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第29回湘南国際村めぐりの森育樹祭


第29回湘南国際村めぐりの森育樹祭 作業前に全体記念撮影! 2025年11月16日(日)

 第29回湘南国際村めぐりの森育樹祭が、2025年11月16日(日)に開催されました。天候にも恵まれ、約220名(事務局を含む)が参加して秋の休日に相応しいイベントを楽しみました。

 今回は、通常の植樹・育樹祭とは異なり、来春4月予定の植樹祭に向けて、地盤造成作業を一般参加の皆様にも体験頂こうというユニークな企画でした。
 土壌改善のために刈草を植樹地に運んでマルチング材として敷き詰める作業や粗朶(そだ)と呼ばれる小枝の束を作って、植樹予定地の周囲に掘った溝に設置して水脈を築く作業を中心に、チーム毎に分担して行いました。
【写真右】 
 刈草をブルーシートに包んで植樹地に運び、マルチング材として敷き詰めます!

 一方、福祉施設による森づくりチーム「どんぐりブラザーズ」は、昨秋、G20の活動の一環として「宮脇メソッド」による植樹を学びに海外から来日された皆様に植えて頂いた場所「DⅠ-2区」において、密植度が低い箇所の「補植」として苗木12種類100本を植樹しました。

「どんぐりブラザーズ」メンバーは、「ÐⅠ-2地区」において苗木100本を補植しました!

 湘南国際村めぐりの森では、バブル期の開発により緑を失っていた荒地に2009年より植樹を行い、15年間に渡り自然の森の再生に取り組んで来ました。宮脇昭先生(横浜国大名誉教授)が提唱された「その土地本来の樹種(潜在自然植生)」の広葉樹を混植・密植方式(宮脇メソッド)により植えていますが、これまでに植えた木々は86,200本以上に達しています。多様性に優れた豊かな森が育まれ、昆虫や野鳥も増えています。地球温暖化や異常気象対策として、CO2(二酸化炭素)吸収及び防災面においても、健全な森は大きな役割を果たしてくれます。
 湘南国際村めぐりの森は、昨年、環境省が推進する『30by30』、国の保護地域以外で生物多様性保全に資する地域『OECM』の自然共生サイトに登録されました。
 国際基準の環境保護エリアとして認定されたことにより、この地での植樹活動の付加価値は益々高まっています。進和学園をはじめ「どんぐりブラザーズ」が手掛けた苗木を優先的にご利用頂いており、障害者の就労支援にも繋がっています。

SANKEI EYE INCさんの取材(動画配信)を受ける湘南の凪(左)と進和学園スタッフ

 今回、補植した苗木100本も、進和学園40本、湘南の凪40本、ライフゆう20本が夫々栽培した苗木を持ち寄り、(株)サン・ライフホールディング様からの「いのちの森づくり友の会」基金へのご寄付を活用して提供させて頂きました。

どんぐりブラザーズ(福祉施設による森づくりチーム)
(社福)進和学園しんわルネッサンス・(社福)湘南の凪mai!えるしい・(社福)みなと舎ライフゆう&(株)研進

 多くの企業・団体・個人の皆様から温かいご支援を賜り、この意義深い植樹活動を継続出来ますことに、心より感謝申し上げます。

初めて育樹祭に参加して  山﨑篤志(研進スタッフ)

 私は今年(2025年)8月に株式会社研進に中途入社いたしました。近年の猛暑による熱中症の危険性から、8~9月上旬の期間は植樹活動の実施を見合わせており、再開後も私の別業務のスケジュールと中々かみ合わず、今回ようやく育樹祭に参加する事となりました。
 
 9月から今まで、どんぐりブラザーズが日ごろ管理してくれているポット苗の育成手伝いや、湘南国際村にも少人数での補植作業で訪れた事があったのですが、育樹祭は多数の企業様からのボランティアが参加されており、複数の福祉施設からの参加も含めて人数がとても多く、「いのちの森づくり」プロジェクトの規模の大きさを改めて実感できました。
 当日、私はどんぐりブラザーズの皆さんと、以前に植樹された地区の補植作業を行ったのですが、今回の育樹祭のメインは土壌を作る作業であり、多くの参加者の方々はそちらの作業をされていました。 

第29回湘南国際村めぐりの森育樹祭 進和学園ブース 2025年11月16日
後列右端が山崎さん

 植樹といえば苗を植え、それを育てる事を想像していた私にとって、来年に苗を植える場所の土壌づくりからしてこれほどの作業が必要だという事は驚きでした。同時に、一度失われた森を再生する事の大変さを実感する事ができたと思います。
 研進としては障害者の就労支援がもともとの主たる目的ですが、「いのちの森づくり」プロジェクトは環境問題への取り組みともなり、二つの社会貢献が同時にできる、とても遣り甲斐が感じられる仕事です。私自身、もっと経験や知識を身に付け、このプロジェクトの継続に寄与できるようになっていきたいと思います。