「3密」を避けるコロナ感染対策を講じながら、皆で力を合わせてこの難局を乗り越えて行かねばなりません。今年の「あじさいまつり」は残念ながら中止となりましたが、有難いことに、Honda(埼玉製作所)様から、例年通りTシャツのご寄贈を賜りました。(今年はシックなネイビー・ブルーです)早速、真新しいTシャツを着用して満面の笑みで私に見せに来る方もいます。
Honda様はじめご支援を頂いている多くの皆様への感謝の気持ちを胸に刻み、進和学園の持ち味である「明るさ」と「元気」を忘れず、ピンチをチャンスに変える意気込みでチャレンジして参りたいと思います。
*昨年の「あじさいまつり」の模様:
「ホンダ埼玉製作所様をお迎えして/2019あじさいまつり・感謝デー」(2019.6.14)
2020年3月8日に開催予定であった静岡県の浜松「~KALAプロジェクト」防潮森づくり植樹祭は、新型コロナウイルス感染拡大により6月に延期されていました。事務局のNPO法人縄文楽校様より「進和学園の皆さんがせっかく用意してくれた苗木ですから予定通り出荷して下さい!植樹祭までの間は、私達が栽培を引き継ぎます!」と有難いお申し出を頂きました。お言葉に甘えて、3月5日、苗木400本を無事に出荷し2019年度の実績とすることが出来ました。
遠州灘海岸におけるこの取り組みは、縄文楽校様はじめ、防潮森づくりの賛同者による継続的な活動で、津波災害にも強い自然植生の樹種(主に常緑広葉樹)を植樹するものです。私達も2015年からプロジェクトに参加、今回も多くの皆様からのご寄付や協賛による「いのちの森づくり友の会」基金を活用して苗木400本を寄贈させて頂いたものです。
2020年6月14日、浜松市西区篠原町近くの防潮堤で、市民や高校生ら約80名が集い苗木400本を植えました。3月に進和学園から巣立った苗木が、この日、皆様のご協力の下に無事に植樹されました。中日新聞(6月16日)が「根を張り防潮堤守って/高校生ら苗木を植樹」と題して記事を掲載しています。「植えた苗は、1974年からホンダ浜松製作所などの部品組立を手掛けてきた知的障害者施設「進和学園」(神奈川県平塚市)で育てられたという」と記されています。浜松を発祥の地とするホンダ様と進和学園とのご縁をも含めて報じて頂いたことを格別に嬉しく思います。
本植樹活動を主導される縄文楽校様はじめ私共の取り組みをご支援下さっている皆様に心より感謝申し上げます。
中日新聞「根を張り防潮堤守って/高校生ら苗木を植樹」(2020.6.16)
タウンニュース平塚版には、進和学園から苗木を出荷する際の紹介記事が掲載されています。
⇒ タウンニュース平塚版「浜松の緑化へ苗出荷 」(2020.3.19)
1987年、横浜で創刊された「ぱど」は、全国148エリア、約730万部発行の業界トップクラスのフリーペーパーです。注目を集めるお店や、モノ・コトにフィーチャーし多様な情報を提供、そこで暮らす人々が街の魅力を再発見し楽しみを見つける「きっかけ」となるメディアです。
神奈川の湘南地区を対象に毎月発行される「湘南pado」(2020.6.12)において、私達が手掛ける「湘南とまと工房」の「湘南ゴールドジャム」が紹介されました。1ページには、「地元ベーカリーの焼き立てパン」を5点ほど紹介、2ページには「コンフィチュール&スプレッド」として湘南食材を活かした商品4点を選定!光栄なことに「湘南とまと工房」の「湘南ゴールドジャム」にも焦点を当てて頂きました。
お陰様で、この記事をご覧になられた読者の皆様からもお電話でご注文を頂いています。福祉工場「しんわルネッサンス/湘南とまと工房」で働く障害のある方々が、心を込めて手づくりしているジャムを是非ご賞味下さい。
フリーペーパー「湘南pado」(2020.6.12/PDF抜粋編集)
「湘南とまと工房」は、通販「楽天市場」にも登場! 「湘南ゴールドジャム」以外にも人気のトマトジュースをはじめ、湘南地区の「逸品」をご案内しています。皆様に喜んで頂ける商品ラインナップをご用意しておりますので、覗いて見て頂ければ幸甚です。
