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「かなユリ・チャレンジ」(ヤマユリ再生)プロジェクト

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 私達は、2017年秋~2021年春の3年4ヶ月、公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、「ヤマユリ」の花を再生する「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトに取り組みました。助成期間終了後も、財団より球根を譲り受け、ヤマユリの栽培を継続しています。
 本プロジェクトは、同財団の会員(寄付者)から事務局への一通のお手紙が契機となっています。2016年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)を受け、ご自身も障害のあるお子様(45才)の将来を案ずるお母様(80才)から、昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み人々の心の癒しとしては如何?というご提言に基づいています。
 私達は、「いのちの森づくり」において、ドングリや木の実から苗木を育て森林再生の取り組みを進めていますが、財団からこのお話を伺い、大変遣り甲斐のある事業であり、少しでもお役に立てるのであればとの想いから「ヤマユリ」の栽培を請け負わせて頂くこととしました。
ヤマユリhpIMG_7334.jpg 2017年11月、財団専務理事の西ヶ谷孝之様より、自生種の「ヤマユリ」の球根、木子(小球根)及び種子を譲り受け、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭に植えて栽培を始めました。宿根草の「ヤマユリ」が生長して開花することは容易ではないと思っていましたが、幸いにも、球根からの栽培は2018年から2023年の6年連続で開花に成功しました!大輪のヤマユリの花の美しさと芳醇な香りは格別で、私達に感動をもたらしてくれます。詳しくは、後掲の記事と栽培記録をご覧下さい。
 2020年12月、神奈川県内のトラスト緑地において、進和学園が3年間育てて大きくした球根及び種子から栽培した小球根の返還式が行われました。元々、同緑地で採取したヤマユリの小球根や種子をお預かりし財団のご指導を得て進和学園にて栽培したものであり、ヤマユリの「里帰り」が実現したことを嬉しく思います。
 助成期間は終了しましたが、「津久井やまゆり園」での悲しい事件を決して忘れず、この事件の背後に見え隠れする問題点は何か?同じ障害者福祉に従事する者として、亡くなられた方々への追悼の念と合わせ自問自答して参りたく、ヤマユリの栽培をこれからも続けて行きたいと思います。球根贈呈式hpIMG_0730.jpg

本件に関し、同財団の機関誌「ミドリ」に掲載された記事を紹介します。  20181022「ミドリ」理事長寄稿hp.jpg
   
*上記をクリックすると拡大して閲覧出来ます。
   「ミドリ(midori)」No.124 春号2022/『かなユリ・チャレンジ』に参加して
   「ミドリ(midori)」No.119 冬号2020/「かなユリ・チャレンジ」(球根返還式)
   「ミドリ(midori)」No.115 冬号2019/「かなユリ・チャレンジ」活動報告会
     「イベント&ボランティア情報2019」「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト
     「ミドリ(midori)」No.111 2018冬号/「湘南リトルツリー」
     「ミドリ(midori)」No.110 秋号2018/「かなユリ・チャレンジ」(県の花「ヤマユリ」に想う)
  
「ミドリ(midori)」No.109 夏号2018/「かなユリ・チャレンジ」始動
     「ミドリ(midori)」No.107 冬号2017/「かなユリ・チャレンジ」始動

公益社団法人日本発達障害連盟の機関誌「JL NEWS」(2019年7月号)は、「津久井やまゆり園事件から3年~それぞれの立場で、取り組みを~」と題する特集を組みました。進和学園「しんわルネッサンス」の瀬戸利彦施設長が、「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトについて寄稿した文章が掲載されました。
JL NEWS 「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト(瀬戸利彦)
/(2019年7月号:公益社団法人日本発達障害連盟)

【栽培レポート:5年目(助成期間対象外)】
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【栽培レポート:4年目(助成期間対象外)】
 
  ヤマユリ4年連続開花(2021.6.15)
 60cm以上に生長/種子からも発芽(2021.4.17)
 球根の発芽(2021.3.17)
 球根植付けと種子の播種(2020.12.7)

