
出縄貴史(2024)「JL NEWS」(公益社団法人日本発達障害連盟)
公益社団法人 日本発達障害連盟 の機関誌「JL NEWS」2024年5月号(No.151)は、「就労特集」として発行されました。同機関誌の編集委員を仰せつかっている研進の出縄貴史が、巻頭言(intoroduction)を担当、タイトルを「ウソのままではいけない!『福祉的就労の道』を拓く!」とさせて頂きました。
小倉昌男氏(ヤマト福祉財団理事長 当時)の名著「福祉を変える経営」(日経BP社、2003年)における「『福祉的就労』という言葉のウソ」という指摘が、20年を経た現在も私達に重くのしかかっています。
障害者の一般就労(企業雇用)に対して、いわゆる「福祉的就労」が依然として低工賃から脱せず貧困な状態にあり、両者の格差は益々拡大している実情を踏まえ、本号では、改めて「福祉的就労」に焦点を当てることとしました。
日本セルプセンター事務局長の小林克彦様には、これまで纏まった論考が乏しかった「共同受注」をテーマに取り上げて頂きました。福祉施設の自助努力を補完し、営業活動の意志を注入する役割も期待される「共同受注」の現状と今後の課題につきご寄稿頂きました。
また、全Aネット理事長の久保寺一男様には、揺れ動くA型事業所の就労支援を取り巻く最新の状況から、国の動向や障害者権利条約の影響、報酬改定、雇用率代行ビジネス等に係る解説と問題意識等をご披露頂きました。
何れも大変示唆に富んだ内容であり、ご参考として頂けたら幸いです。