ご利用はこちらから ⇒ 湘南とまと工房・楽天市場店
*「湘南とまと工房」は、(株)研進の登録商標です。
2020年6月6日(土)、高尾小仏植樹活動の一環として「育樹祭」が開催されました。新型コロナウイルス感染対策を踏まえ、一般公募は行わず、プロジェクト参加団体の有志が中心に40名以上が集いました。マスク着用に2m以上のソーシャル・ディスタンスを保ちながら注意して作業に当たりました。進和学園では、市外への移動は控えていましたが、緊急事態宣言も解除され、久し振りの遠出となり(県央道を利用すれば1時間程で到着)、「どんぐりグループ」メンバーの心もウキウキと弾みます。
植樹活動を主催するNPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)、土地を所管される中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)、地盤を造成下さっている鹿島建設の方々をはじめ、地元自治会の皆様とも笑顔でお会いできることが何よりも嬉しく感じました。
この植樹活動は、中央高速道路の小仏トンネルの工事残土から成る巨大な盛土場に、自然環境保全及び防災の観点も踏まえて「森」を再生する取り組みです。2017年に開始し、過去3回の植樹祭を開催し累計約1万本の植樹を行っています。第4回植樹祭は、6月28日に予定されていましたが、コロナウィルス感染の影響を受け延期されています。
既に植樹したエリアでも、2~3年間は苗木も低く雑草や蔓性植物の繁茂により日照が遮られ生長が著しく阻害されてしまうため、年2回程度は育樹(除草)作業を実施せねばなりません。研進では、今シーズンも少人数で3回程、緊急性が高い苗木の保全作業(昨秋の台風により倒された苗木の修復)を行いましたが、広大な植樹地の育樹作業は積み残されていました。この日、人一倍植樹好きの皆様が力を合わせた成果は素晴らしく、午前中で仕上げることが出来ました。
隣接地には、次回植樹予定地の地盤造成が進められています。コロナウイルス感染が終息して、一般の方々にも参加頂ける植樹祭が開催出来ることを願って止みません。
【参考】高尾小仏育樹(苗木の修復作業)(2020.5.16)
「湘南リトルツリー」:詳しくはこちら ⇒ ホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」
認定NPO法人環境リレーションズ研究所様が企画・運営されている植樹プロジェクト「Present Tree in みやぎ大崎」に、「どんぐりブラザーズ」の仲間である社会福祉法人あすなろの会(みとおし)(山梨県都留市)の皆さんが東北産のドングリから栽培したミズナラの苗木720本をご利用頂けることとなりました。進和学園で栽培した同じく東北産のミズナラ35本と合わせ、755本の苗木が東北の地へ里帰りして植樹されることとなりました。
「Present Tree in みやぎ大崎」は、宮城県の北西部にある大崎市の中央を流れる江合(えあい)川の水源近くに、伝統工芸品「鳴子こけし」の材料であるミズキをはじめヤマザクラ、イタヤカエデ、ミズナラ等の広葉樹の森をつくり、下流の米どころを潤す水を育み多様な生物の共存を支える環境保全プロジェクトです。2014年にスタートし7年目を迎えていますが、上流域の鳴子温泉郷のみならず、ラムサール湿地条約が認定する田尻地区で越冬するマガンや白鳥等の様々な生き物の命を繋ぎ、下流域の人々にも恩恵をもたらします。
私達は、東北産のミズナラを育てていましたが、その嫁ぎ先を探すことに苦労していました。今回、本植樹プロジェクトでのご利用を仲介頂いた環境リレーションズ研究所様、受け入れをご快諾頂いた宮城県大崎市並びに関係の皆様に心より感謝申し上げる次第です。
2020年6月1日、ミズナラの苗木は、あすなろの会(みとおし)から宮城県大崎市に向け旅立って行きました。私達が手塩にかけた苗木が東北の地で豊かな自然を育むことに貢献できることはこの上もない喜びです。