【栽培レポート:3年目】 
 球根の掘り起こし&小球根の回収-秋の作業-(2020.10.28)
 3年連続開花に成功!一部に開花不良/美しいヤマユリを観賞(2020.7.26)
 害虫:アオバハゴロモの幼虫付着対策(2020.7.7)
 3株共に生長/2株に蕾を認めた!/種子(小球根)からの栽培(2020.6.15)
 球根からの栽培/3年連続発芽に成功!(2020.5.5)
   種子(小球根)からの栽培/2年目の発芽(2020.4.7)
【栽培レポート:2年目】
 3年目に向けて秋の作業NO.2(2019.12.4)
 活動報告会/3年目に向けて秋の作業NO.1(2019.10.1)
 球根からの栽培/2年連続でヤマユリ開花(2019.8.1)
【栽培レポート:1年目】
 ヤマユリの球根植え替え/鱗片・種子からの栽培(秋の作業)(2018.10.15)
 ヤマユリが咲きました!(2018.7.7)
 3個のツボミ 10~15cmに生長!(2018.6.28)
 球根の生長優先のためツボミ1個を摘み取り/残り3個ツボミ5~6cm(2018.6.19)
 ヤマユリを固定する支柱を設置/ツボミの大きさ4~5cm(2018.6.7)
 ツボミが4個付きました!ツボミの大きさ約3cm(2018.5.21)
【プロジェクト始動の際の記録】
 「ヤマユリ」再生プロジェクト/種子からの育成(2018.1.25)
 「ヤマユリ」再生プロジェクト/木子の植え付け(2017.11.21)
 「ヤマユリ」再生プロジェクト/球根の植え付け (2017.11.13)

ヤマユリ8輪が開花!~球根からの栽培6年連続成功!~

2023/06/20

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種から栽培ヤマユリhpIMG_7331.jpg 2017年から2021年にかけて、公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け取り組んだ「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト。「津久井やまゆり園事件」(相模原障害者施設殺傷事件)への追悼の念を込めて、神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとしようとするものです。
 助成期間は終えましたが、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で、財団から譲り受けた球根や種からの栽培を継続しています。球根からの栽培は今年も成功し、美しく豪華な花が8輪、一斉に開花しました。華麗な花と芳醇な香りを楽しんでいます。
 また、プランターを利用して種子からの栽培も粘り強く続けていますが、右の写真のように漸く茎を伸ばして生長したものも出て来ました。

ヤマユリが咲きました!~球根からの栽培/5年連続で開花成功!~

2022/06/23

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 進和学園では、2017年秋~2021年春の約3年4ヶ月に渡り、公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、「ヤマユリ」の花を再生する「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトに取り組みました。本プロジェクトは、「津久井やまゆり園事件」(相模原障害者施設殺傷事件)への追悼の念を込めて、神奈川県の花ヤマユリを増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとしようとするものです。
 現在も、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭でヤマユリの栽培を続けています。財団から寄贈を受けた球根は今年も順調に生長し、これまでの最多の12個の蕾を付けました。6月21日に最初の1輪が開花し、翌22日は5輪が咲きました。美しいヤマユリの花に重ねて、「いのち」の尊さを確認し悲しい事件の背後に見え隠れする課題に向き合って参りたいと思います。

神奈川新聞「やまゆり園事件は問う・支援の現場から」~進和やましろホーム~

2022/06/08

 神奈川新聞は、2016年7月に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)が突き付けた課題について足元から考えようと、障害者の暮らしの場を巡り「やまゆり事件は問う」という記事を逐次掲載しています。2022年6月8日の同新聞(1面&21面)は、進和学園の「進和やましろホーム」(生活介護入所施設)において、重い障害を有す方達の暮らしや施設が直面している支援の現状と課題について報じています。山本照子記者は、2日間に渡り丁寧な取材を行い、山岸直道施設長をはじめ職員へのインタビューを通じて、「断片紡ぎ思いに迫り」「集団と個のジレンマ」「こだわり」「普通とは」・・といったキーワードから支援現場が抱える悩みや問題意識を浮き彫りにしています。

神奈川新聞「やまゆり園事件は問う/支援の現場から」(進和やましろホーム)(2022.6.8)

