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どんぐり育苗キット


「どんぐり育苗キット」 ~ ご自宅・職場・学校で! ~

「どんぐり育苗キット」/右:「どんぐり」から発芽したアカガシ

 進和学園の「いのちの森づくり」プロジェクトでは、「どんぐり育苗キット」を企画し、2014年から2017年にかけて提供させて頂きました。
 このキットは、2011年の東日本大震災を契機に誕生しました。津波の猛威により、東北沿岸の防潮林が甚大な被害を受けたことに伴い、宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)の提言と指導により「瓦礫を活かす森の長城/いのちを守る森の防潮堤」プロジェクトがスタートしました。宮城県岩沼市、仙台市、福島県南相馬市をはじめ、東北地方の海岸に津波にも耐える潜在自然植生種による防潮林の再生・構築への挑戦です。仙台市内で収集した「どんぐり」や木の実を各地で育て、樹高30cm以上の2~3年生苗を、東北の地に返して植樹し防潮林を育もうという取り組みに、研進・進和学園も手を挙げて参加しました。進和学園の「どんぐりハウス」ではスペースが足りず、神奈川県公園協会様のご協力を得て、近隣の大型ハウスを借りて東北産の苗木の圃場(「ころころハウス」と命名)としました。
 一方、志ネットワーク青年塾(主宰:上甲晃様)の皆様は、「志の高い日本」の実現を目指す活動の一環として、「いのちを守る森の防潮堤」プロジェクトにボランティアとして参加されましたが、私共の「どんぐり育苗キット」をご利用頂けることとなりました。会員の皆様は、何回か進和学園に来訪されて、苗木の育て方を修得されました。各自がご自宅で「どんぐり育苗キット」による苗木栽培を行い、数年後に東北の防潮林として植樹を全うされました。

 「どんぐり育苗キット」は、自然の営みを実体験をもって学習、また、緑化による環境保全や進和学園及び連携福祉施設で働く障害のある方々の自立就労支援にも役立ちます。子供達には、命の尊さや自然の大切さを学ぶ情操教育の機会にもなることから、一般の皆様や学校からのお申し込みも受け付けました。

 東北被災地の「いのちを守る森の防潮堤」には、多くの方々が協力し、今では、見事に生長して立派な防潮林の姿を見せてくれます。本プロジェクトは一段落するに至り、現在、「どんぐり育苗キット」の提供も休止していますが、機会があれば改めて取り組んで参りたいと思います。
 LVHM(ルイ・ヴィトン)高級時計部門ZENITHジェネラルマネージャーの髙橋正敏さんの趣味はゴルフ。ゴルフ専門誌にもそのライフスタイルが紹介されていますが、家庭では「どんぐり育苗キット」の愛好家! 仕事の合間にドングリを育て、植樹祭や育樹祭にも参加下さっています

「どんぐり育苗キット」での育て方

 ①「どんぐり」をトレーにまいて発芽させます。
 ②トレーで発芽した「どんぐり」の葉が双葉から四葉のころにポットに植え替えます。
 ③地上30㎝以上に成長して根がポットに充満したら植え時です。
 ④「どんぐり」は神奈川県もしくは関東他県で採取した常緑広葉樹のものです。
  (東北被災地の防潮林用には、仙台市で収集した「どんぐり」を利用)
【キットの内容/価格1700円(税・送料別)】
 ・トレー
 ・底鉢ネット
 ・土(トレー用・ポット用)
 ・もみ殻
 ・記録プレート21枚
 ・産地シール
 ・ポット20個
 ・説明書

「どんぐり」から苗を育てる!

詳しくはこちら(上記説明書を拡大してご覧頂けます):

アカガシの発芽

アラカシとスダジイを半数づつ撒いた育苗キット

どんぐり育苗キット スタッフ栽培レポート 2017シーズン

アカガシの若芽は赤色を帯びて発芽!
最初の1本を確認するまで、本当に芽がでて来るか?
少し心配になりますね!
乾燥しないよう水を時々与えます!

次々に芽を出して来ます!
20個のドングリ内、半分の10個が発芽!

青年塾・森の防潮堤ボランティア実習会(2014.6.28)

 志ネットワーク青年塾(主宰:上甲晃様)の皆様は、東北の被災地における「いのちを守る森の防潮堤」プロジェクトにボランティア参加されています。
 2014年6月28日、同塾17名の皆様が、進和学園に来訪され、ドングリの苗木栽培に係る知識・ノウハウを学ぶ実習会を開催されました。
 進和学園を実習会場に選定頂くのは3回目です。東北産のドングリを播種した育苗キットを各自持ち寄り、生長の具合を見比べつつ、発芽した幼苗をポットに移し替える作業も行いました。