Present Tree in みやぎ大崎(案内資料/PDF)
Present Treeブログ(2020.6.5/環境リレーションズ研究所様)
新型コロナウィルス感染拡大により1ケ月半近く休業を余儀なくされていた「ともしびショップ湘南平」&ホットケーキパーラー「湘南リトルツリー」は、6月2日(火)より営業を再開しました。緊急事態宣言が解除され、湘南平の大駐車場も閉鎖が解かれたことに伴い、展望台のレストランや売店もオープン!私達の「ともしびショップ/湘南リトルツリー」も動き出しました。
コロナ対策として、入り口での手洗い石鹸・アルコール消毒設置、席の間隔を空けてのご案内、店内の定期的な消毒、換気のための窓の開放、仕切りやビニールシートの設置等の種々の対策を講じています。スタッフはマスクとフェイスシールドを着用してのサービスご提供となります。お洒落な雰囲気とは相容れない異例の対応となりますが、お客様に安心してご来店頂けるよう最善を尽くしています。
コロナの二次感染の懸念もあり楽観は禁物ですが、ソーシャル・ディスタンスに留意し、3密(密閉・密集・密接)を回避しながら、ここ湘南平で安らぎの一時をお過ごし下さい。明るく降り注ぐ陽光に爽やかな風、湘南海岸から箱根・富士、丹沢・大山と連なる素晴らしい眺望、鮮やかな緑を背景に色とりどりに咲くアジサイの花、そして老舗のレシピを伝える逸品ホットケーキをはじめ魅力溢れる湘南平が皆様をお待ちしています。
中央高速道路の小仏トンネルの工事残土から成る巨大な盛土場に、自然環境保全及び防災の観点も踏まえ、潜在自然植生の広葉樹を混植・密植方式で植樹する「高尾小仏植樹活動」は、2017年にスタートしました。これまで3回の植樹祭を開催し累計約10,042本(注)の苗木を植えています。第4回植樹祭は、2020年6月28日に予定されていましたが、新型コロナウィルス感染の影響を受け延期が決定しています。
一方、植樹後2~3年間は、苗木の樹高も低く雑草の繁茂により日照が遮られ生長が阻害されてしまうため、育樹(除草)作業を定期的に施す必要があります。
2020年5月15日、盛土場を所管される中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)、植樹地盤を造成下さっている鹿島建設(株)の皆様と研進スタッフの合計10名が集い次の育樹作業を行いました。
① 第2回(2018年)植樹地の除草作業
② 第3回(2019年)植樹地の苗木保全作業(昨秋の台風により倒された苗木の修復)コロナウィルスにより世の中は停滞していますが、自然の営みは一瞬たりとも休むことはありません。雑草の勢いはすさまじく、これを除去して苗木の根元に置いてマルチング材(保湿・肥料)として活かします。
また、昨年の台風19号他の大雨により急斜面ではマルチング材として敷き詰めた稲ワラが流され苗木を倒してしまった個所が多数発生しました。稲ワラの下に隠れてしまった苗木を1本1本取り出す作業を粘り強く実施しました。
コロナ対策としてマスク着用、「3密」を回避する異例の作業でしたが、天候にも恵まれ爽やかな風も心地良く、充実した日中作業となりました。
(注)高尾小仏植樹活動においては、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」が栽培した苗木を優先的にご利用頂いており、障害のある方々の就労支援にも繋がっています。ご利用頂いた苗木は、「いのちの森づくり友の会」基金からの寄贈分を含めて、累計7,842本(補植160本を含む)に及びます。
公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、私達が取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いからプロジェクトがスタートしました。