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 一方、進和学園では、2017年秋~2021年春の約3年4ヶ月に渡り、公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、「ヤマユリ」の花を再生する「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトに取り組みました。本プロジェクトは、「津久井やまゆり園事件」への追悼の念を込めて、神奈川県の花ヤマユリを増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとしようとするものです。
 (株)研進は、進和学園の窓口会社として本取り組みを仲介、現在も、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭でヤマユリの栽培を続けています。財団から寄贈を受けた球根は今年も順調に生長し、これまでの最多の12個の蕾を付けました。間もなく大輪の美しい花を咲かせてくれる筈ですが、ヤマユリの花に重ねて、「いのち」の尊さを確認し合い、悲しい事件が残した課題に真摯に向き合って参りたいと思います。 

「かなユリ・チャレジ」関連記事(機関誌「ミドリ」:かながわトラストみどり財団)
 「ミドリ」No.124春号2022~「かなユリ・チャレンジ」に参加して~(PDF)

「ミドリ(midori)」春号2022(かながわトラストみどり財団)に寄稿

2022/04/06

ミドリ20220406hp64_0001.jpg 進和学園では、2017年11月~2021年3月の約3年4ヶ月に渡り、公益財団法人かながわトラストみどり財団様の助成を受け、「ヤマユリ」の花を再生する「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトに取り組みました。本プロジェクトは、2016年7月に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への追悼の念を込めて、神奈川県の花ヤマユリを増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとしようとするものです。
 同財団の機関誌「ミドリ(midori)」春号2022 において、本取り組みのコーディネート役を果たした(株)研進の出縄貴史が寄稿した記事が掲載されました。
 同財団とは、神奈川県の「成長の森」事業や進和学園が推進する「いのちの森づくり」をはじめ、連携関係にあります。悲しい事件を追悼するために企画された「かなユリ・チャレンジ」に参加して、種子や球根からのヤマユリの栽培に挑戦することを通じて、「いのち(命)」の尊さを改めて学ぶ貴重な機会となりました。皆様にもご一読頂ければ幸いです。
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掲載記事:「ミドリ」No.124春号2022~「かなユリ・チャレンジ」に参加して~(PDF)

ヤマユリの花 4年連続で開花に成功!

2021/06/15

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公益財団法人かながわトラストみどり財団
様と連携して取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への鎮魂・追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いから発するプロジェクトです。
2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、4年目を迎えています。財団からの助成期間は、本年3月末で終えましたが、財団のご厚意により球根と種子を譲り受けて福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で栽培を継続しています。
2021年6月15日、球根からの栽培では、今年も美しい大輪のヤマユリが開花しました。球根からは、4年連続で開花に成功!早速、代表メンバーと記念写真を撮影しました。
20210615ヤマユリ開花hp2IMG_0075.jpg
「津久井やまゆり園」での事件から間もなく5年が経過・・・、昨年より1ヶ月も早く咲いた今年のヤマユリも華麗な姿を見せてくれました。このヤマユリの花に、悲しい事件の犠牲となられた方々への哀悼の念を込めて、同じ福祉に従事する仲間として決して忘却しないことの証としたいと思います。

【栽培レポート:4年目(助成期間対象外)】
 60cm以上に生長/種子からも発芽(2021.4.17)  球根の発芽(2021.3.17)
 球根植付けと種子の播種(2020.12.7)

