
研進・進和学園におけるホンダ車部品授産事業の歩みを写真アルバムで辿ります。
写真左:開園式で挨拶する出縄明園長(初代理事長)
写真中:開園当時の進和学園(神奈川県平塚市万田)
写真右:出縄光貴(研進 創設者)、出縄明初代理事長の実兄で、当時、本田技研工業(株)浜松製
作所に勤務。
(児童の成長に伴い、この16年後に進和学園において障害者自立支援を目的とする「ホンダ車部品」の授産事業がスタートするとは、当時は誰も予想出来ませんでした)
写真左:開園直後の進和学園児童部の建物(神奈川県平塚市万田)
写真中:ホンダ浜松製作所勤務時代の出縄光貴(後列中央)
写真右:同上(中央)
出縄 光貴 経歴 |
大正12年、神奈川県平塚市生まれ。東京商大(一橋大)卒。 旭硝子他を経て、昭和29年(31歳)本田技研工業(株)入社。 資材・経理畑を歩み、昭和42年(44歳)同社を退職。進和学園 と本田技研工業(株)との掛け橋となり、昭和49年(51歳)、(株)研進を創設しホンダ車部品授産事業の道を拓く。 経理の専門家で、経済合理主義者の反面、優しく情に篤い。組織 より個人を重んじ、権威主義的な姿勢を嫌った。進和学園利用者 ご本人との交流・触れ合いに生き甲斐を求めた。 「進んで名を求めず、退いて罪を避けず」(孫子)を範とし、進 和学園窓口会社:研進の運営に当たる。 平成16年8月永眠。享年81歳。「死者は生者を煩わすべからず」 「お経、戒名無用」との遺志から自宅にて家族葬。分骨し学園の 仲間と共に「メモリアルしんわ」に眠る。 |
本田技研工業(株)創立50周年記念 協力会社紹介文より ~ 1998年4月10日 ~ |
(株)研進:昭和49年、社会福祉法人進和学園の当時学園理事であった(株)SONY会長の井深大氏が積極的に開設を支持し、又本田宗一郎最高顧問(当時)にも強力に支持して頂き、入園者に「働く喜び、社会に役立つ喜び」を体験してもらおうとHONDA製品の部品加工(主にASSY作業)を行ってきている。 |
ホンダ車部品の組立加工作業を通じて「働くよろこび」「役立つよろこび」を皆で分かち合って来ました。
研進では、創業当初から知的障害者の方々を募り、直接雇用による就労の場を提供することにも努めました。一時は、10名以上の知的障害をお持ちの方々が、研進の社員として働いていました。蓄積した経験やノウハウは、現在「しんわルネッサンス」のA型(雇用型)事業に引き継がれています。
(株)研進は、授産事業の営業窓口会社として「福祉」の中に企業的な運営手法を導入することを目指して来ました。元ホンダマンであった出縄光貴をはじめ、研進の社員はその殆どが企業出身です。
進和学園と研進による、其々の専門性を活かした「分業」と「協業」のスタイルが、事業運営の特徴となっています。
ホンダ様のご支援ご指導の下、品質保証と工程管理の向上に取り組み、2007年、知的障害部門の福祉工場として日本初となるISO9001認証を取得しました。工場で働く知的障害者を含めて全員での認証取得は他に例を見ぬものであり、それ以降も毎年の更新を果たしています。
写真左:ホンダ埼玉の皆様によるISO9001認証取得に向けた直前ご指導(2007年2月)
写真右:ホンダ様及び部品メーカー様との部品組立検証会(2007年11月)
2012年12月15日、38年間に亘り、ホンダ車部品をはじめ様々な作業を営み、障害者の自立就労支援に貢献して来た進和職業センターのお別れ・感謝式が開催されました。同センターは建て替えられ、2014年に高齢障害者のための生活介護施設「はばたき進和」として生まれ変わりました。
進和職業センターの活動は、ホンダ車部品事業の拠点である「しんわルネッサンス」他に確実に引き継がれています。
詳しくは⇒ 進和職業センター・感謝の集い
写真を拡大して閲覧 ⇒ 進和職業センター:感謝の集い(2012.12.15)
本田技研工業の皆様との交流は、品質保証や工程管理等の業務面に止まらず、色々な局面に及んでおり、私達にとって大きな励みとなっています。
写真上:本田技研工業浜松製作所見学会(1995年11月)
■ ホンダOBの皆様をお迎えして
研進の創設者である故 出縄光貴が元ホンダマンであったご縁もあり、本田技研工業OBの皆様との交流も脈々と続いています。
写真:クリスマスのご慰問に来訪された服部孝幸様、磯部誠治様、馬渕亮三様、小田喜代様、竹島
加殊子様とご一緒に(2003年12月 進和職業センター)
西田通弘様(ホンダ元副社長)のご指導
本田技研工業・元副社長の西田通弘様には、研進の創業当初よりお世話になりました。2019年10月にご逝去(享年96歳)されるまで、進和学園の顧問をお引き受け頂き、大所高所から親身なるご指導を賜りました。
写真左:西田通弘様と共に/進和学園創立50周年記念「本人のつどい」(2008年5月)
写真中: 同上 /サロンドクレール展(銀座・伊東屋 2009年6月)
写真右: 同上 /心のかたち陶芸展(2011年10月)2012年6月4日~5日、ホンダ(浜松)OBの田島昭次様がご慰問下さいました。田島様は、得意のマジック(手品)を披露することによるボランティアを実践されています。
ホンダOBを会員とするホンダ倶楽部の会報「絆」(2012年秋号・No.124)に、その際の模様が紹介されています。
ホンダ倶楽部・会誌「絆」(2012年秋号)
■進和学園のイベント ~ ホンダの皆様をお迎えして ~
1975年(昭和50年)より、地域の方々とホンダの皆様をご招待し、「夏祭り」を開催。1990年(平成2年)からは、市民センターで「本人のつどい」に発展し、毎回、ホンダ様にもご臨席頂きました。現在は、6月の「あじさい祭り」にホンダ埼玉製作所の皆様にお越し頂き、親しく交流を図っています。
写真左:第9回夏祭り(1983年7月/進和職業センター)
写真中:本人のつどい(2005年3月/平塚市民センター)
写真右:あじさい祭り(2007年6月/サンメッセしんわ)
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