2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、3回目の春を迎えています。福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で栽培しているヤマユリにも「芽吹き」の変化が訪れました。
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言は5月末まで延長が決まり、社会は憂鬱な閉塞感に閉ざされていますが、ささやかな自然の営みに触れることで心の潤いを取り戻すことが出来るように感じます。自然は、今、この一瞬を生きることに全力を傾けているようです。球根から発芽し、光を求めて伸びるヤマユリが「いのち」の尊さを教えてくれます。
球根からの栽培は3年連続で発芽に成功しました。最初に発芽した苗は、5月1日に約10cm程でしたが、5日足らずで40cmを超えています。今年も蕾を付けて大輪の美しい花を咲かせてくれるのではと期待が膨らみます。 また、種子からの栽培も行っており、米粒ほどの大きさに育った小球根からは2年目の発芽が認められます。小さな船形の葉がプランターの中で生長しています。
栽培レポート:
球根からの栽培/3年連続発芽に成功!(2020.5.5)
種子(小球根)からの栽培/2年目の発芽(2020.4.7)
新型コロナウィルス感染拡大により、第18回湘南国際村めぐりの森植樹祭(2020年5月10日)は、残念ながら「中止」となりました。これに代わり、協働参加型めぐりの森づくり推進会議/混植・密植方式植樹推進グループの日中活動に落とし込み、4~7月の間に段階的に分散させて合計2,800本の苗木を植樹する暫定計画が策定されました。
これに基づき、2020年4月28日、グループ・メンバーである4団体(Silva、湘南の凪、進和学園、研進)が協力して、第1弾(第1期)の苗木9種類1,002本の納品作業を実施しました。緊急事態宣言が発せられており、計画書に盛られたコロナ感染対策に万全を期して、選抜メンバー9名がチームワークを発揮して無事に作業を終えることが出来ました。植樹作業については、グループ・メンバーのSilva様が中心となり、連休中の3日程を充てて実施する予定です。
湘南国際村めぐりの森(横須賀市)においては、開発用地として緑を失っていた荒地が、これまでに5万8,000本以上の苗木を植えることにより本来の森の姿を取り戻しています。地球温暖化や異常気象への対策として、二酸化炭素(CO2)の吸収固定、並びに防災にも資する植樹活動は、ささやかながらプラスのエコ取り組みとして意義深いものと言えます。
今回、一般公募による恒例の植樹祭の開催は叶いませんでしたが、形を変えて当初予定の植樹を実践して行く計画です。宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が指導されて来た「その土地本来の樹種(潜在自然植生種)」の広葉樹を多種類選択して混植・密植します。本植樹事業においては、進和学園はじめ「どんぐりブラザーズ」(福祉施設の森づくりチーム)が栽培した苗木を優先利用頂いており、ご支援下さっている企業・団体、並びに関係の皆様に心より感謝申し上げます。
第18回湘南国際村めぐりの森植樹事業暫定計画書(2020.4.23)
第18回湘南国際村めぐりの森植樹事業/第1弾:苗木納品報告(2020.4.28)
進和学園「いのちの森づくり」プロジェクト 進和学園「いのちの森づくり友の会」基金
進和学園(しんわルネッサンス)の農産品加工場「湘南とまと工房」では、障害のある方々が湘南産のトマトやミカンの搾汁・加工作業に励んでいます。地産地消に基づく地元販売に加え、全国の皆様にもお届け出来るよう、通販「楽天市場」にも登場! 人気のトマトジュースをはじめ、湘南地区の「逸品」を是非ご賞味下さい!
今年も、ご好評の「母の日ギフトセット」をご提供申し上げます。日頃の感謝の気持ちをプレゼントに託して!多くの皆様にご利用頂ければ幸いです!