「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト ~ ヤマユリ球根の返還式 ~

2020/12/20

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公益財団法人かながわトラストみどり財団
の助成を受け、私達が取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への鎮魂・追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いから発するプロジェクトです。2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で、主に球根と種子からの栽培に取り組み、球根からの栽培は3年連続で開花に成功、また、種子からの栽培も約15株を小球根の状態にまで生長させることが出来ました。
植樹hp3IMG_9187[1].jpg2020年12月2日、かながわトラストみどり財団並びに関係の皆様が保全活動に尽力されている神奈川県内のトラスト緑地において、進和学園が3年間育てて大きくしたヤマユリの球根及び種子から栽培した小球根の返還式が行われました。元々、同緑地で採取したヤマユリの小球根や種子をお預かりし財団のご指導を得て進和学園にて栽培したものであり、ヤマユリの「里帰り」が実現しました。進和学園メンバー代表から財団専務理事の西ヶ谷孝之様に球根を返還申し上げた後、ボランティアの方々、神奈川県及び財団スタッフの皆様とご一緒に球根や小球根を植え付ける作業を行ないました。この3年間の栽培経験を報告させて頂きましたが、皆様も興味津々で熱心に作業に参加下さいました。
「津久井やまゆり園」での事件から4年・・、障害のある方達の人権を尊重し命の大切さを語り継いで行くためにも、「かなユリ・チャレンジ」に込めた願いを継承して参りたいと思います。球根の「里帰り」を果たしたこの日、有難いことに財団事務局より新たな小球根を分けて頂きました。早速、福祉工場「しんわルネッサンス」でも植付を行いたいと思います。

本件について、財団機関誌「ミドリ」に報告記事が掲載されました。
⇒ 「ミドリ」-「かなユリ・チャレンジ」活動報告-No.119 冬号 2020
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「津久井やまゆり園」事件から4年 ~ ヤマユリの花に追悼の念を込めて! ~

2020/07/26

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公益財団法人かながわトラストみどり財団
の助成を受け、私達が取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への鎮魂・追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いから発するプロジェクトです。
2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、3年目を迎えています。福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で、主に種子と球根からの栽培に取り組んでいます。球根からの栽培では、3本の苗が無事に発芽し、その内、2本が蕾を付けました。2020年7月23日から24日にかけて3つの蕾が開花しました。球根からの栽培では、3年連続で花を咲かせることに成功しました。
一番背の高い苗には、元々3つの蕾が付きましたが、途中で一つが脱落、その後も、アオバハゴロモの幼虫付着やその他の害虫の影響も受けたようで蕾に穴が開いてしまったり変形が認められました。二番目の苗の蕾は、害虫の被害も乗り越えて、小振りですが美しい花を最初に咲かせました。そして、穴の開いてしまった蕾も花弁の半分が縮れてしまう開花不良の状態ながらも開花しました。
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「津久井やまゆり園」での事件から4年が経過・・・、あの日と殆ど同時期に咲いた今年のヤマユリ、白地にイエローの帯が走り、赤い斑点と朱色の雄しべがアクセントとなる華麗な姿を見せてくれました。とりわけ、開花不良を起こしたヤマユリは、悲しい事件への哀悼と一縷の願いを込めてヤマユリ自体が一生懸命に花を咲かせようと頑張っているようで感動を覚えます。命の尊さを教えてくれているようです。
(「津久井やまゆり園」での事件から4年目の7月26日、追悼の想いを込めて記させて頂きます)

 【栽培レポート:3年目】
 3年連続開花に成功!一部に開花不良/美しいヤマユリを観賞(2020.7.26)
 害虫:アオバハゴロモの幼虫付着対策(2020.7.7)
 3株共に生長/2株に蕾を認めた!/種子(小球根)からの栽培(2020.6.15)
 球根からの栽培/3年連続発芽に成功!(2020.5.5)
   種子(小球根)からの栽培/2年目の発芽(2020.4.7)

「かなユリ・チャレンジ」3年目の春/「いのち」の尊さを実感!

2020/05/05

公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、私達が取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いからプロジェクトがスタートしました。
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2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、3回目の春を迎えています。福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭で栽培しているヤマユリにも「芽吹き」の変化が訪れました。
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の1ケ月延長が決まり、社会は憂鬱な閉塞感に閉ざされていますが、ささやかな自然の営みに触れることで心の潤いを取り戻すことが出来るように感じます。自然は、今、この一瞬を生きることに全力を傾けているようです。球根から発芽し、光を求めて伸びるヤマユリが「いのち」の尊さを教えてくれます。
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球根からの栽培は3年連続で発芽に成功しました。今年も蕾を育み大輪の美しい花を咲かせてくれるのではと期待が膨らみます。 また、種子からの栽培にも取り組んでおり、米粒ほどの大きさに育った小球根からは2年目の発芽が認められます。小さな船形の葉がプランターの中で生長しています。 
栽培レポート:
  球根からの栽培/3年連続発芽に成功!(2020.5.5)
  種子(小球根)からの栽培/2年目の発芽(2020.4.7)

