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秋は育樹/ドングリ拾いで大忙し!~逗子・箱根・新東名・高尾~


 私達が取り組む「いのちの森づくり」プロジェクトにおいては、植樹後の保全活動も重要な取り組みとなります。樹高30~60cm程のポット苗を植えた後、雑草の繁茂や蔓性植物の被圧から苗木を守るために育樹(主に除草)を定期的に実施すると共に、密植度が落ちた箇所には補植も行います。
 また、実りの秋は、ドングリや木の実の収拾も行います。大忙しの秋ですが、最近の事例を紹介します。

逗子第一運動公園アダプトプログラム

左:苗木運び  中:植樹地周囲の草刈り  右:低木の補植

 逗子市アダプトプログラム(里親制度)に基づき、逗子第一運動公園内の植樹地における保全作業(除草・剪定・補植等)を「どんぐりブラザーズ」(福祉施設による森づくりチーム)の日中活動として行っています。昨年度から始まり、(株)研進が仲介して、逗子市の湘南の凪(mai!えるしい/えいむ)及び横須賀ヘーメットの皆さんが、力を合わせて取り組んでいます。進和学園「いのちの森づくり友の会」基金へのご寄付ご協賛金を活用して実施しているものです。

左:枯れ木の切断  中・:逗子市緑政課のご担当者様と  右:植樹地内の様子

 同公園の一画に、2004年に「混植・密植(宮脇メソッド)」で1,000本の植樹を行っており、11年を経た今では、樹高もかなり伸びています。時の経過に伴い、台湾リスによる食害や外来種の唐ネズミモチの侵入、夾竹桃といった自然種ではない樹種が徒長して、自然の森の生長を妨げる懸念もあることから、自然種以外の樹木の間伐・枝打ちも行っています。また、近隣住民の方から日照の妨げや横枝の越境に関し市(緑政課)に相談があり、一部の樹木の伐採や枝打ちを行い、自然と人との共生を図り、公園の性格を踏まえた植樹地になるよう保全に注力しています。

水路に沿って混垣植栽のための補植を実施!

 2025年11月7日、本年度4回目(累計9回目)の作業を実施しました。除草、剪定、枝打ちに加え、6月に続いて水路際に、林縁部を構成する低木を中心とする混垣植栽を計画し、進和学園が育てた9種類40本の自然種の苗木を補植しました。
 苗木は、(株)サン・ライフホールディング様からの「いのちの森づくり友の会」基金へのご寄付を活用させて頂きました。心より感謝申し上げます。

逗子第一運動公園 アダプトプログラム保全作業  2025年11月7日

【参考】

ウラジロガシのドングリ収集!

 2025年10月31日(金)、研進スタッフは、箱根方面へドングリ拾いに向かいました。目指すは、母樹が少なく入手に困難を伴うウラジロガシです。幸い、リサーチ情報が狙い通り当たり、多数のウラジロガシのドングリを収集することが出来ました。併せ、アラカシの良いドングリも拾って持ち帰りました。
 集めたドングリは、一旦、水に浸けて浮いてしまうもの(虫食いのあるもの)は除いて選別します。育苗箱に撒いて、来春の発芽を待つことになります。

ウラジロガシとアラカシのドングリ

 ドングリ以外の木の実も適宜収集していますが、ヒメユズリハやカクレミノは、未だ、緑色で熟しておらず、もう少し先に計画したいと思います。
 2025年10月31日、湘南国際村めぐりの森において毎週金曜日の定例の育樹作業を行いました。その際に、ヒメユズリハとカクレミノの
実が未だ十分熟していないことを確認しました。また、猛暑の影響でしょうか?ガマズミ等は、結実の状況が例年より劣る印象を受けました。

新東名秦野丹沢育樹祭2025秋

 2025年10月25日(土)、新東名高速道路の丹沢スマートICアクセス(神奈川県秦野市戸川)に集合!2021年12月、道路斜面に「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」を目指して36種類3,394本を植樹した場所です。自然の森を育み環境と防災に活かす取り組みですが、植樹地の除草及び蔓性植物を除去する「育樹祭」が行なわれました。あいにくの小雨模様にも拘わらず、23名が集い作業に励みました。
 同植樹地では、植樹直後に鹿の食害を受けましたが、ネットを張って対策を講じてからは獣害もなく、苗木は順調に生長しています。
 NPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)いのちの森づくり2020↗が主催し、出雲大社相模分祠が共催、進和学園「いのちの森づくり友の会」も協力者として参画しています。
 

高尾小仏育樹祭2025秋

 2025年10月23日(木)、「高尾小仏育樹祭2025秋」における3回目の作業日です。NPO法人国際ふるさとの森づくり協会(レナフォ)主催の育樹イベントですが、想像以上に蔓性植物の繁茂やニセアカシアの侵入が著しいため、今季は3回の作業を実施しました。土地を所管されるNEXCO(中日本高速道路)の皆様にレナフォ関係者を中心に約25名が集いました。

 高尾小仏植樹活動は、中央高速道路の小仏トンネルの工事残土による巨大な盛土場に、自然環境保全及び防災の観点も踏まえて「森」を再生する取り組みで、2017年に始まりました。毎年、植樹祭を開催し2023年秋の第7回の植樹祭で盛土場の頂上部に達しました。

 植樹した樹々は、大きく樹高を伸ばしてはいますが、繁茂する雑草や蔓性植物、ニセアカシアの除去には、まだまだ手を掛ける必要があります。来春、補植を行う計画も立案中です。