ご利用はこちらから ⇒ 湘南とまと工房・楽天市場店
*「湘南とまと工房」は、(株)研進の登録商標です。
「湘南とまと工房」は、2014年の稼働以来、各方面から注目を浴びています。「農業」と「福祉」の連携事例として、各種メディアにおいても度々取り上げられています。
【新聞・タウンニュース等】
■新聞各紙
読売新聞「『農福連携』ブランド化作戦」(2020.2.15)
朝日新聞「湘南みかんぱん/青摘み利用ヒット商品」(2019.9.4)
神奈川新聞「照明灯/農福連携・しんわルネッサンス」(2018.10.11)
毎日新聞「障害者が作る食品 グルメショー出品」(2018.1.29)
読売新聞「障害者の手作り 見本市に」(2018.1.27)
病院新聞「広がる農福商工連携 厚労省・農水省幹部が視察」(2016.8.18)
神奈川新聞「広がる農福連携/平塚・進和学園の加工場」(2016.8.17)
神奈川新聞「社会福祉法人と連携/規格外トマトを活用」(2015.7.17)
日本経済新聞「障害者の能力生かせ」(2014.6.5)
読売新聞「農産物加工で障害者就労支援」(2014.6.6)
毎日新聞「障害者 農産物製品化/平塚に加工場」(2014.6.6)
東京新聞「平塚市の障害者施設/地域の農業の活性化に一役」(2014.6.7)
朝日新聞「平塚の農業振興・障害者らも一役」(2014.6.25)
神奈川新聞「障害者 働く場広がれ/農産物6次産業化」(2014.5.16)
■地域情報紙 等
湘南ジャーナル「こだわりのトマト製品を全国発信」(2018.2.2)
タウンニュース平塚版「6次産業化をPR」(2018.2.1)
タウンニュース平塚版(2014.6.12) & 湘南ジャーナル(2014.6.13)
「さがみ」8月号「規格外トマトで収益向上/社会福祉法人とコラボ」(2015.8.1)
【雑誌・情報誌】
■「横浜ウォーカー/YOKOHAMA WALKER」(2019年6月号)
都市情報雑誌として人気を博している同誌(KADOKAWA)の2019年6月号において、「トマトでキレイになる!」との特集が組まれ、その中で「神奈川県産トマトジュース5品を飲みくらべ」と題する記事を掲載、「湘南とまと工房」のトマトジュースが5品の一つに選ばれ紹介されました。
「甘味と酸味がバランスよくて料理にも使えそう」「スープのようなとろみがあって飲み応え抜群」「甘すぎず毎日飲みたくなる味わい」と高いご評価を頂きました。
掲載記事 ⇒ 「神奈川県産トマトジュース5品を飲みくらべ」
■「技術と普及」2018 April(vol.155)(全国農業改良普及職員協議会機関誌)
⇒ 「6次産業化を進める法人を訪ねて/「しんわルネッサンス」農産物加工への挑戦
■「共済総研レポート」NO.142(2015年12月号)
⇒ 「地域の障害者事業所によるJA等との農福商工連携~社会福祉法人進和学園の取り組み~」(JA共済総合研究所 主任研究員 濱田健司)
【テレビ】
■テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(2017年8月31日)
*放送日 :2017年8月31日 9:05~9:15 頃
*内容 :「ふるさと納税」の仕組みを参考として、福祉施設の活動や商品をPRしながら、施設
に対する寄附金を募るWEBサービス「うまふく」が誕生。
湘南産の規格外トマトを活用した無添加トマトジュース「湘南とまと工房」を取り上
げ、そこで働く長崎美穂さん(18才)の働き振りとインタビューを交え、「うまふ
く」を通じた「美味しい福祉のおすそわけ」について分かり易く解説。
福祉施設で働く障害者の工賃が月額1万円台と厳しい現状にある中、就労環境の改善
に繋がることが期待されることを報じました。
テレビ放映内容 ⇒ 「うまふく」&「湘南とまと工房」(PDF/2ページ)
■tvk(テレビ神奈川)「ニュースハーバー 特集 トマトで新事業」(2016年9月16日)
こちらをクリック!拡大してご覧下さい。
⇒ tvkニュースハーバー 特集 「トマトで新事業」