「かなユリ・チャレンジ」秋の作業

2019/12/04

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公益財団法人かながわトラストみどり財団
の助成を受け、私達が取り組む「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトは、2016年7月に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)への追悼の念を込めたものです。昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み心の癒しとして頂きたいとの願いが込められています。
2017年秋に始まった「ヤマユリ」再生の取り組みは、3年目に入りました。2019年10月1日、財団主催により「かなユリ・チャレンジ」活動報告会を「しんわルネッサンス」を会場に開催し、参加頂いた14名の皆様と共に球根の一部掘起し等を実施しました。秋に行うべき次の作業がスケジュールの関係で積み残されていましたが、12月3、4日の両日にかけて行うことが出来ました。
(1)葉が枯れた一番大きなヤマユリの苗木の球根を掘出し違う場所へ植替え。
(2)球根から一部剥がした鱗片をプランターに植付け。
(3)種子から発芽した1年目の小球根をプランターに植付け。
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お陰様で、球根からの栽培は2年連続で成功し、大輪の美しい花を咲かせました。来年の夏もヤマユリの花を皆で楽しめるよう、そして、悲しい事件への記憶を決して忘れぬよう、本プロジェクト3年目に向けて取り組んで参りたいと思います。 

栽培レポート:
 
3年目に向けて秋の作業 NO.2(2019.12.4)
 活動報告会/3年目に向けて秋の作業 NO.1(2019.10.1) 

「かなユリ・チャレンジ」活動報告会

2019/10/01

私達は、公益財団法人かながわトラストみどり財団の助成を受け、「ヤマユリ」の花を再生する「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトに取り組んでいます。
2017年秋、財団より「ヤマユリ」の球根を譲り受け、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭に植え付けました。球根からの栽培は2年目を迎えており、幸いにも2年連続で大輪の美しい花を咲かせることが出来ました。球根に加えて、種子、鱗片、木子(小球根)からの栽培に着手していますが、種子から花を咲かせるまでには5年もかかるそうで、正に粘り強い挑戦となりそうです。
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2019年10月1日、財団主催により「かなユリ・チャレンジ」活動報告会が、「しんわルネッサンス」を会場に開催され、事務局を含め14名の皆様が集いました。
この取り組みが、無念な事件により犠牲となられた方々の鎮魂を祈りつつ、激減している自然種のヤマユリを守り増やすための活動であるとの説明を受けた後、インストラクターの広川一久様による「美しい日本のユリ/ヤマユリの生態と歴史」に関する講義が組まれました。参加頂いた皆様は大変熱心に聴講されました。
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昼食を挟んで、福祉工場の中庭において、次の作業をご一緒に行って頂きました。
(1)花を終えたヤマユリの苗木の球根を掘り出し観察。
(2)種子から発芽した1年目の小球根を掘り起こして確保。
(3)種子から発芽した2年目の小球根をプランターに播種し植替。
球根hpIMG_5993.jpg黄色味を帯びた球根を認めると、一同の歓声が上がりました。また、種子から発芽した1年目の小球根の存在は半信半疑でしたが、数は少ないものの確保することに成功。種子から発芽した2年目の小球根も未だ米粒程の大きさで、これが何れ立派なヤマユリに育つとは信じられないのですが、自然の神秘を痛感する一連の作業に、皆様も興味津々の様子でした。

予定の作業を終えて、福祉工場でのホンダ車部品事業及び農産品加工場「湘南とまと工房」をご視察頂くと共に、湘南平にあるホットケーキ・パーラー「湘南リトルツリー」に立ち寄って頂きました。「多様性と調和」をコンセプトとして種々の木々を内装や家具に活かした癒しの空間で、私達が推進する「いのちの森づくり」を象徴する「どんぐり」印が可愛い自慢のホットケーキをご賞味頂きながら、楽しい歓談の時間を共有しました。