tvk(テレビ神奈川)の下記番組において、進和学園「しんわルネッサンス」における農産品加工場「湘南とまと工房」の取り組みが特集として放映されました。障害者の就労機会を創出し、農業の活性化や地域お越しにも繋がることが期待されることを、作業現場の様子やインタビューを交え分かり易く報じて頂きました。
■NHK 「首都圏ネットワーク」(2014年6月6日)
NHKテレビ ⇒ NHKオンライン「障害者の仕事につなげる加工場」(2014.6.5)
【You Tube】
YOU Tube にて、「しんわルネッサンス/農産物加工場」「湘南とまと工房」に係わる動画が配信されていますのでご覧下さい。
■「湘南とまと工房」を使ったお料理「NODE UEHARA」編
小田急線「代々木上原」駅北口の人気カフェ・レストランNODE UEHARA (ノードウエハラ)様において、2017年春、「湘南とまと工房」のピューレを使った進和学園ランチ・フェアを実施し大好評を博しました。その際の模様が動画配信されています。
You Tube 配信 ⇒ 「湘南とまと工房」を使ったお料理「NODE UEHARA」編
■ひらつかビジョン「福祉施設が取り組む6次産業」
You Tube 配信 ⇒ ひらつかビジョン「福祉施設が取り組む6次産業」
PRスライド「しんわルネッサンス/農産物加工場の紹介」
【その他参考資料】
■ぐるなび目利きシリーズ ippin(イッピン)(2018年7月)
⇒ 「波乗りの疲れも癒すトマトジュース/湘南とまと工房プレミアムジュース」
■広報ひらつか(2014年7月号)
広報ひらつか(2014年7月号)においても、詳細記事が4ページを割いて掲載されました。
⇒ 広報ひらつかNo.1011「おいしいを食卓に/食品加工に挑む福祉施設」(2014年7月)
2020年4月16日、新型コロナウィルス感染拡大を踏まえ、政府は7都府県以外も含めて全国に緊急事態宣言を発しました。特定業種への休業要請に加え、外出自粛やテレワーク、時差出勤、就業時間の短縮等の対策に全国民に協力を求めています。
進和学園の営業窓口会社である(株)研進には東京や横浜からの通勤者もおり、テレワークを積極的に導入することとしました。一方、障害者の生活介護や自立就労支援に直接携わる進和学園(福祉施設)職員は、現場を優先せざるを得ず休業や在宅勤務は困難な実情にあります。それでも、多人数での打合せはテレビ会議で済ませたり、昼食は食堂以外の部屋も利用して時間差を設けると共に座席の配置も工夫、工場を含めて施設内の換気を頻繁に行う等、「密閉・密集・密接」を極力避ける取り組みを強化しています。
自動車業界でも工場の休止や生産計画の見直しが行われ、私共の最大の発注企業であるHonda様も、埼玉製作所(狭山)の2日間停止、鈴鹿製作所No.1ラインの1週間休止を余儀なくされています。(4月18日現在決定の情報)自動車部品組立グループの一部メンバーは、他の作業種に配置転換、農産品加工や「いのちの森づくり」等に加わったり、平塚市より受注している湘南海岸の清掃業務や進和学園のブルーベリー畑の除草作業等を実施しています。
リーマンショックや東日本大震災の際にも経験しましたが、組織要員の臨機かつ弾力的な活用が重要であり、加えて「働き方改革」の契機とするマネジメントが問われています。情報共有を図りチームワークを発揮してこの難局を乗り越えて参りたいと思います。
進和学園の就労系事業の拠点である福祉工場「しんわルネッサンス」における2019年度平均月額工賃は、次のような結果となりました。
Honda様の深いご理解ご支持を得て46年目を迎えるホンダ車部品組立の仕事を中心として、農産品加工「湘南とまと工房」、地元スーパー「しまむら」様における施設外就労、「いのちの森づくり」プロジェクト等の事業の多角化にも注力して、障害のある方々と共に「働く喜び」「役立つ喜び」を分かち合っています。
多くの皆様のご支援を得て、お陰様で2019年度の支給工賃は、A型(雇用型)及びB型(非雇用型)の何れも前年よりプラスとなりました。全国平均と比べると、A型は2倍以上、B型は約3倍の水準となります。