栽培記録:活動報告会/3年目に向けて秋の作業(2019.10.1)
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ヤマユリが咲きました! ~球根からの栽培2年連続で開花!~

2019/08/01

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記念写真hpIMG_5702.jpg2017年秋に自生種の「ヤマユリ」の球根を福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭に植え付け、球根からの栽培は2年目を迎えています。そして、昨年より1ヶ月近く開花が遅れましたが、今年も美しい花を咲かせました。「津久井やまゆり園」の事件(相模原障害者施設殺傷事件)から3年が経過、このプロジェクトに込められた追悼の念をヤマユリ自体が受け止めて精一杯頑張ってくれているようにも感じます。
無念な事件により犠牲となられた方々の鎮魂を祈り、決してこの事件を忘れず「共生社会」の実現に近付けるためにも、私達が出来るささやかな取り組みを続けて参りたいと思います。

栽培記録:球根からの栽培/2年連続でヤマユリ開花(2019.8.1)

            * * * * * * * * * *

公益社団法人日本発達障害連盟の機関誌「JL NEWS」(2019年7月号)は、「津久井やまゆり園事件から3年~それぞれの立場で、取り組みを~」と題する特集を組みました。その中で、進和学園「しんわルネッサンス」の瀬戸利彦施設長が、「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトについて寄稿した文章が掲載されています。

JL NEWS 「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト
(瀬戸利彦)/(2019年7月号:公益社団法人日本発達障害連盟)

ヤマユリ 球根からの栽培2年目 今年も蕾が付きました!

2019/07/05

「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトにおいて、ヤマユリの球根からの栽培は2年目を迎えています。昨秋、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭において、初年度の栽培場所から数メートル離れた半日陰の場所に球根を3個植え付けました。幸いに、2株が生長して、今年も3個の蕾を付けました。
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ヤマユリの種子からの栽培

2019/04/11

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2018年10月にプランターにヤマユリの種子を撒いて育てていますが、2019年春、次々に発芽しました。細長く小さな可愛い葉の緑色がとても美しく輝いています。4月11日現在、幼葉は、2~3cm程で、これが、あの大輪の花を咲かせるヤマユリとは信じられない可憐な姿です。財団スタッフの方も様子を確認に来て下さり、ヤマユリ談議に花が咲きました。
尚、昨秋、福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭に植え替えた2年目の球根、及び、工場隣接の畑の合間に植えた木子と鱗片からは、未だ芽が出ていません。昨年の今頃は、球根から発芽していたので、果たして上手く芽を出してくれるのか少し心配です。

昨秋の栽培レポート
⇒ 
ヤマユリの球根植え替え/鱗片・種子からの栽培(秋の作業)(2018.10.15)

ヤマユリの球根植え替え

2018/10/10

福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭に初めて植え付けた5個の球根は、幸い4個が発芽し、2018年6月末~7月初旬に、美しい3輪の花を咲かせました。真っ白な花弁に赤い斑と黄色の縞模様、その美しさと芳醇な香りを愛でながら楽しみました。
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2018年10月10日、財団スタッフの方のご指導を受け、球根の掘り起しと植え替え作業を行いました。ドキドキしながら掘り返すと、黄色味を帯びた球根が現れ、一同、感激の声!発芽しなかった球根も一回り大きく生長して無事でした。発芽した球根は、かなり大きく成長しています。球根周囲には鱗片も形成されていました。鱗片は、そっと剥がしてプランターに植えて育てます。また、小さな根が生えた種子を譲り受け、こちらもプランターに播種します。球根・鱗片・種子と色々な形態で栽培に挑戦・・・、命の尊さや自然の神秘に触れつつ、本プロジェクトに注力して参ります。
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栽培レポート: ヤマユリの球根植え替え/鱗片・種子からの栽培(秋の作業)(2018.10.15)
参考:これまでの栽培レポート
 ・ヤマユリが咲きました!(2018.7.7)
 ・3個のツボミ 10~15cmに生長!(2018.6.28) 
 ・球根の生長優先のためツボミ1個を摘み取り/残り3個ツボミ5~6cm(2018.6.19)
 ・ヤマユリを固定する支柱を設置/ツボミの大きさ4~5cm(2018.6.7)
 ・ツボミが4個付きました!ツボミの大きさ約3cm(2018.5.21)
参考:「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト始動
 「ヤマユリ」再生プロジェクト/種子からの育成(2018.1.25) 
 「ヤマユリ」再生プロジェクト/木子の植え付け(2017.11.21)
   「ヤマユリ」再生プロジェクト/球根の植え付け (2017.11.13)

ヤマユリが咲きました! ~ 「かなユリ・チャレンジ」 プロジェクト ~

2018/07/07

ヤマユリhpIMG_3180.jpg
研進&進和学園は、公益財団法人かながわトラストみどり財団様の助成を受け、「ヤマユリ」の花を再生する「かなユリ・チャレンジ」プロジェクトに取り組んでいます。
本プロジェクトは、同財団の会員(寄付者)から事務局への一通のお手紙が契機となっています。2016年7月に起きた「津久井やまゆり園」での痛ましい事件(相模原障害者施設殺傷事件)を受け、ご自身も障害のあるお子様(45才)の将来を案ずるお母様(80才)から、昔は各所に見られた神奈川県の花「ヤマユリ」を増やすことで、悲劇を悼み多くの人々の心の癒しとして頂きたいというご提案に基づくものです。
私達は、「いのちの森づくり」において、ドングリや木の実から苗木を育て森林再生の取り組みを進めていますが、財団の方からこのお話を伺い、大変遣り甲斐のある事業であり、少しでもお役に立てるのであればと思い「ヤマユリ」の栽培を請け負わせて頂くこととしました。
 しんわルネッサンスhp2IMG_3172.jpg
2017年11月に、自生種の「ヤマユリ」の球根、木子(小球根)及び種子を譲り受け、球根5個を福祉工場「しんわルネッサンス」の中庭に植え付けました。2018年3月、幸いにも4個の球根が発芽し、苗木も徐々に樹高を伸ばして3株に4個のツボミが付きました。球根の生長を優先するため、当初は、ツボミを摘み取る予定でしたが、せっかくの機会ですので財団にご相談して膨らんだツボミ3個については開花を待つこととしました。
2018年6月30日、二番目に高い苗木のツボミが、ついに開花しました。土曜日で、福祉工場は休みでしたが、臨時出勤していた職員が発見し写真撮影を行い報告してくれました。週明け、美しい大輪に芳醇な香りを皆で愛でながら鑑賞しました。
ヤマユリhpIMG_3239.jpg
7月4日、大きい苗木のツボミ2つの内の一つが開花しました。低い苗木の花に続く2輪目の開花です。球根が大きい分、良く生長して先に咲いた花よりも一回り大きく更に豪華で見事なヤマユリです。
7月6日には、残り一つのツボミも開きました。枝分かれした先端に大輪の花を咲かせたヤマユリ。真っ白な花弁に赤い斑と黄色の縞模様、橙色のオシベがコントラストを加えて美しさを一際引き立てています。
    ヤマユリhpIMG_3280.jpg
詳細はこちら ⇒ 「ヤマユリ」再生/「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト
参考:栽培レポート
 ・ヤマユリが咲きました!(2018.7.7)
 ・3個のツボミ 10~15cmに生長!(2018.6.28) 
 ・球根の生長優先のためツボミ1個を摘み取り/残り3個ツボミ5~6cm(2018.6.19)
 ・ヤマユリを固定する支柱を設置/ツボミの大きさ4~5cm(2018.6.7)
 ・ツボミが4個付きました!ツボミの大きさ約3cm(2018.5.21)
参考:「かなユリ・チャレンジ」プロジェクト始動
 「ヤマユリ」再生プロジェクト/種子からの育成(2018.1.25) 
 「ヤマユリ」再生プロジェクト/木子の植え付け(2017.11.21)
   「ヤマユリ」再生プロジェクト/球根の植え付け (2017.11.13)

「かなユリ・チャレンジ」 ~ ヤマユリの栽培記録 ~

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