・就労継続支援A型(雇用型) :166,062円(前年比+4.8%)
・就労継続支援B型(非雇用型): 46,903円(前年比+1.0%)
目下、猛威を振るう新型コロナウィルス感染に伴い、本年度は厳しい環境でのスタートとなりました。まずは、健康・安全第一でこの難局を乗り越え、働き甲斐に満ちた日中活動を1日も早く取り戻したいと思います。
「しんわルネッサンス」における平均月額工賃支給実績 | ||
年 度 | 就労継続支援A型(雇用型) | 就労継続支援B型(非雇用型) |
2008 | 167,790円 | 55,076円 |
2009 | 164,020円 (▲ 2.2%) | 55,378円 (+ 0.5%) |
2010 | 133,920円 (▲ 18.4%) | 41,480円 (▲ 25.1%) |
2011 | 139,650円 (+ 4.3%) | 43,819円 (+ 5.6%) |
2012 | 141,296円 (+ 1.2%) | 44,037円 (+ 0.5%) |
2013 | 148,278円 (+ 4.9%) | 45,225円 (+ 2.7%) |
2014 | 153,062円 (+ 3.2%) | 46,799円 (+ 3.5%) |
2015 | 159,164円 (+ 4.0%) | 47,740円 (+ 2.0%) |
2016 | 143,991円 (▲ 9.5%) | 47,867円 (+ 0.3%) |
2017 | 149,866円 (+ 4.1%) | 48,028円 (+ 0.3%) |
2018 | 158,483円 (+ 5.7%) | 46,448円 (▲ 3.3%) |
2019 | 166,062円 (+ 4.8%) | 46,903円 (+ 1.0%) |
【注】①リーマンショックに伴う世界的不況の影響を受け、2010年度に大幅な減額を余儀なく
されました。2016年度のA型、2018年度のB型の減額は、一般就労による退職及
び新規加入に伴う要員交代等によるものです。
②全国平均 ⇒ A型:74,085円、B型:15,603円-2018年度-
厚生労働省資料:平成30年度(2018年度)障害者就労支援施設の平均月額工賃
②「しんわルネッサンス」定員:A型(雇用型)20名、B型(非雇用型)80名、就労移行
支援事業15名、合計115名(2020年4月現在)
2020年(令和2年)4月1日(水)、特別支援学校を卒業した4名の皆様と進和学園の異動職員6名を迎え、福祉工場「しんわルネッサンス」において新年度の出発式が執り行われました。
世界が直面する新型コロナウィルス感染対策を踏まえ、工場のフロアー全面を使って一人一人の間隔を開けて行うこととしました。新たに「働く仲間」となられた方々を歓迎し、まずは、健康・安全第一でコロナに打ち勝つこと!普通に生活し働けるということに改めて感謝すべきこと!進和学園が得意とする「元気」と「明るさ」を忘れず皆で力を合わせチャレンジして行こう!と意志結集を図りました。 進和学園の就労支援事業は、46年目となるホンダ車部品組立作業を中心として、いのちの森づくり、農産品加工「湘南とまと工房」、地元スーパー「しまむら」様との連携による施設外就労等、作業種の多角化を推進しています。皆様の希望や適性を踏まえ、充実した福祉的就労の場を実現するために、進和学園と研進が、役割を分担しながら一致協力する「分業」と「協業」のスタイルが特徴と言えます。
研進は、進和学園の営業窓口会社として学園の手が及ばぬ領域をカバーし良質な仕事を確保することを使命としています。公的資金に依存しない民間会社として柔軟性と機動力を活かした営業活動に注力、我が国の福祉制度が抱える構造的な弱点を克服し「Decent Work:ディーセントワーク」(働き甲斐のある人間らしい仕事)の提供を目指して参ります。
コロナ感染問題により異例の年度スタートを切りましたが、ちょうど満開となった今年のサクラは格別に美しく感じます。
安心して暮らせる日々を取り戻し、皆の夢や希望が花開くことを祈念したいと思います。